🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

or 管理画面へ

2022年4月の投稿[37件]

2022年4月30日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
 このところ本業が忙しい。
 現場があるのは嬉しいことでありますが、発注側の段取りの悪さの尻拭いで時間を割かれることが多く気分は良くない。

 Art-Netはアイデアだけまとまって書くところまで行けてません。ちょっと寂しい。
 ちなみに、Art-Netの処理モジュールは「Art-Netエンジン」と呼ぶことにしました。
 受信したデータにスタックフェーダー、ディレイ、パッチ、プロファイルの処理を施して送信するまでを1プロセスのモジュールにしてしまったので、やっていることがドライバって括りにするには広すぎるからです。
 書き加えてない機能はスタックフェーダーですが、現時点の処理負荷は26%前後です。最終的に50%を割ればいいのではないかと思います。
 処理負荷ですが、ANSIエスケープシーケンスによる表示処理が思った以上に重いことが判明。純Pythonでの繰り返し処理が多いからか、そもそもテキスト表示が遅いのか、いずれにしてもArt-Netエンジンと表示処理は完全にプロセスを分けないといけません。
 まだ試していないのですが、ひょっとするとテキストベースよりもグラフィカルの方が処理が軽い可能性があります。扱う情報量は多くなりますが、ハードウェアでアクセラレーションされてるならひょっとするかもです。

 表示モニタは中華電機で良さそうなのを見つけました。1024x768(4:3)で8インチです。組み込み用のオープンフレームモニタなので取り付けが楽です。価格も案外安い。
 今どき4:3?って気もしますが、表示するのは表ですから、16:9よりも4:3の方が見やすい気がします。
 また、あえての4:3だし、扱っているセラーが多く、組み込み用なので長期間の入手が期待出来ます。普通のモニターですと足が早くて半年後には同じ物が手に入らなくなることが多いのです。

#ガチ工作 #[Art-Net]

2022年4月27日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
 実作業はなかなか進みませんが、Art-Netドライバの方針が整理出来ています。
 Pythonについて継続して調べていますが、そんな中で遭遇した「PythonはC++で書かれたライブラリを呼び出すプラットホーム」というご意見に納得。
 Pythonは処理が遅い。変数の型の定義が曖昧でも何となく動くのは便利だけど、大事な時に変数の型のミスマッチでエラーが出るのは面倒。けれど処理の構図を作る生産性は高く、変数の型も意識して書けば問題になりません。C++で部分の関数を書いてPythonでまとめるのは良い方法だと思うのです。
 なので、先のご意見には納得なのです。
 Cythonではなく、Pythonコードから完全なバイナリに直接コンパイルする方法があったらなと思います。

#Python
Icon of admin
 デジタル庁が「デジタル推進委員」と称する人材を募集するそうです。
 岸田首相の掲げる「誰ひとり取り残されないデジタル化」を実現するための方策とのこと。
 平均的にパソコンやスマホを苦手とする年配者にそれらの使い方を教える先生的な役割らしい。
 雇用の促進になるならいいんでないか?と思ったら、交通費等の必要経費は出るものの無給だそうな。。。
 耳を疑う話ですが、デジタルな知識や技術に社会的な価値は無いとデジタル庁が言っているに等しい。
 専門知識と人に教える技能と忍耐を持った人でなければ何の成果も出ないのにアホかと思います。

 そもそも、年配者にそこまで配慮する必要があるのかな?必要なら自ら学ぶべきことでしょう。
 実母はスマホはおろか携帯すら持ったことのない人ですが、何不自由なく生活してます。
 別段求める訳でもなく、無いなら無いなりに生活出来ている人たちに何を学んでもらおうというのでしょう。

 デジタル化の究極は「電子執事」です。
 主人の意図を読み取って先んじて準備を進めて遅れることなくサービスを提供していれる存在です。
 「デジタル化」と呼ばれることは程度の差はあっても目指している先はこれだと思います。
 ならば、年配者に対してはデジタル化というサービスがまだまだ未熟です。一方的に気を使ってくれるレベルに達していないのですから。

