🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

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全年全月31日の投稿[20件]

2024年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 C言語ネタです。
 セマフォを使ったプロセス間での排他制御
 セマフォは異なるプロセスが共有メモリへ同時に読み書きをしないために使おうを思っています。この記事だけではどう使ったらいいか見えませんが、セマフォの機能についてはシンプルに要点を突いて分かりやすい。こういう蛇足が無い説明は好きです。
 ここでは他のプロセスの挙動は説明されていませんが、同じ名前のセマフォ(この記事では"/unko")を開いて同じ様に使います。同じセマフォを持った二つのプロセスがあるとして、後から sem_wait(sem) を実行した側は先に sem_wait(sem) を実行した側が sem_post(sem) を実行するまでブロック(動作を一時停止)します。sem_trywait(sem) を用いればブロックせずに戻りますので戻り値を見て処理を続行出来ます。
 自力でセマフォを作ろうと思っていましたが、この方法でいいんでないかなと。

 セマフォの方針が決まれば必要なことが一通りまとまったことになるので書き始められそうです。
 まずは Art-Net を丁寧に受信する処理から進めます。ネットワーク上のすべての ArtDMX(スロットデータが列挙されたパケット) と存在する送信機の一覧を取得し、別プロセスから読み出して階層的に表示することを当面の目標とします。一種の Art-Net モニタでしょうか。画面を横に3分割し、左に送信機の一覧、中間に選択された送信機が扱うユニバース、右にスロットデータといった構成です。送信機とユニバースをキーボード(カーソル)操作で選択することも習作の一部となります。
 これが作れなければ ArtNetPatch など作れませんし、最終的なパッケージでも欲しい機能です。 

#C言語
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 音響も照明もデジタルコンソールを使うのが日常となりました。
 これらはとても高機能で便利な機器ですが、弱点を申し上げるなら起動に時間がかかることと、瞬間停電で動作不良に陥ることがあることです。
 機器に与える電源は半仮設なことが多いためコネクタの脱落や接点不良の可能性は拭えず、老朽化した劇場ですと空調器等の動作によっては瞬間停電に等しい状態に陥ることもあります。
 完全停電ならともかく、瞬間停電による動作不良はクライアントに理解を得ることが難しく、ストレージへのアクセス中に電源が落ちますとシステムが深刻な支障に至ることもあります。
 前置きが長くなりましたが、瞬間停電や数分の停電があってもコンソールの動作を維持する対策を施したいので「無停電電源装置」を使いたい。いわゆる「UPS」です。
 UPSのバックアップ方式には様々な種類があるのでどんな状況でも安心とは言い切れませんが、無いよりは明らかに事故率を下げられます。
 ただ、UPS製品は据え置きを前提にした物が多く、仕込んでバラしてを繰り返すと物理的に傷みやすい。
 ならばと思ったのが、デスビとUPSをラックケースに1パッケージにしたモノはどうだ?というアイデア。デスビとはノイズフィルタとサージカットを提供する電源分配装置と言えばいいでしょうか。欲しいのは瞬間停電に対策し、電源ノイズを軽減し、サージカットをする物です。安価なUPSでもサージカットは入っています。ノイズフィルタまで入っている物は重装備の設備用となりますが、コモンモードフィルタを入れれば事足ります。
 私の印象ですが、UPSと言えば「OMRON」さん。安価な普及品から高性能な重装備品まで幅広くラインナップし、何よりも保守用の交換バッテリーの入手に安心感があります。バッテリーの寿命は3-5年のため、安いだけ品はいざ交換したいときにバッテリーが手に入らないこともあるからです。
 コンソール周りの消費電力は300wくらいが平均でしょうか。上には上がありますが、一番頻度の高い条件を一般条件とし、もっと必要なら複数使うなり専用品として対策する方向で。
 OMRONさんの製品で19インチラックにマウント出来そうな安価な製品ですと「BX50F」でしょうか。
「BX50F」
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 バックアップ容量は500VA/300wなのでもう一息欲しい気もしますが、小型軽量だし、空冷余白や付属パネルを含めても2Uに収まりそうなので実用的かなと。
 実は、OMRONさんのBZ50LT2をすでに使っています。一見安っぽいのですが十分に使えています。事故に遭遇したことはありませんが、試験停電させたところ数分保持しました。卓周辺で単体の消費電力が300wを越える製品は多くありませんし、BX50Fは形が違うだけで同等の製品ですから十分使えるでしょう。

