🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

今年は開発案件を進めたい

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タグ「照明器具」を含む投稿[55件](4ページ目)

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 このところライトアップのご要望を多く頂きます。
 特定の日時に人集めることが難しいため、特に行政さんではイベント予算の消化のためにライトアップをお考えになる事例が多いようです。

 ただ、長くて2か月の半仮設に適したライトアップの制御システムは既製品にありません。電源は電気工事さんにタイマーとリレーを施工してもらえば何とでもなりますが、DMXを出力する制御盤はありそうで無いのです。5時間のライトアップをDMXレコーダーで現尺保存などしたくありませんし。
 ならば作ってしまえとなるワケです。時刻をトリガーにシーンをめくる簡素なDMXコンソールってイメージですが、どうせならIoT的な手法でインターネット経由の遠隔操作が出来たらいいんじゃないかと。制御の核にRaspberryPiなどのLinuxベースのマイコンを用い、ポケットwi-fiを介してVPN接続するのです。VPNによってローカルLANと等しい接続をしてしまえばJAVA-scriptとPythonのsocketで自由度の高い制御が出来ます。現地の装置との接続を仲介するサーバーが別途必要なので、インフラ整備に物と手間と維持費がかかりますし、インターネットサーバーを扱うスキルも必要です。ナンのことすか?って話ですけどね。
 未解決の課題は少なくありませんが、インターネットを介したVPNで遠隔操作する手段はとうの昔に獲得済みですから、ブラウザで操作できるコンソールをRaspberryPi上に構成すれば必要な要素は揃います。IoT照明コンソール(笑
 未解決の主な課題はC言語によるPython用の計算ライブラリを書くことです。調光データの計算(マスター値を当てるとか、複数のシーンのレベルをマージするとか)に特化したものですが、繰り返し処理が激遅なPythonを補完するだけですので、PtyhonライブラリをC言語で書く教科書を熟読すればいけると思います。もちろんnumpyでも出来ることですが、繰り返し処理を軽くするには専用ライブラリがいいかなと。特化しといた方が書きやすいし。この案件に限らず、いずれ獲得したいライブラリです。

 本題のような余談ですが、PythonはC言語より100倍楽に書けるけど100倍遅いイメージです。Pythonは変数の型に自由度があること(整数の除算の結果が自動的に浮動小数点なるとか)が書きやすい特徴の一つですが、Pythonのコアが変数の「型」を推測するのに時間がかかるのだそうです。代表的な例がfor文を多用した際の激遅っぷりです。for文は繰り返しのステップ毎に扱う変数の型を推測しますから遅くなるのは当然です。C言語は変数の型が厳密に扱われて気難しい反面、優しさ全開のアシスト機能が無いので速いのです。あちらを立てればこちらが立たず。処理内容に寄ると言ってしまえばそれまでですが、単精度で単純な計算を延々と続ける調光卓みたいなシステムでは繰り返しが多い計算をC言語によるライブラリとして書くメリットは多大なのです。どうやら、Pythonというシステムはそんな使い方をするようにデザインされているとのこと。PythonはC言語で書かれたガチなライブラリを出来るだけ楽に使うための踏み台だとイメージすると良いようです。

 懸念されることは、世の中がコロナ前の状況に戻ってしまうと、ライトアップの件数も元に戻ってしまうことです。作っても使わないと意味ありません。

#照明器具 #Python
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 分岐カバーは様々な形を試しています。取り急ぎは中華TRUE1用です。ケーブルかレセプタクルかの組み合わせとなりますが、コストや手間を考えるとナカナカ決めきれません。
 今のところ、40×80のアルミ角パイプにプリントしたフタを取り付けるのが良さそうです。すべてをプリントすると割れやすいのもありますが、アルミ角パイプを使った方がコストを抑えられそうだからです。4m材からの切り出しですと1個あたり320円程度です。コストは全てをプリントした際のフィラメントと大差ありませんが、プリント時間を考えればアルミの方が安いと言えます。浸水しない接着が課題ですが、ABSとアルミの接着なのでどうしたものか思案中です。