 そもそも「デジタル化に取り残される」とはどういった社会問題なのでしょう?
 政治家さん自身がゴール地点をイメージ出来ているのか?そこが一番の問題点だと思います。

 1985年時点で坂村教授(当時助教授)が提唱したTRONの思想を国が守るべきでした。
 あくまで思想であって商品とは言いませんが、当時坂村教授が書いたTRONに関する書籍を読んで目からウロコでした。
 そして、その本に書かれていた未来像が正に今実現されています。
 必要なのは、過去の事例を沢山知っているだけの専門家ではなく、未来を予言出来る専門家です。そして、その未来像を理解して実現出来る政治家です。
 デジタル化とか言いますが、その実態は機械であっても、そこにある思想が最も大事なことに偉い人がもっと敏感になるべきです。

#雑談
Icon of admin
 サーバーは順調に動いてくれています。RAIDも問題ありません。
 案外複雑なバックアップも取っていますので、これらの動作確認も大切です。

 連休は何気に忙しくなりました。
 コロナが収まった感での「やっぱり開催」的なバレエのおさらい会が数本あります。
 舞監ではなくリノ敷き道具さんですから大変ではありませんけど。

 そんな準備があるので工作は一時休業です。
 Art-Netドライバを仕上げたいところですが、微妙な書き加えなのでアタマを全振りしないと出来ません。空いた時間に少しづつって訳にはいかないのです。

#本業

2022年4月22日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
 サーバーの保守は終了。ストレージの容量が数倍に増えたのでしばらく大丈夫でしょう。読み書き領域の他に読み出し専用の領域も作り、古いデータのアーカイブにしました。
 時間が余ったので電話の交換器の無停電電源のバッテリーと内部メモリー用のボタン電池も交換。設定のバックアップも整理して保存。電池交換の際に設定データが消えますがバックアップを使って回復。
 用務員風味な一週間でした。

#サーバー

2022年4月21日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
 サーバーはIntelのRSTに便利な機能があって比較的少ない手間でいけていますが、使っているマザーボードが古いためにSATAの上限が2TB。購入当時のお値段は2TBのHDDと大差ありませんでしたが、せっかくの4TBのHDDがフル機能せず。2TBでも容量は十分足りていますが、その制限がわかるまでに余計な時間を使ったかも。将来的にマザーボードを替えれば容量を拡張出来るのでいいでしょう。

 ムービングは部品が入荷したので電源モジュールを修理。
 あえてサージアブゾーバーはそのままにFETだけ替えて試したところ一発アウト。サージアブゾーバーとFETを替えたところOKでした。
 ただ、電源モジュールのコンデンサが完全に空になった状態で試さないと意味がありません。コンデンサが完全に空の状態で電源を投入すると大きな突入電流が発生し、その瞬間に大きな電圧も発生するからです。数日放置して再チェックです。この機体はRだけ弱い不良もあります。照度計で測ると1/3くらいですが、弱いなりに調光は効くので電流検出抵抗がおかしいと思われます。基板上の計測ですから正確ではありませんが、ツジツマは合うので抵抗を付け替えれば治ると思います。ただ、国内では手に入りにくい抵抗(表面実装の2512サイズ)なので中華電器にオーダー。連休明けに入荷予定です。
 もう一台ダメなのがあります。起動直後は元気一杯動くのですが、LEDフル点灯で動かし続けるとおかしくなってきます。挙動を見ると使っているウチに電源電圧が下がるのだと思われます。この微妙な不良は頂けません。ハンダ不良か部品の不良によって過加熱が起こってのことだと思いますが、原因を特定するのはかなり難しく、電源モジュールを替えたいところです。中華電器の販売店に電源モジュールの手配を相談していますが最終的な返答はありません。
 電源モジュールは12vと24vのデュアル。デュアルで小型だから代替品が無いのです。12vが制御とLED、24vがモーターといった分別みたいです。動きは正常だけどLEDがおかしくなるので12v系がダメなんだと思います。ハンダ不良くらいなら見てわかるからいいけど、そうでないと特定は難しい・・・

