🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

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2022年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 客席テーブルver4.5は大詰めです。
 短脚の差し込みを増やし、脚の収納をまとめています。
 短脚の差し込みとは、アームレストバーに乗る脚を刺す天板側のソケットのことです。短脚の取り付け位置は背もたれの高さや傾斜、客席の段差によって望ましい位置が違ってくるので悩んでいましたが、発想を変え、ベストな1か所を求めず数か所(とりあえず2か所)あればいいんでないか?としたワケです。ソケットの数や位置は使った上で将来調整です。
 脚の収納はまず短脚から。使ってみないと良し悪しはわかりませんが、一目で使い方がわかってシッカリ固定出来る様にしたつもりです。明日、時間があれば長脚の収納にも手を付けましょう。

 切った貼ったの工作は楽しいですが、いい加減、客席テーブルを終わりにしたい・・・

#ガチ工作
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 ポリエステル樹脂を塗ったテストピースは完全硬化しました(これまで「エポキシ樹脂」と書いていましたが、正しくは「ポリエステル樹脂」です)。
 いいですねぇ。惚れ々々します。
 昨日はポリエステル樹脂を塗って15時間経過での確認でしたが、公称24時間硬化を過ぎると本当にカチカチになっております。
 手触り感はプラそのものです。木材感が無くなるので家具や日用品に使うと色気が無くなってしまうかもしれません。

 レシピは次の通りです。

● 使う物
 ・ポリエステル樹脂
 ・硬化剤 (必ず樹脂の専用品を使う)
 ・アセトン

● 塗布の流れ
 1) 合板の表面をペーパーで均す。加工前の表面状態にもよりますが、#80,#120,#180と進めて目地を整える。
 2) 合板の表面をキレイにする。削りカスをエアーで飛ばし、硬く絞った水雑巾などで拭く。水分が飛んだのを確認してから次の作業へ。
 3) 塗布1層目。
 3-1) ポリエステル樹脂を容器にとる(30cm四方で30gくらい?)。硬化剤を指定量入れてよく混ぜ、アセトンを加えて柔らかくする。いわゆるシャバシャバの1歩手前くらいで木の繊維に浸み込んでいく粘度。
 3-2) ハケやローラーで塗り込む。木目に沿って進めた方がよい。薄く繊維に浸み込ませるイメージ。
 3-3) 気泡を潰しても木目から次々浮いてきてしまうけれど、1層目が固まらないと抑えられないので、気泡潰しはある程度にする。
 4) 塗布2層目
 4-1) 硬化時間は24時間だが、指で触って硬さを感じる程度に(ペーパーで削れる程度に)固まればOK。3時間くらい?
 4-2) ペーパーで表面を均す。気泡が浮き、木肌の凹凸が強調されているが、平らにしようとし過ぎると地肌まで削ってしまうのでほどほどに。#120,#240,#320と進める。
 4-3) 削りカスは出来る限り除去する。エアーで飛ばし、シリコンオフで拭く。
 4-4) ポリエステル樹脂を容器に取り、硬化剤を指定量入れてよく混ぜる。原液のままでもいいのだが、粘度が高くて塗り難そうならアセトンを入れて調整。気温、液温、何で塗るかによる。
 5) 3層目以降はお好みで。手順は2層目と同じ。塗膜の状態次第だが、2層塗ればかなり硬くなるので、3層目は強度を増したい場合やポリエステル樹脂で仕上げる場合でしょうか。
 6) 表面に別塗料を塗布する場合、#400,#600,#800,(and more?)と進めて足付けをし、専用シーラーやミッチャクロンマルチで下地を作った上に塗る。

 仕上がり具合は塗装の練度と根気によります。

#ガチ工作
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 エポキシ樹脂を塗った合板はとても良い。
 薄塗りをペーパーで均しましたから塗膜は薄いのですが、柔らかい木肌が半硬化と思われる段階で無垢なラワン材より硬くなっています。
 上塗りは、足付けを兼ねてペーパーで均した上にミッチャクロンマルチを塗ってラッカーを吹きましたが、予想以上にガッツリ着いています。
 エポキシ樹脂もラッカーも完全硬化は明日ですが、強度をシッカリ評価しましょう。

#ガチ工作
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 ver4.5は塗料の硬化待ちで触れませんから、ver5を作る材料を試験していました。
 特に天板です。高価な材料は使えませんし、手間がかかり過ぎてもいけません。
 今のところ、主材に合板を使い、FRPで使うエポキシ樹脂を下地として塗り込むのが良さそうです。まだテスト中で結論には至っておりませんが、エポキシ樹脂はウレタン塗料より硬くて丈夫ですし、ガラス繊維を固めないなら塗料の一種として使えばいいだけです。
 どのみち許せる価格帯にカットしただけで使える板材はありませんので、塗るなり貼るなり、何かしらの表面加工は必要です。板材にシート状の素材を「貼り付ける」作業は案外難しいので、塗装で済むならその方がいいと思われます。
 FRP用のエポキシ樹脂は粘性を調整する方法がわからなかったために使用を控えていましたが、アセトンを加えれば良いとのことで解決。スチレンを推奨する情報もありましたが、エポキシ樹脂をスプレーする際にはアセトンで柔らかくするそうですから、ハケであってもローラーでもあっても同じことでしょう。この辺りは初めて用いる手段なので試しましょう。
 後は、エポキシ樹脂の表面に色を付ける方法です。難塗装物だから専用塗料でないと絶対ダメ!という話もあれば、足付けすれば缶スプレーのラッカーでもOKという話もあります。ミッチャクロンマルチも、意味無し!無駄!という人もいれば、最高!という人もいます。どの方法が正解というよりそれぞれの好みといった感じです。私好みの施工方法を見つけるしかありません。
 小さな合板にエポキシ樹脂を塗ってテストしているので、上塗りまで確認しましょう。