#照明器具 #ガチ工作
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 分岐カバーを9個同時にプリントしています。
 これが欲しいというよりプリンタの試験です。プラットホームの場所によって仕上がりが違う気がしたのですが、プラットホームに3×3の9個乗ったので試験に丁度いいかなと。
 分岐カバーも1個や2個では試験にならないので、ついでに作れるなら丁度いいかなと。
 CAM曰く2日と14時間かかるそうです。明日の夕方には終わるかなと。

 全天候型のLEDスポットに中華TRUE1を取り付けて使っていますが、水没さえしなければ思った以上に雨風に耐えてくれるので便利です。直電源のケーブル類はすべて中華TRUE1にしてもいいかなと思ったりしているのですが、分岐が出来ないと不便です。防滴の分岐も中華電器で手に入りますがちょっと高価だし、中華電器ではコピー品以外の製品は同じモノを継続的に入手することが期待できませんので二の足を踏んでいるのです。
 分岐はリングスリーブで繋げた部分に機械強度を与えて風雨から保護できればいいので、シンプルを極めた機能的な物を模索しています。

#3D #照明器具
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 こんなん試作ってみました。
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 ケーブルをリングスリーブで接続した際のカバーですが、防滴のブンキーになったらいいなと。
 3Dプリンタの精度確認をしたかったので、現場で待ち時間が長かった時に描いたデータをプリント。精度確認の目的でもありますが、外皮をかなり肉厚にしてインフィルも細かくしたので強度はありそうです。バイスに挟んでハンマーで叩いたり、コンクリ目掛けて投げつけて壊れなければ使えるかなと。どのくらいで壊れるかを試すのも大事。いや、試作の醍醐味(笑
 水没に耐えられる完全な防水は目指してはいませんが、雨風を受けてもへっちゃらならOKです。

#3D #照明器具
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 星球はコントローラーの電源モジュールを載せ替えて治ったのですがフューズやブレーカーが無い。
 以前の電源モジュールには交換可能なヒューズが載っていたのですが、載せ替えた物には無い。過電流保護が無いのは怖い。
 パネルに取り付けるヒューズフォルダはいくらでもあるので取り付けます。
 取り付けるにはケースにφ12mmの穴を空けねばなりませんが、アルミの薄板にこのくらいの丸穴を空けるならステップドリルが便利です。
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 ドリルとリーマーの中間といった刃物です。
 普通のスパイラルドリルやリーマーを使うよりも薄板にキレイな丸穴が空けられます。
 薄板に丸穴はホールソーを使うのが定石ですが、1本で複数の穴径に対応出来るのはコスパが良く管理も楽。
 精度は期待できませんが取付穴なら十分です。
 安い物はアルミより硬い素材に使うと刃がすぐにダメになりますが、鉄やステンレスを切るならそれ用を使うといいみたいです。自分で砥ぐのは難しい刃物ですから、高価であっても最初の1本からステンレス用を買った方がいいかもしれません。

#工具や資材 #照明器具
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 舞台仕事の先輩から譲ってもらったLED星球が不調です。
 どうも電源モジュールがおかしい。DC12vのモノですが電圧が出ていません。スイッチング素子の前の平滑コンデンサには電圧が出ているので、スイッチング素子が飛んだか、センシング回路が誤作動している感じです。
 そもそもの原因が電源モジュール単体の故障なのか、他の部位の不調によって電源モジュールが故障したのかは不明ですが、正常な別電源に繋いでみないとわかりません。
 幸い主回路の基板には破損や焼損は見受けられませんので電源モジュール単体の不調だと思います。
 帰宅してチェックです。

 こういう故障は原因の特定が難しいことがあります。
 部品を交換して動いても現場で使ったらやっぱりダメってことが少なくありません。本丸が別なところにあって微妙な関係性で故障に至っている場合です。
 精神的にも辛い修理のパターンですが、こういった事例から学ぶことは多いので、まぁいいかなと。

追記
 電源モジュールを交換して治りました。
 中華電器から電源モジュールをまとめ買いしておいたのが役に立ったようです。

#照明器具
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 寸法を調整したレンズマウントです。
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 ゆるくもなくきつくもなく、ごく自然に取り付けられます。
 乗っているだけなので固定手段はこれからですが、レンズとは別面にスイッチやコネクタ類があるので取り回し位置を替えられるマジックテープかなと。
 全数分作ると288個にもなります。これを手持ちの3Dプリンタで作ると3個セットで96ジョブ。1ジョブ12時間ですから目一杯やっても48日間かかります。
 最小でも26台分208個。これでも35日間。
 どうしよう。

