🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

今年は開発案件を進めたい

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全年全月15日の投稿[41件](3ページ目)

2023年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 3Dプリンタさんは「靴屋の小人」として復活。
 朝起きると綺麗にプリントされてました。
 次はケーブルの配線を決めましょう。

#3Dプリンタ
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 トラブルは続くんすね。3Dプリンタさんはフィラメントを飲み込めなくなりました。
 これまでに何度もあったことですが、フィラメントを送るローラーにフィラメントのカスが詰まって滑るのです。ローラーは歯車状のギザギザにフィラメントを引っ掛けて送るので、カスが出て目詰まりするのです。
 対策は分解清掃です。ギザギザが見えるところまで部品を外し、千枚通しでギザギザの詰まりを取り除きます。少し面倒ですが、ローラーを取り外した方が詰まりが見えやすく掃除もしやすいかな?
 分解を前提に作られておりませんので部品の位置やアタリに気を付けながら組み直します。作業は20分くらい。目に見えてプリントの質が良くなります。

#3Dプリンタ

2023年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 別な中華電機のムービングを修理しました。
 先日のはプロファイル系で明るさも芸もある中規模の機体ですが、今日のはPAR球1個と同程度の価格でお茶濁しとして使っている小型ビームライトです。
 MacAura1台の費用で30台以上買えますので使い方によっては費用対効果が高いのです。私は12台とか16台をエフェクトエンジン頼りでグループ使いしますが、思った以上にボリューム感のある照明が作れます。Auraは素晴らしい機体ですが1台で何が出来る?って話です。
 もちろん、Auraに比べたら極悪に精度が悪く光が貧相で、細いビームをブン回すしか能がありませんが、往年の応用工学スピナーが向きと色を制御出来ると思えば悪くありません。

 主な故障は4色のLEDのウチ1色が点かないというものです。
 基板を当たりますと点かない物はドライバICのハンダ付けが甘いようで、ハンダをし直すと回復するケースが大半です。中華電機がどうのではなく、価格相応といったところでしょうか。
 ハンダをし直しても治らない物はセンシング抵抗を着け直すと治ります。LEDに流れる電流を検出する回路の抵抗ですが過熱で抵抗値が狂うようです。この抵抗は1wクラスの様ですが3wに交換すると症状が出なくなるようです。中華電機の器具は設計に余裕がないのかこういった故障はよくあります。
 他には電源モジュールのスイッチングトランジスタが飛ぶケースです。これも設計がギリギリのようで、元のトランジスタよりも大きな定格を持つトランジスタに交換すると落ち着きます。電源の入力部の保護回路がダメな物もありましたが、バリスタを交換して落ち着きました。作った側は200v環境で開発しているためか、中華電機の製品を100vで使うとこんなこともあるのでしょう。
 日本国内の感覚では無償即対応の不良ですが、相手が中華ですし価格も価格ですから自力でナンボです。対策すれば使えるのですから、大陸的な感覚で扱いましょう。中華電機の照明器具は半完成のキットなんですよ。内部を探ってエラーを見つけて直すのも趣味的には楽しいしwww

 ですが、ハンダが甘い基板が多数見つかったので全数チェックしなければなりません。これがアベレージかもしれませんので。。。
 未チェック品が30台近くあるので、全ての基板をチェックして動作もチェックするにはそれなりの手間と時間がかかります。

#照明器具 #電子工作

2022年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 このところライトアップのご要望を多く頂きます。
 特定の日時に人集めることが難しいため、特に行政さんではイベント予算の消化のためにライトアップをお考えになる事例が多いようです。

