🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

今年は開発案件を進めたい

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2025年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 そもそもソースフォー(ELP)ではなく凸スポットの特性に近い物を考える理由を書いておきます。
 ソースフォーのレンズ構造は虚像投影系です。カッターやゴボの形に光を出すのですから映写機(プロジェクタ)と同じ構造です。
 凸やフレネルのスポットはレンズを使うので虚像の投影になることもありますが、レンズを用いて照射サイズ(広がり)を変えられるフラットライトと言ってもいいでしょう。
 私の好みですが、SSにソースフォーを用いる際の問題点はプロジェクタ構造なのでレンズ(灯体)の先に焦点が出来てしまうことです。演目やプラン次第ですが、SSらしさって意味ではレンズ先に焦点があるのはイマイチだと思うのです。その点、光源がレンズの焦点距離より近い位置に配置される凸やフレネルのスポットはレンズのエッジから広がる光が出ます。バレエやストリートダンスなどの舞踊演目のSSでソースフォーはイマイチとする方が多いのはこのあたりの特性だと思っています。何も考えないでSSにはC-8って先入観でプランするのが実情かもしれませんけど。。。純粋な光学系で評価するならソースフォーを使うのが正解だと思いますが、「らしさ」や「これまで」が重要視される照明プランではC-8っぽい特性のカラーミックススポットがよろしいのではないかと思うのです。
 あと横長の長方形にする理由ですが、自分がプランする際はC-8にブラックラップを入れて上下の丸エッジを切ることが多いからです。演目によりますが、床や文字幕を嫌うなら上下の丸エッジが無い方がいいからです。

 ロッドリフレクタの製造は目途が付きました。
 いつもお世話になっている鉄工所さんにはウォータージェットカッターがありまして熱を加えることなく鉄板が切れます。磨きのステンレス板を変色させることなく切断できます。加工コストが少し高いのですが、熱変色を磨いて取り除く手間を考えたらアリでしょう。ワイヤー放電加工機を使う程の精度は不要ですから丁度いいと思われます。

#器具の製作
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 SS用途に特化したLEDスポットについて寸法の検討をしてみました。昨日まで使っていた美術幕などの返却で片道120kmくらい走っている間は脳味噌がヒマしてたので。
 LEDは12wのRGBWの素子を5個3列の15個使い、管端が横長のロッドリフレクタを通します。電流検出抵抗を調整すれば最近修理しているLED-PARの制御基板がそのまま使えると思われます。ロッドの管端は75×34mmとしてみます。LED素子のスペックが不明瞭なので放熱するべき熱量は不明ですが、これは測るしかありません。
 筐体を作るとコストが掛かり過ぎるので、球を買うのを止めて空になっているPAR64ライトを再利用します。
 レンズは単レンズとします。コンデンサーレンズを入れたい気持ちもありますが、重くなりそうだし、光の出目を長方形にすること以外一般的な凸スポットに特性を似せたいのでいいかなと。レンズを作るのも現実的ではありませんから6インチの凸スポットの物を流用します。8インチのレンズはPAR64ライトに入らないし重いので6インチが妥当かなと。松村さんの6インチ凸スポットに使われているレンズは直径152mm、焦点距離178mmなのでいけそうな感じがします。このスポットのシリーズは私好みですが、用途外の目的に供給してもらえるかは交渉次第。

 そうそう、新しい3Dプリンタが入荷しました。複数のフィラメントを使うためのオプションは入荷が数か月先ですが、本体のみでも単色のプリントは出来ますのでテストを兼ねてPAR64ライトにレンズを取り付けるマウンタを作ってみましょう。このプリンタは最大横270x奥行270x高256mmが作れますから収まります。熱は心配ですがABSで作れはなんとかなるっしょ。

#器具の製作
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 SS用途に特化したスポットを妄想しています。
 SSには8インチの凸スポット(いわゆるC8)を使うことが多いと思います。C8は不向きでソースフォーの方が良いと考える私の好みはともかく、横長の長方形の照射をするスポットライトが良いと思います。また、SSだって色が変わった方が便利です。

 ELPを使えって正論はともかく、C8を改造してこんなのにしたらどうかと。
 電球とリフレクタを取り外し筒端が横長のロッドリフレクタを通したLED光源を入れます。ロッドリフレクタを用いると面光源になるのでこれを投影するのです。
 ロッドリフレクタはバックストロークが長くなるので収まるか不安はありますが、実験は面白そうです。

追記
 ChatGPTに聞いたらナカナカ具体的な答えが出てきた。
 時間が無くて途中で止めたけど、設計まで提案してくれた。
 すごよね。

 まずはLED素子をロッドリフレクタに通してみたいです。

追記
 ハニカム構造のロッドリフレクタも面白いなぁ~なって思ったりましたが、その昔バリライトVL4に使われていたのが特許だと聞いたことを思い出した。
 ダイクロフィルタを傾斜させて色を混ぜる構造でしたが、ロッドリフレクタで色むらを消していたのだなと改めて納得。