#照明器具
 

2023年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 年越しは副業の製作です。
 小型の製品を組むので暖かいところで作業しています。数年前、プロジェクタを屋外に設置するための箱を作っていたときは寒さとの闘いでしたら天国の様です。
 大晦日なのに車で20分の実家にも帰らず何してんだって話ですが、ようやっと心身が回復しつつあるので頑張るしかありません。品物は3種ありますので1日1品やっつけても間に合うのか・・・。
 本業に追われる日々が落ち着いたらこの有り様です。シンドイですねぇ。

 愚痴っても終わらせるしかありませんので手を進めましょう。
 今は基板のハンダ付けが終わったので休憩です。慣れるとリフローハンダは楽です。
 この後は基板の配線をチェックし、RaspberryPiと接続して全体の動作チェックと進めます。
 除夜の鐘までに今の品物を終わりにすれば少し気が楽になるかな・・・。

 そんな作業をしながら Art-Netパッチ のイメージも進めています。
 基板の製作は高度になりますが、PaspberryPi-CM4を2-3枚使った構成がいいかなと思ってきました。複数のRaspberryPiをEthernet、I2C、SPIなどで協調動作させるのです。
 デスクトップOSが走ってI2CやSPIを扱える条件ですと高価な工業用PCかRaspberryPiしか選択肢にありません。工業用PCは信頼性が高いものの高価で比較的電力も喰います。
 アマチュアDIYの延長で考えるならRaspberryPiしかないのかなぁ~って感じです。
 キー操作やフェーダーセンシングにはPICを使います。元々そういう用途のマイコンですから、I2CやSPIを使えばRaspberryPiと比較的容易に高速な通信が可能です。

#器具の製作
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 JANDS ESP Ⅱ のレストアを考えていて思ったのですが、Art-NetパッチとJASCIIオフラインを専用ハードウェアで一本化出来ないでしょうか。すでに廃番になった SmartFade にこれらの機能を付与したイメージです。
 これまではArt-NetパッチやJASCIIオフラインをPC上で構成して簡易PC卓にもしようと思っていましたが、CmsEditorがPCのOSのアップデートを受けて使えなくなったこともあり、専用ハードウェアで構成した方がいいのかなと思うようになったのです。CmsEditorは10年以上前にWindowsXP_32bitを前提として作っていますので致し方ないのですが、それほど遠くない将来、今回の案件も旧式のパソコンでないと使えなくなるなら専用ハードウェアで作っても同じかなと思うのです。
 ただ、専用ハードウェアは維持をするのが楽じゃありません。何時でも手に入ると思っていた重要部品がディスコンになることも珍しくありませんし、アフターケアを考えると部品のストックをしなければなりませんが資金にも保管場所にも限度があります。
 どの選択肢をとっても「あちらを立てればこちらが立たず」であり、いずれは維持できなくなると言えばそれまでですが、今のOS事情を見る限りWindowsやMacよりLinuxを母体にした専用ハードウェアの方が長く維持できそうな気がします。
 イメージを固める段階ですが、全方位で製作するのは能力的にも時間的にも不可能ですのでどうしたもんかな?って感じです。

#器具の製作
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 大晦日です。
 今年も沢山の方々にお世話になりました。
 本当にありがとうございます。
 新年も皆様にとって良い年になることを祈っております。

 お約束のご挨拶をさせて頂きましたが、副業の製作が終わりません。納期が1/8なのでどうしたものか。
 製作が終わらないというより、過密業務で疲弊した心身を回復させていたので進められなかったところです。
 大晦日の今日になってようやく回復した感じですが、こりゃ正月もノンビリしていられなさそうです。
 