#照明器具 #LED
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 LED-BARのオプションです。
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 手持ちのLED-BARは広がりがあるのでジョーゼット幕などを染めるのに便利に使えますが、LHQの代替にするにはもう少し広がって欲しい。
 中華電器のレンズ (ここのφ38の物)を試したところいい感じに拡散しました。LED-BARのリフレクタタイプのレンズの前にかざします。
 このレンズは平凸レンズですが、平側に小さなレンズが沢山付いている構成です。エッジが柔らかくなり、カラーミックスでありがちな色むらが軽減されます。
 照度は1/4くらいに落ちますが、エッジが無くなり広く柔らかい光です。今のところレンズが1本分しかありませんのでLHとしての評価は出来ていませんが、たぶん使えると思います。

 レンズをハメている黒いのは3Dプリンタで出力したものです。
 これをLED-BARに被せて使います。
 手持ちのプリンタですとLED3発か4発分のサイズしかプリント出来ませんが、3発なら3個同時にプリント出来ますし、LED-BARの制御単位は3発なので都合がいいようです。

#照明器具 #LED
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 再度LEDの照度を計ってみましたが270Lx出ています。
 必ずしも芯に照度計を置ける訳ではないので5%くらいの違いはアリアリですが、最初の計測値が妙に低かったのは何故でしょう。
 原因はわかりませんが、大事な時にこの現象が起きないことを祈ります。

 基板を設計するにあたり照度をあたり直してみます。
 目指す製品は2.4m離れて1200~1500Lx出す物です。

 現在の計測条件は距離2.2mですので設定値より1割ほど近い。距離の差分で照度は85%くらいになりますので、現在値を260Lxとすると期待値は220Lxです。
 製品は幅1.2mにLEDが30発並んだ構成を想定しています。現在の有効照射面は直径1.0m程ですから照射面の1点には製品1台の83%が当たることになります。
 現在は5発で実験していますので1発あたり44Lx。30発の83%なら24.9発見当。単純計算では1097Lxになるハズです。

 設計値より低いので、仮に製品幅を1.0mにすると照射面の1点には100%当たることになり1320Lxです。
 この値なら十分ですが、現実には経年劣化等によりこの値よりも落ちると思います。10%減として1188Lxですが、この値ならかろうじて目標値。
 仮に製品幅を0.9mにすると1467Lxで10%減でも1319Lx。放熱はいけそうなので、部品類が収まるならこの幅かな?

 通風口やらケーブル口を考慮し、LEDを27.5mmピッチで取り付ければ30発でも0.9mに収まります。

#LED #照明器具
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 パワーLEDに先が見えてきたところですが、LHQの代替機材も作れんぢゃね?
 今回はφ8mmの単色3wLEDにφ13mmのレンズを被せています。出来るだけ薄い筐体で必要なナマ明かりを確保することが優先課題なので大柄になりがちなフルカラーLEDやリフレクタータイプのレンズを避けただけですが、この延長線でマーブルタイプのカラーミックスLEDバー作ったらLHQの代わりになるんぢゃないかと。発光部を見せないならマーブルタイプでも同じことだし、発熱点が集中しないので作りやすい。
 今回のレンズは収差によって半減角の周囲に色温度の低いエリアが出来てしまいますが、4in1などのフルカラーLEDでよくあるエッジの色ムラと比べたら特筆する支障でもありません。それに、LHQの代替にするにはどんなレンズを使っても拡散フィルタやバウンサーを使ってエッジの減光変化を柔らかくしなければなりませんので、発光部を細く作れる今回のφ13mmレンズは悪くないと思うのです。何と言っても安いし軽いし。
 また、薄く作れるならカマチに並べるフットライトとしても私好みです。
 まずは今の製品を完成させるべきですが、これらのことも考えながら進めるべきでしょう。

#LED #照明器具

■思ってみた

春ですねぇ~。
花粉症の部下は死にそうですが、暖かいってのはいいことです。

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2025年4月29日(火) 20時16分48秒