🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

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2023年6月5日の投稿[5件]

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 困ったことに LTC Generator が一発で動いてしまいました。デバグのために本業を途中で切り上げ、午前様を覚悟していたのに実作業15分で終わってしまいました。ここまでデバグせずに進んだのは初めてかもしれません。
 何をしたかと言うと、Pythonからシリアルでデータを送り、それに則した波形を出し、コマンドコードで波長を切り替えるというもの。実験用に一部書き換えましたが、どうやっても想定の結果が出ます。
 予想より早いですが、実際にタイムコードを出してみる段階になってしまいました。プリアンプの改修基板は明日入荷なのでいいか。
 仕方ないのでPythonのプログラムの構想を始めましょう。まずは固定値のリストで2-3秒出すところからです。

 そりゃ嬉しいけど、機械たちにスルーされているみたいでなんだか寂しい。
 こんなにすんなりいくと何かありそうで怖い。

#PIC #タイムコード
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 DI-1はバイアスフィルタコンデンサを交換してエージングすること6時間。とりあえずのチェック。
 呆れるほどの明瞭感。ハイ上がりでキャンキャンしているワケではありません。バランス感に疑問はありません。ガットギターは胴の響きを感じ、生ベースはブンブンゴリブリとエグイ鳴りをし、ヴァイオリンは弓が擦れる音まで目の前に見えます。生々しい感じが強調されているので嫌いな人がいるかもしれませんが、ダイレクトボックスではなくエフェクターと考えれば納得!?
 良いとか悪いとかではなく、DI-1とは全くの別物になってしまいました。私は改造品の方が楽器が出している音をダイレクトにミキサーに渡せるような気がしますが、現場で使えんのかな?
 エージングが終わったら布教活動という名の人柱募集でもすっかな。

 そういや、オペアンプはMUSES、コンデンサはMUSEです。
 MUSEとは芸術全般を司るギリシャ神話の女神様だそうな。
 何か名前を付けないとなぁとは思っていましたが、命名にこだわりはありませんので、DI-1MUSEとします。

#音の世界
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 秋月電子通商さんからコンデンサが届きました。お昼休みのお遊びで交換。
 エージングはこれからですが、DI-1の欠点だと思う響きや余韻の鈍さが驚くほど改善されました。ガットギターやアコースティックギターの音が気持ちいい。
 もちろん、ハイ上がりで尖った音ではありません。柔らかくて自然な明瞭さのある音です。

 オレメモですが、以下が交換した部品です。

● オペアンプ
 MUSES02D(変換基板使用)
● コンデンサ
 C1 フィルムコンデンサー 0.01μF50V ルビコンF2D
 C2 オーディオ用無極性電解コンデンサー10μF25V85℃ ニチコンMUSE・ES
 C3 オーディオ用無極性電解コンデンサー10μF25V85℃ ニチコンMUSE・ES
 C5 オーディオ用無極性電解コンデンサー47μF50V85℃ ニチコンMUSE・ES
 C6 オーディオ用無極性電解コンデンサー47μF50V85℃ ニチコンMUSE・ES
 ※ C1~C6は基板上の部品名です。

 送料は除きますが、部品総額3,800円くらいかな?
 変換基板は手前設計の中華製造ですけど。

 C1も無極性電解コンデンサーにするか悩みましたが、ハイインピーダンスのピックアップと直結しますから高レスポンスなフィルムコンデンサーにしました。元々もフィルムコンデンサーです。このフィルムコンデンサーは低ノイズ・高レスポンスなので調光回路に使っても良かった物です。なので手元にあったのですけどw
 今日交換したのはC2とC3です。オペアンプの入力部に使うバイアスフィルタコンデンサですが、コンデンサの中で最も変化が大きかったかもしれません。
 なお、C2とC3は耐圧25v以下の物でないと基板に入りません。C1、C5、C6はファンタム電源に曝される可能性があるので耐圧50vの物でないと壊れると思います。

 MUSES02Dに替えてもイマイチ改善しきれなかった音の響きや余韻が改善しましたので、オペアンプはそのままにコンデンサだけ替えてもいいかもしれません。上記のコンデンサを全部替えても130円ですし、付け替えも普通にハンダゴテが使えれば簡単に出来ます。純アナログの部位なので、良い部品にすれば必ず良い結果になるとは言えないのですけどね。

 憑き物が落ちて肩が軽くなった気分です。

追記
 C2とC3を別なコンデンサにしました。原因は不明ですが、時間経過と共に音に張りが無くなったためです。
 次のコンデンサにしたところ、高域がまろやかで伸びのある音になりました。
 C2 オーディオ用電解コンデンサー10μF35V85℃ ニチコンMW
 C3 オーディオ用電解コンデンサー10μF35V85℃ ニチコンMW

#音の世界
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 改造したDI-1の主要なコンデンサも変えてみました。音響用として評判が良いニチコンのコンデンサ達です。
 MUSES02Dにしても改善されなかった特定の響きがスッキリと抜ける様になりました。特にガットギターの音源では使い古した弦と新品の弦くらい響きが違います。
 ダイレクトボックスは楽器の音声信号をミキサーに入れるためのレベル変換ですから、演奏者が奏でるニュアンスを出来るだけ正確にミキサーに渡すのが仕事です。この改造の発端はDI-1を通すと正確さに掛けるのではないか?という疑問からです。何を以って正確かというと難しいですが、「DI-1なら弦を新しくしなくてもよかったなぁ~」などと演奏者に言われてしまうならば正確ではないのだろうと思っています。イメージとしては、高域を膨らますというより、響きや余韻を出来るだけ多くミキサーに渡したいといったところです。
 今のところ、圧倒的な変化が起こっている訳ではありませんので売りは弱いですが、繊細な響きや余韻といったDI-1が苦手なところは改善されています。演奏者からすればこの辺りが大事だと思うので良い変化だと考えていますけどね。
 最終判断は、手持ちに無かった物を替えてエージングした後になります。

 新規開発や改造などの話は、モノの良し悪しより「誰が評価したか」が重要です。または、成り行きで使い続け、しばらくして以前の物に戻ってみたら物足りなさや不便を感じて意味を発見する、といった物語が必要です。残念ながら、自分の価値基準でゼロベースの評価をできる人は極めて少数です。ですので、社内でプレゼンすることは労力の無駄かもしれませんw
 誰に試作品を送ろうかな・・・

#音の世界
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 LTC Generator の今の課題はPCのPythonからデータを送ってそれに則した差動バイフェーズの波形を出すことです。
 シリアル通信とコマンド処理を書き加えました。シュミレータでは思った通りの挙動をしたので次は実機テストです。
 ですが、この時間なので流石に寝ないといけません。デバグがすんなり終わればいいのですが、夜明けを迎えたら明日に差し障りそうです。
 いささか力尽きましたし、シュミレータでの確認が済んで気分的にも区切りが付いたので今夜は終わりにします。
 明晩、Pythonでシリアル通信して挙動を確認します。思った様に動けばPICのファームウェアは投了です。

#PIC #タイムコード

■当面の課題

桜のライトアップの季節です。花粉症の季節でもあります。
自分は平気ですが、花粉症の部下は死にそうな顔をしています。

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2024年4月28日(日) 10時15分49秒