 ただ、長くて2か月の半仮設に適したライトアップの制御システムは既製品にありません。電源は電気工事さんにタイマーとリレーを施工してもらえば何とでもなりますが、DMXを出力する制御盤はありそうで無いのです。5時間のライトアップをDMXレコーダーで現尺保存などしたくありませんし。
 ならば作ってしまえとなるワケです。時刻をトリガーにシーンをめくる簡素なDMXコンソールってイメージですが、どうせならIoT的な手法でインターネット経由の遠隔操作が出来たらいいんじゃないかと。制御の核にRaspberryPiなどのLinuxベースのマイコンを用い、ポケットwi-fiを介してVPN接続するのです。VPNによってローカルLANと等しい接続をしてしまえばJAVA-scriptとPythonのsocketで自由度の高い制御が出来ます。現地の装置との接続を仲介するサーバーが別途必要なので、インフラ整備に物と手間と維持費がかかりますし、インターネットサーバーを扱うスキルも必要です。ナンのことすか?って話ですけどね。
 未解決の課題は少なくありませんが、インターネットを介したVPNで遠隔操作する手段はとうの昔に獲得済みですから、ブラウザで操作できるコンソールをRaspberryPi上に構成すれば必要な要素は揃います。IoT照明コンソール(笑
 未解決の主な課題はC言語によるPython用の計算ライブラリを書くことです。調光データの計算(マスター値を当てるとか、複数のシーンのレベルをマージするとか)に特化したものですが、繰り返し処理が激遅なPythonを補完するだけですので、PtyhonライブラリをC言語で書く教科書を熟読すればいけると思います。もちろんnumpyでも出来ることですが、繰り返し処理を軽くするには専用ライブラリがいいかなと。特化しといた方が書きやすいし。この案件に限らず、いずれ獲得したいライブラリです。

 本題のような余談ですが、PythonはC言語より100倍楽に書けるけど100倍遅いイメージです。Pythonは変数の型に自由度があること(整数の除算の結果が自動的に浮動小数点なるとか)が書きやすい特徴の一つですが、Pythonのコアが変数の「型」を推測するのに時間がかかるのだそうです。代表的な例がfor文を多用した際の激遅っぷりです。for文は繰り返しのステップ毎に扱う変数の型を推測しますから遅くなるのは当然です。C言語は変数の型が厳密に扱われて気難しい反面、優しさ全開のアシスト機能が無いので速いのです。あちらを立てればこちらが立たず。処理内容に寄ると言ってしまえばそれまでですが、単精度で単純な計算を延々と続ける調光卓みたいなシステムでは繰り返しが多い計算をC言語によるライブラリとして書くメリットは多大なのです。どうやら、Pythonというシステムはそんな使い方をするようにデザインされているとのこと。PythonはC言語で書かれたガチなライブラリを出来るだけ楽に使うための踏み台だとイメージすると良いようです。

 懸念されることは、世の中がコロナ前の状況に戻ってしまうと、ライトアップの件数も元に戻ってしまうことです。作っても使わないと意味ありません。

#照明器具 #Python

2022年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 低融点ソルダーペーストの入荷は2-3週間先のようです。
 製作は急ぎじゃありませんが、早々にテストして次の課題に移りたい気持ちなのでちょっと不満。
 不思議なのは小売りで扱われる製品が少ない事です。趣味として日常的にハンダ付けをする人が少ない上にリフローハンダを使う人は更に少ないのですから仕方ないのでしょうけど、国内メーカーのハンダ付け関連品はとても優秀で品数も多いのにソルダーペーストの類を避けている感じがします。工場向けの製品は多いので尚更不思議です。
 とは言っても無いものは仕方ありません。

#電子工作

2022年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 相変わらずRaspberryPiが手に入りません。
 4Bは少し価格が下がった感じがしますが、それでも最安値が18,000円強。CM4に至っては48,000円を付けているところもあります。
 もともと教育用の安価なマイコンとして登場したのに凄いことになっています。大きなお友達にとっても楽しいオモチャですから仕方ないのかな。。。

 可能性を探るって意味でCM4について調べてみました。
 I/Oボードが無ければ何も出来ない仕様ですが、100ピンの端子2個にあらゆるインターフェースがアップされていて、必要な物だけ取り出したI/Oボードを作れば最小構成のシステムが構成出来ます。USB3.0が無いのですが、USB2.0はフルスピードの480Mbpsですし、PCI-Ex1が出ているので、I/Oボードを作ってしまう人にとっては何の問題も無いと思われます。
 回路は本家のI/Oボードのデータシートに全て書かれています。大半のインターフェースがコネクタに配線するだけで機能します。専用基板を作る敷居は高いですが、頑張れば私でも作れそうです。