#照明器具 #サーバー
Icon of admin
 スポットライト群の整備は部品の入荷待ちで一時停止。

 社内のサーバーの整備です。ファイルサーバーのHDDの入れ替えをします。
 WindowsServer2008R2上のRAID1で動かしている2台1組のうち1台が飛んだのですが、飛んだ物を交換した応急処置のままでした。動いているもう1台も同時期の物ですから壊れる前に交換しようという作業です。
 RAIDとは複数のHDDやSSDを1台のストレージとして動かす方法です。RAID0はストライピングと呼ばれ、主に速度の向上を狙ったものです。RAID1はミラーリングと呼ばれ、複数のHDDに同じデータを書き込みバックアップを目的にしたものです。その他にもRAID0やRAID1を複雑に組み合わせる方法もあります。
 ファイルサーバーですからRAID1(ミラーリング)を用いています。複数のHDDに同じデータを書き込みますので、同時に壊れない限りデータを失うことなく機能が継続します。新しいHDDに入れ替えれば自動的にデータがコピーされてミラーリング状態が回復します。同時にバックアップが出来、稼働させながらHDDを交換できるとても便利な方法です。
 ただし、RAIDにはOS(ソフトウェア)によるものとチップセット(ハードウェア)によるものがあり、違うシステムではRAIDとして機能しないばかりでなく読み出せないことがあります。今まで扱った中ではIntelのハードウェア式が他のシステムでも読み出せることが多いので、Windows系を組む場合はIntelのハードウェアRAIDを使うようにしています。これならWindowsでなくてもLinuxでも読み出せます。Linux系であればOS標準のソフトウェアRAIDが良いようです。

 今はバックアップを取っています。
 他のサーバー機で日常的にバックアップを取っていますから余計な手間っちゃ手間ですが、こういった「おまじない」というか「願掛けに」に近いことをしてから進めるようにしています。何故かわかりませんが、どんなに丁寧に日常バックアップを確認してから始めても余計な手間をすっ飛ばして作業すると高確率でデータ異常が発生し、日常バックアップを確認しなくても余計な手間をかけると異常が発生しません。不思議ですが、当然のようにそうなるのです。
 持って生まれた運みたいなものでしょうけど、どうせかかる時間なら精神的なストレスが少ない方がいいかなと。

#サーバー

2022年4月20日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
 ムービングライトの整備作業がヒト段落したので、しばらく前に入荷したLED-BARの整備です。
 この手の器具はビームが細いレインライト的な物が大半ですが、このLED-BARは広角なのでLHQの代わりに使えます。LHQの1.2kw(100w電球)に対し90wですからかなりの低消費電力です。
 箱は丁度良さそうなプラ箱に受けの間仕切りを入れています。脚となる付属の金具は使い勝手が好みに合わないので作りました。
 箱の機構は完成しているので、本体と箱にカッティングシートでマーキングして金具類を取付けたら仕上がりです。

 このLED-BARは入荷した時点で3台NGでした。
 一瞬立ち上がりすぐに落ちます。筐体を開くとLEDモジュールが2セット入っている構成ですが、試しに片方のモジュールを外して起動すると正常に動きます。電源モジュールの定格を見るとギリギリなので、中国の電源(200~260v)での出荷チェックは正常でも日本の電源(100v)では力不足といったところでしょう。PAR球よりも安価な製品ですから、完成品ではなく「半」完成品と思ってローカライズと仕上げを自分でするつもりで買っています。
 解決方法は電源を入れ替えるか追加して電力に余裕を持たせることです。1台で電力を賄える電源モジュールはサイズ的に入りませんので別な電源モジュールを追加です。
 ただ、既設の電源モジュールは電圧が10.8vです。こんな定格電圧の物はレアですから、追加の電源モジュールは12vの製品のセンシング抵抗を替えて電圧を合わせればいいかと。スイッチング電源の制御ICの型番がわかれば比較的簡単な改造です。