#器具の製作

2023年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 旋盤を探してみたのですが、Compact9しか条件を満たす物がありません。
 これでも大きいのですが、鉄を切削するにはこれでも不足かも・・・。
 悩ましいところですが、株で小遣いを稼げたら導入を考えてみます。

#工具や資材

2023年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 オフの今日は LTC Player のソースコードを整理しております。
 出来るだけ class 化しているのですが、慣れれば平文で書くのと大差ありません。書き上がったコードはむしろ読みやすい。VSCodeは折り畳みが出来たり、自分なりにわかりやすいと思えるコメント文を入れているのものありますけどね。
 メインのウィンドウの描画の再現まで完了しましたのでデザインの手直しにかかります。変更というよりは書いていなかったパラメータの追加が主な作業です。
 明日からは山積みの本業に手を付けないといけませんので進むかな?

#Python

2023年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LTC Generator のPICのファームウェアを書いています。
 今日の課題は「バイトデータ送出モジュール(補正機能付)」です。信号を出す要の部分でしょうか。
 30fps、29.97fps、25fps、24fpsに対応する予定ですが、それぞれに適したパルス波長を作る部位です。
 1時間単位の計測方法が無いので精度の確認は出来ませんが、オシロスコープで確認する限りは適切なパルス長です。
 データ送信も確認しました。0x00と0xFFを繰り返し送出するテストですが、ちゃんと差動バイフェーズの波形が出ています。そこそこ面倒なアルゴリズムですが一発で動いてしまい嬉しいやら寂しいやら。
 データに応じた波形が出せる状態になったのでファームウェアは一旦お休み。
 この後は、プリアンプの手直し、パソコンからFT232RL経由でデータを送るテストプログラムの作成と続きます。

追記
 そういやFIFOモジュールを書いてない。
 これは先にやっておきましょう。

#PIC #タイムコード
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 MUSES02Dが入荷したので入れ替えてみました。
 率直な感想は素直で良い音なこと。成り行きでエージングした無改造品と比べても明らかです。
 音に迷いがなく自信に満ちている感じ。中域がシッカリしていて余韻も気持ちよく、全域に渡って耳に入ってきます。ネットには「今まで聴こえなかった音に気付きます」との評価がありますが大げさな表現ではありません。
 私個人としては5,000円なら納得の変化ですが、大事なのは商売道具としての価値です。エージングが済んだら音響チームに確認してもらいましょう。

#音の世界

2023年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 てなわけで、socketの実験に入る下準備が整いました。Pythonで出来たことですからC言語(gcc)で出来ないことではないでしょう。
 Art-Netエンジンを構成するにはFIFOというか循環配列というかリングキャッシュというかQueueも勉強しないとけません。例えば1024個の配列を作ったとして、これがリング状に繋がったイメージで使います。1024で折り返すカウンタを使って配列の基点位置を表すだけですが、カウンタの計算モジュールだけでもライブラリ化しないと面倒かなと。
 これはDelayで必要な機能です。一定の時間間隔でDMXのデータを保存し続ければ配列サイズが許す範囲で過去情報を取り出せます。つまりDelayになります。受信毎の保存でないことが肝ですが、往年のテープエコーと要領は同じです。
 C言語はボチボチ書けるようになってきましたし、先達の情報も読み取れるようになってきました。パッチマシンとしての完成は先としても、この閑散期にArt-Netエンジンだけでも完成させたいです。

 あとは、コマンド入力と処理の方法も考えないといけません。
 ルールマップに基づいた入力制限とか、入力されたコマンドや数値のスタック方法とか、それの表示とかです。入力値はコマンドと数値の文字列で処理関数に渡すつもりですが、それをどの様に解析して実行するかも案外難しい。

#[Art-Net] #C言語

■当面の課題

花粉症シーズンも一段落したようで重傷者にも笑顔が戻ってきました。私は原始人なので花粉が酷い日でも鼻の中が埃っぽいなぁくらいにしか感じませんけど。
気温の変化が激しいようですので、みなさま健康管理には注意してください。

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2024年5月9日(木) 21時08分12秒