#器具の製作
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 3Dプリンタに使えるフィラメントには「TPU」があります。
 これ、なんとゴムです。
 とあるバイク修理系の動画を観ていたのですが、とても古いバイクがネタだったので純正のパッキンは入手不能でそれをTPUで作るネタでした。
 相手物は違いますが、防水が必要なスポットライトを直しているとパッキンは重要なのでいつか応用できるかもしれません。
 いや、LED-PARの殻の合せ面のパッキンが作れるなぁ。丸ゴムでも十分機能していますが、どうせならちゃんとした形状の物があったらいい。

#3Dプリンタ #器具の修理
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 LED-PAR の筐体を仮組みしてドボンしてみました。水は漏らないですね。
 なのに、引き揚げて振るとチャポチャポ言います。先端のガラス板のパッキンの外側にある防水処理がされていない隙間に水が入ったようです。
 水中で使うことはないので気にしなくていいのかもしれませんが、気分が悪いので水抜き穴を空けてみました。他の機体にも施すかは未定です。
 何はともあれ合格です。
 週末の準備で忙しいので来週以降に本組みしましょう。

#器具の修理
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 LED-PAR の防水を確認するために仮組みをしようとしたのですが、なんと LED 基板側にたっぷり水が入っていました。
 カバーを開けて乾かし、LED 基板を外して掃除です。
 現場への復帰は急ぎではありませんが手間がかかりそう。
 この機体は中身を総取り換えです。

#器具の修理
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 3Dプリンタをポチリました。
 QIDI-Q2 です。置き場所は届いてから考えることにしました。
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 逝ってしまったプリンタは QIDI 社製です。このメーカーにこだわっているワケではありませんが、サポートやツールの取得に不満を感じたことがないし他のメーカを評価する暇もないのでいいかなと。
 このプリンタの面白いところは、専用のツールとフィラメントを使うとTシャツにプリントが出来ること。Tシャツに書けるなら他の布地にも書けそうなことが選んだ理由だったりして。
 ポチったのはフルオプションの「Q2 Combo(Q2+QIDI BOX)」で10万弱。新発売特価とはいえ小遣いには辛い価格ですが、このところ本業用品を大量にプリントして所属会社に費用を請求しましたので自腹は少しで済んでます。ボれるところからはボれというのが口癖の社長からボるのは当然(笑

#3Dプリンタ
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 LED-PAR の筐体にアングルを入れてネジ穴を空けました。
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 強度は十分過ぎです。加工は粗いですが、接着剤が硬化したらつや消し黒で塗装しますし、マジマジと見るモノでもありませんのでこんなところかなと。
 重要なのは防水です。塗装まで終わったら中身を入れる前に仮組みしてバケツにドボンして漏水チェックです。水が漏れるなら廃棄です。

追記
 生乾きですが、塗装したので1枚。
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 キレイではないけど、こんなもんでしょ。
 数日放置して漏水チェックです。

 作業は実質3時間くらい。
 こんな故障が頻繁にあったら困りますが、機能を回復できるならアリでしょう。
 とりあえず、アルミ材はキープしておきます。

#器具の修理
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 3Dプリンタが逝きました。
 最も重要な抽出機が完全に目詰まりしてどうにもなりません。10年以上前の機種なので部品が手に入りませんが、ここ数か月間昼夜を問わず働いていたので寿命と諦めましょう。
 ちょうど多色刷りが出来る後継機種が発売されたので購入を検討します。まさか壊れたプリンタより高性能でしょうけど、置き場所を確保できるかが検討課題です。
 取り急ぎのプリントは終わっているのでジックリ考えましょう。

#3Dプリンタ
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 これから現場ですが少し早く出て昨日の続き。コーキングを兼ねた接着剤が乾かないと次の工程に行けないので、現場に行っているウチに乾けよと。
 フランジが再生できました。接着剤が乾けばネジ穴を2個空けます。
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 隙間にゴム系の接着剤がシッカリ入っていますので水漏れは無いと思いますが強度が足りない気がします。筐体の組み合わせネジを締め込んだら隙間が出来そうなので補強のアングル材を入れます。
 使用する材はアルミ3.0tのフラットバーとアングルです。

追記
 泊りの現場から戻り36時間ほど経過しました。
 イイ感じですがアングルを入れないと強度不足を感じます。

#器具の修理

■思ってみた

まだまだ夏だなと思っていたのに、所属会社を囲む田んぼは稲刈りが始まりました。
季節は秋なんですねぇ~。

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2025年9月17日(水) 07時27分43秒