#照明器具

2022年4月19日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
 電源モジュールを見ていて不思議に思ったことがありました。
 基板に付いているサージアブゾーバーは680vの物です。計算値よりも少し高めの物を使うのはわかりますが、電源にほぼ直結のFETの定格は400v。守るべき部品の定格電圧よりもサージアブゾーバーのクリッピング電圧がこんなに高くていいのでしょうか。
 この電源モジュールはFETを何度か交換しています。交換する度に治るには治るのですが、使っているウチに同じ故障に陥ります。故障に陥るのは現場で最初に電源を投入する瞬間なので保護回路がダメなんじゃねーかと思っていましたが、アナログ回路が苦手な私でも被保護部品が400vで保護部品が680vでは意味を成していないように思います。FETは在庫を切らしているので入荷待ちですが、サージアブゾーバーは331K(クリップ電圧330v)が手持ちにあるので付け替えてみようと思います。FETは近しいスペックでスイッチング抵抗が半分以下の物で耐圧は500vです。

 中華電器の販売店さんに電源モジュールを売ってくれないかと相談中です。
 快諾してくれたのはいいですが、すでに廃盤品なので本体を作っていた工場では手に入らないとの回答。さらに探してみると言ってくれていますがどうなることやら。
 電源モジュールは汎用品ではありませんし、かなり小型なので同等品が見つかりません。販売店経由で新品を手に入れるか修理するかです。
 この調子では今後も電源モジュールの不調が発生しそうなので対策を確立しておこうと思います。

#電子工作

2022年4月18日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
 修理の話の続きです。

 電源モジュールがダメな機体もあります。
 起動しない機体、起動はするけど点灯させたり動かすと落ちる機体の2種類。

 起動しない機体は電源モジュールが単純に壊れています。大概FETが飛んでいますので交換すれば復活しますが、何故飛ぶかは原因究明が難しい。

 飛ぶFETがトランスより電源側の場合はサージ/スパーク対策の保護回路がダメな奴が多いようです。
 これらはコンセント挿すときに「パチッ!」と言うアレす。パチッとなるのはかなり高い電圧が流れるからですが、これがFETに流れたら一発で壊れます。こういった高電圧ノイズには大きく分けて二つあってサージとスパークです。どちらも定格以上の電圧が発生する現象ですが、前者が電源電圧の数倍で比較的時間が長いもの、後者は静電気の部類で電圧がとても高いのですがほんの一瞬のものです。似たような現象ですが、対策する回路が違います。
 サージ対策にはサージアブゾーバーを使うのが一般的です。ポリスイッチの一種で、高い電圧を受けると短絡してそれ以降の部品にかかる電圧を抑えます。サージ時間が長いと燃えますけどね・・・
 スパーク対策にはスパークキラーを使います。耐電圧が高く反応が速いコンデンサと抵抗をパッケージにした物で、コンデンサでスパーク電流を吸収します。スイッチではないので反応が速いのが特徴です。ただし、サージの対策にはいささか不向きです。
 飛ぶFETがトランスよりも出力側にある場合は原因究明が難しい。私は早々に諦めます。

 起動はするけど点灯させたり動かすと落ちる機体も電源モジュールの不良ですが、出力側のバッファコンデンサに異常があるか、出力電流を検知する回路が定格異常を起こして本来よりも低い電流値でプロテクトに入ってしまうことが原因に多いようです。

 修理は治った時の達成感はなかなかのものですが、その渦中は決して楽しくありません(笑

#電子工作

■当面の課題

桜のライトアップの季節です。花粉症の季節でもあります。
自分は平気ですが、花粉症の部下は死にそうな顔をしています。

編集

■全文検索:

複合検索窓に切り替える

■複合検索:

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

■日付検索:

■カレンダー:

2022年4月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

■カテゴリ:

■最近の投稿:

最終更新日時:
2024年4月24日(水) 18時16分16秒