🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

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2022年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 新しい劇場のホール資料作りは振り出しに戻しました。試行錯誤の過程でデータのステータスがおかしくなってしまったからです。
 AutoCADのデータをVectorWorks9.5に読ませることには成功したものの、VectorWorks9.5では正しく解釈が出来ないステータスがあるようで、これをどうにかしようとしたところダメなデータにしてしまったと思われます。クセが見えてきたので、あと2-3回試せば思ったように処理出来るでしょう。
 手間っちゃ手間ですが、建築データを基にすれば白紙から書き起こすより早いですのでヨシとしましょう。

#本業
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 LED-BARの拡散レンズをクリスタルレジンで作ったらどうかと考えています。
 ネットで先達の書き込みを読む限り、手順を守れば難しく無さそうですし、必要な用品は小分け少量でも手に入る。手間は少なくないけど、型を作って段取りがまとまればそれ程大変でもない感じ。
 屈折率は1.5前後。ガラスと大きな違いはないから、好みのレンズを見つけて型取りすればいい。
 今は時間がありませんが、近々試したい手段です。

 そういや、間数マーカーもレジンで作ったらどうだろう。3Dプリンタで元型を作って鋳造型を起こせばいい。
 計算しないとわかりませんが、安く出来るかもしれません。

#ガチ工作
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 近所に新しい劇場が出来ます。
 ホール管理の業務が取れたので舞台資料を作ることになりました。
 まだ建築中なので舞台の細かい仕様はわかりませんが、基本図面がCADデータとして手に入ったので、各種資料に使える施設全図をまとめています。

 これがまた手ごわい。

 まずデータのフォーマットで躓く。
 最新のAutoCADのデータの様ですが、VectorWorks2016でも開けず、ネットやフリーウェアでもデータが大きすぎて変換できず。
 困り果てていたのですが、ふと思い出してAutoCAD互換のDraftsightを使ったところすんなり変換完了。最強のフリーCADだったので便利に使っていましたが、最近サブスク化(ようは有料化)してしまいました。されど、30日間は無料で全機能のお試しが出来るので取り急ぎはこれで対応。後日もっと細かいデータが入荷すると思いますが、お試し期間が切れたらサブスク登録するしかありません。一番低いグレードで変換出来るかわかりませんが、AutoCADとの互換性が極めて高いCADが年間1万円(一番安いグレード)ですから文句を言ったらいけません。

 本製作は骨董品のVectorWorks9.5を使います。2016は便利ですが、データが大きすぎるのと、3Dデータのカスで右往左往して反応が遅い。線を描くだけなら9.5が反応が軽くていい。
 そんでも、オブジェクトがグループ化されたりパーツ化されているので丁寧に処理(分解)しなければなりません。最終的にイラストレーターでも読めるDXFで書き出すことも重要です。

#本業
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 最近、中華電器からLED-BARを仕入れましたが、LHQの代替として使うならもちっと広がって欲しいなと思っております。
 フロストを入れたら解決しそうですが、プロストはエッジをボカすのが役目であって広角を広げる物ではありません。
 レンズを前にかざすのが効果的ですが、スペックが出ているレンズは高価で、スペックがわからないソレっぽいカタチをしたレンズは安価です。中華電器に安い物がありますが必ずしも同じ物が来ません。ならば、ポリエステル樹脂で作ってしまった方が結果的によくね?
 精度はボチボチでよいので型を作って流し込むだけ。初期段取りに手間はかかるけど、段取りが出来てしまえば同じ物が安価に作れる。
 真空ポンプが欲しくなるのは目に見えているけど、表面仕上げはジクロルメタンを塗れば済むので、少しの気泡は気にしない?

#ガチ工作
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 間数マーカーのLEDの制御にはCL0117を使っていますが、この制御レギュレータが廃番で入手出来ません。
 100個パックを買っておいたので当面は大丈夫ですが、乾電池1個で使える物が見つからず、これを使い切ったらどうするか。
 と思っていたら、比較的近い特性を持った制御レギュレータがありました。
 YX8115です。
 CL0117よりも電流が多いようなのでインダクタの値を調整しないといけませんが、YX8115の扱い方はこのサイトが参考になります。
 今はCL0117に47uHを使い、LED2個並列で1個あたり30mA弱流れているハズです。LEDのスペックに合わせてインダクタを調整しますが、47uH、68uH、100uH、120uHあたりを試していけば良きところが見つかりそうです。