#RaspberryPi
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 間数マーカーは取り急ぎのプリントが終わりました。センターを「T」とし、「1」~「4」を2個づつです。まずはこれを完成させます。
 フルセットですと「T」「0」~「9」なので、引き続きプリントを続けています。1個あたり30時間弱かかるので、今月中に終わるかなぁ~・・・ってところです。
 透過文字に黒のカスが入ってホクロになる症状はパラメータの調整で治るかもしれませんが、使用距離における目視では気にならないので、このままフルセット作ってみます。

#工具や資材 #舞台の小物

2022年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 オフですが、用事が早く終わったのでArt-Netを書き書き。
 ライブラリ化が完了。importしてインスタンスを作ればArt-Netの受送信が始まり、インスタンスから関数を呼び出して設定変更や現在値の読み出しが出来ます。
 とりあえずこんなもんかな。

追記

 送信元を切り替える動作も確認しました。
 まだユーザーが選択するようにはしていませんが、5秒毎に切り替えるテストプログラムで正常に動作。
 SPI-DMXの処理もイメージがまとまってきました。Art-Netの出力処理内にthreadingで間借りすればすんなりいきそうです。

#Python #[Art-Net]
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 Art-Netパッチは一番の課題をクリアしたワケです。
 規格書を翻訳するところから始まって4ヶ月間、ヒマが無くても考え続けてきましたから、嬉しいと言えば嬉しいですが、肩の荷が下りてホッとした気持ちが強いです。
 予想外の何かは残っていると思いますが、一番大きな山を越えたのかな。

 今後はimport出来るライブラリとしてまとめ上げ、先日基板を作ったSPI-DMXの試作です。
 ライブラリにするのはそれほど難しくありません。動作試験用に書いたmainを機能別に関数化して外から呼べるようにするだけです。
 SPI-DMXは、Art-Netパッチに組み込むか、別の装置としてArt-Netデコーダにするか、試作しながら考えたいと思います。RaspberryPiのSPIで大きなデータを扱ったことがないので、Art-Netパッチに組み入れられるかわからんのです。

 最終的な装置にまとめ上げるには筐体の製作もあります。簡単そうで難しい電源の入り切りや停電対策などもあります。
 まだまだやらねばならないことが多く、主機能が一応動いたからと喜んでもいられんのです。

 近々の目標は、最低限の設定操作が出来るところまで作ってDMX-Delayをリクエストしてくださったプランナーさんに主機能を確認して頂くことです。望まれているニュアンスで遅れるかが最も大事ですから。
 ベニヤ板に基板やモジュールをネジ止めした姿での確認になりそうですが、中身が決まらないと筐体の設計は出来ませんのでよいのです。

 願わくば、P社のW君にも確認してもらいたいなぁ~(笑

#Python #[Art-Net]

2022年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 SPI-DMXを使うにはSPIに渡す配列に少し工夫が必要です。

 レベル値の2次元配列[ユニバース,スロットアドレス]を1次元配列[スロットアドレス]に変換してSPIに渡すのですが、<ユニバースnのスロットx>を<n.x>と書くなら、

 [<0.1>,<1.1>,<2.1>,・・・,<6.1>,<7.1>,<0.2>,<1.2>,<2.2>,・・・,<6.2>,<7.2>,
 ・・・,
 <0.512>,<1.512>,<2.512>,・・・,<6.512>,<7.512>]
 
 としなければなりません。[ユニバース,スロットアドレス]だったものを[スロットアドレス,ユニバース]の順番で1次元配列にするのです。

 ちなみに元のスロットデータは

 [[<0.1>,<0.2>,<0.3>,・・・,<0.512>],
 [<1.1>,<1.2>,<1.3>,・・・,<1.512>],
 ・・・,
 [<7.1>,<7.2>,<7.3>,・・・,<7.512>]]

 こんな2次元配列です。

 元のスロットデータをout_routeとし、SPIに渡すスロットデータをout_spi_arrayとするなら

 out_spi_array = out_route.ravel( 'F' )

 あれま、たった一行。
 カッコ内の'F'はravelの動作モードを表すものらしい。

 これまたPythonの繰り返しコマンドを用いずにnumpyだけで変換出来てしまった。
 numpy素晴らしい。

#Python #[Art-Net]

■思ってみた

春ですねぇ~。
花粉症の部下は死にそうですが、暖かいってのはいいことです。

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2025年4月29日(火) 20時16分48秒