 これらの方法が確立したら木工の仕上げがレベルアップすると思います。

#ガチ工作
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客席テーブルは天板の穴を塞ぎ仕上げの塗装を完了しました。
脚回りの収納を作らねばなりませんが、一応使える状態です。

天板に使った塗料は「ニッペ ファインウレタンU100」です。
ハケには「ハンディクラウン ワンタッチコテバケ」を使いましたが、コレいいですよ。
コテバケは平面を塗装するための用具です。仕上がりは下地次第ですが、ハケやローラーよりも圧倒的にキレイに仕上がります。厚塗りにならないので乾燥も早いです。

#ガチ工作
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客席テーブルを仕上げていく中で解決しなければならない課題が一つ。
現在進行中の試作では目をつぶっていますが、脚パイプの内側をどうやって塗装するかです。溶接をしますから加工後に内壁にも錆止めをしないといけません。
管の内壁を塗装する専用の工具は存在しますが高価であり、専門家に頼むのは工賃がかかり過ぎる。ホームセンターで買えるありふれた用具のアレンジで簡単に出来ないものかと思索中。

追記
細めの塗装ローラーを使ったらどうかと。
そのままでは使えませんが、交換式のローラーをハンドルに付いたφ6mmの丸棒に差し込んで使うタイプなので、同じ径のステン丸棒をローラーに刺して「きりたんぽ」状態にしてパイプの中に突っ込むのです。キレイに塗れなくても錆にくくなればいい。
試してみましょう。

#ガチ工作
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ライトアップは引き渡し終了。今後はプランナーチームから直しが出れば対応する程度です。
プランナーチームの作業が終了したら、イントレやらプロジェクタの仕込み内容を調査し、あるのかわからない次回のための資料作りでしょうか。

ライトアップの現場に入る前に客席テーブルの見直しをしました。
ver5仕様の脚は思った以上に丈夫で扱いやすいようです。何度か現場で使わないと見えてこないこともあるでしょうが、大筋はいいのではないかと思います。
今後は、塗装を仕上げつつ、アームレストバーや外した脚の収納の検討です。天板の裏側に収納して一つのパッケージになり、一目見て欠損物がすぐにわかるようにしたいところです。

明日は現場が飛んで体が空きました。ライトアップの現場は遅くならずに上がれそうですから、今夜のウチに天板の穴塞ぎを終わらせてしまえば天板の塗装を進められそうです。

#ガチ工作
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客席テーブルはver5仕様の脚が使えそうなので気分としてはアルファ版からベータ版に格上げです。脚が決まらないと細かい部位を考えても意味がありませんでしたが、ようやく次のステップに進めます。
脚まわりは一見シンプルですが工数が多いのです。脚6本+脚受け+アームレスバーを作るのに丸々1週間かかります。アイデアが出ても試作が進まなかった理由でもあります。
早くver5を完成させて手離れしたいですね。

#ガチ工作
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客席テーブルの仮組み写真です。
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脚の長さはボールロックピンを用いて25mmピッチで調整できます。無段階調整機構は座屈が怖いので用いません。
赤茶色の角材が座席の肘掛けに乗せるバーです。この方法が是か非かは劇場さん次第ですが、結局は背もたれや肘掛けに加重をかけるならキチンとかけた方がマシだろうという発想です。もちろん毛布やクッションなどで養生した上に乗せた方がいいでしょう。
伸縮脚の機構のために多少のガタはあります。私は気にならない程度ですけど。
強度は私が乗って揺らしても平気なので十分でしょう。

#ガチ工作
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客席テーブルの天板には試行錯誤の名残りのネジ穴が沢山空いています。気にしなきゃいいのですが、無いにこしたこたない。
ネジ穴を塞ぐ方法はいろいろありますが、捨てネジを裏から入れ、表から2液式のエポキシ接着剤を入れます。接着剤ですから食い付きがよく、2液式ですから厚盛りしても固まります。何よりも、硬くなるけれど適度に柔軟性もあるのが良い。
パテは硬度はあるけど脆くて肉やせしやすいので、盛り込むと形のまま取れてしまうことがあります。
固まったら手直し程度に更に塗り、ペーパーで慣らしからウレタン塗装を上塗りして仕上げです。
ちなみに、2液エポキシ接着剤はヒートガンで温めるとサラサラになります。溶剤の揮発などではなく化学反応で固まるので温度を多少上げても性質はあまり変わりません。今の時期は室温でも粘り気が強く扱いにくいのですが、ヒートガンで硬度を調整すると塗り込むというより流し込むに近くなり作業し易いです。

ver5の天板は合板にFRPのエポキシを塗ろうかと検討中。扱いはいささか面倒ですが、硬くて丈夫だし、硬化すればアセトン以外の溶剤では溶けません。ガラス繊維を塗り込むのが本来の方法ですが、そこまでの強度は不要と思われるので、丈夫な塗料として使えばよいかと。ツヤツヤになってしまうのは問題ですが。

#ガチ工作

■当面の課題

桜のライトアップの季節です。花粉症の季節でもあります。
自分は平気ですが、花粉症の部下は死にそうな顔をしています。

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2024年4月28日(日) 10時15分49秒