#舞台の小物 #電子工作
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 間数マーカーのプリントを進めていますが仕上がりにムラがあります。
 プリンタのケース内温度が高めであれば仕上がりが良くなるのですが、高すぎるとフィラメントの送りが滑って出なくなり空振りが始まります。
 このところ夏日が続いた後にいささか肌寒い日が続いたために気付いたことです。夏日には滑りが起こるのでケースの扉を開けていましたが、そのまま肌寒い日になったところプリントの品質が落ちたのです(特に層剥離は問題)。
 細かいサンプルは取っていませんが、仕上がりが良いのは35度以上、フィラメントの滑りが起こるのは40度以上の様です。35~40度でケース内を維持する必要がありそうです。

 さて、どうしましょう。

 ケース内の温度を一定に保つ機能を付加するのが一案。温度センサを使い、高温ならケース内に外気を取り入れ、低温ならケース内を加温するのです。
 もう一案は、庫内の温度は加温して出来るだけ高めにし、フィラメントの送り装置を冷却するファンにだけ外気を導く手です。ケース内の温度は高めでフィラメントの送り装置は低めが望ましいならば、それぞれの温度をそれぞれに管理した方がいいかもしれません。
 どちらにするにせよ、温度リレーがアホみたいな数あるので制御にはこれが使えそうです。

#工具や資材 #舞台の小物
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 マイコン内蔵RGB LED WS2822S
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 5mm角のLEDモジュールです。電飾さんが使っているLEDリボンに搭載されている素子の部類です。
 DMX-512(拡張互換プロトコル)で動かせます。3色ですから3スロットで制御します。信号の電気特性はTTL5vですのでRS485から変換する必要がありますが、LT1785などで変換するだけなので簡単です。
 この製品で言うところの拡張互換プロトコルとは、DMX-512が最大512スロットのところ1536スロットまで扱えるようにしたものですが、データ量が3ユニバース分に増えただけで基本的な考え方は同じです。電気特性を変換すればDMX-512(1990)で直接制御出来ると思っていいでしょう。

 面倒なのはアドレスの設定です。RDMではない専用の設定プロトコルを用います。
 データシートの説明ですとイマイチわかりにくいのですが、接続順に3スロットづつ拾って設定する方法です。DMX-512にとても似た信号ですが、ビット列のエンディアンがDMX-512と違うことに注意です。

 以前からWS2812の類を使って電飾が出来ないかと考えていましたが、アドレスの設定器さえ作ってしまえば、舞台照明の環境ではこのWS2822Sの方が扱いやすいと思います。

#LED
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 ホールの増員です。
 空き時間があったので、間数マーカーの明るさを舞台でチェックしました。
 視認性が良いのにドン帳を照らし出すことがありません。ELを使った以前の物に近い特性です。
 明るさがちょうどいいので十分に使えるでしょう。

#舞台の小物
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 ホールの増員でヒマな時間があったので、MAの3Dシュミレータに配置する3Dデータの試作をしてみました。
 MAの3Dは拡張子.3dsのファイルを読み込めますが、今となっては少し古い形式のファイルらしく、Fusion360では対応していません。ですが、各種3Dデータを3dsに変換するサイトが幾つかあるので、それを利用すればFusion360で作ったデータをMAの3Dの読ませることが出来ます。
 ただ、XYZの3軸の扱いがCADによって違うので注意が必要です。Fusion360のZ軸方向はMAの3DではY軸方向となったり、Fusion360は奥方向がマイナス値なのにMAの3Dはプラス値です。この辺りを整理してモデリングしないと扱いが面倒なデータとなります。3DプリンタのCAM(スライサー)に持っていく時にも起こることですが、一番大切と思われる前提がマチマチなのは不思議でなりません。
 あと、Fusion360から出力する際に精彩過ぎてもいけません。MAの3Dはベクタではなくポリゴンですが、1オブジェクトの頂点数が65536以下でなければならず、精彩にし過ぎると丸パイプがもの凄い頂点数の多角形とされるので、イントレなどの丸材で構成されたオブジェクトが読み込みエラーを起こすことがあります。
 寸法の単位も違います。Fusion360はmm(ミリメートル)で出力しますが、MAの3Dはそれをm(メートル)として読み込みます。1000倍のサイズのオブジェクトとなって読まれるのです。読み込みの際にこの辺りを変換する機能があるのでわかっていれば大丈夫ですが、ファイルに書かれているハズの寸法定義が読み飛ばされるってのも不思議です。

#3D
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 これはおバカで好きです。


#雑談

■当面の課題

桜のライトアップの季節です。花粉症の季節でもあります。
自分は平気ですが、花粉症の部下は死にそうな顔をしています。

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2024年4月16日(火) 19時29分47秒