🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

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全年全月30日の投稿(時系列順)[24件](2ページ目)

2022年10月 この範囲を新しい順で読む この範囲をファイルに出力する

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 今週末は持ち仕事が無かったのでホール管理の増員。
 置物になるだけの役回りだったので、先日思い付いたRaspberryPiのカーネル動作をact_ledから拾って外部USBの電源を制御する方法を思案してみました。
 そもそもの問題は、RaspberryPiを再起動するとUSBハブとの通信がおかしくなる現象です。解決策は、再起動でカーネルが落ちたらUSBの電源を落とし、カーネルが起動し始めたらUSBの電源を入れるというもの。act-ledを見ながら手操作でUSBの電源を切り/入りすれば正常に動くので、act-ledをGPIOに出力し、それを受けて動くリレーを作れば解決するハズ。ただし、カーネルが起動し始める瞬間はact-ledの挙動が不確定になるっぽいので対策を施す必要があります。
 対策はワンショットパルスです。入力信号の反転を検知したら出力信号を反転し、入力信号が戻っても一定時間出力信号の反転状態を維持する方法です。ある種のタイマーです。これなら起動初期の不確定な挙動を読み飛ばしますので期待する動作になると思います。
 方法は、マイコンを使ってもいいのですが、往年の名機NE555をタイマーとして使うのが良さそうです。レベル変換やリレードライバとしてトランジスタが数個必要ですが、やりたいことの中核はNE555で構成できます。電源電圧が不安定な時にも確実に動いて欲しい回路には電圧の対応幅が広いアナログ回路が望ましいので尚更適役です。
 NE555は2個のコンパレータとRSラッチと時定数回路のコンデンサを放電するためのトランジスタで構成されたICです。一見簡単そうに見えますが、アナログとデジタル(論理回路)の知識とそれらを扱うセンスが試される一品です。奥が深いと言ったら安直すぎる評価だと思いますが、妄想すればするほど使い方のアイデアが広がる感じがします。中の電子回路をよく理解してICを使うトレーニングになるかもしれません。改めてRSラッチから始まるフリップフロップの勉強にもなりました。
 今回の課題は、時定数回路とコンパレータの組み合わせで解決出来んぢゃないかと妄想していましたが、NE555は正に適役でした。
 まだ妄想状態ですが、ブレッドボードなどで回路を試験したいですね。

#電子工作

2022年11月 この範囲を新しい順で読む この範囲をファイルに出力する

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 試作2号に手を付ける時間はありませんが、スタイロフォーム・サンドイッチ板の試作1号の状態を再確認しました。
 思った通り、発泡材を芯にしてモノコック構造が成立しています。期待感はあります。
 ただ、接着に用いているコニシの木工用ボンドCH38は水性なので湿気に弱いのです。強度は十分ですが、水気に強い物を使った方が良さそうです。

 価格や性能を考えますとコニシの再生ゴム系溶剤形接着剤G2002が良さそうな感じ。建築で断熱材などの発砲樹脂をコンクリート等に貼るための物です。ゴム系なので水で溶解せず木材とも相性が良いでしょう。売り文句には伸びが良く塗布しやすいとありますので施工も楽だと思います。
 気になるのは仕上がり重量です。広い面積ですと接着剤の重量も無視できません。試作で確認したいポイントでもあります。
20221130144024-admin.jpg

 構造ですが、脚を取り付ける周辺にはスタイロフォームではなく木材を挟みます。額縁もスタイロフォームが露出しないように薄い貫板状の材料を取り回します。
 十分な強度を持ちながら重くならないように構造を調整することは難しいと思いますが、軽量化は強度とのせめぎ合いです。

 強度と言えば同時進行で試作している分岐カバーも同様です。
 3Dプリンタの造形物は繊維方向は強いのですが積層面で割れやすい傾向があります。
 分岐カバーの破壊試験をしたところ正にコレが発生。
 丁寧に扱わない人がいる以上、片手ハンマーで叩いたくらいで割れが入る様ではいけません。しかし、割れが入るのです。
 どうしたものでしょう。

#ガチ工作
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 資料映像をレンダリングしている待ち時間に分岐カバーの3Dデータを描き直してみました。
 形状的にポリゴン系の3Dモデラーが良いのかな?と思いつつFusion360を使っています。

 少し前にも書きましたが、積層痕で割れる事への対策を考えねばなりません。
 ネットを徘徊したところ、ABSなら「アセトン蒸し」と呼ばれる方法があるそうな。
 参考ページ
 揮発したアセトンで造形物の表面を僅かに溶かして積層痕を消す方法です。密閉容器にアセトンと造形物を入れて3時間ほど常温で放置するだけですから簡単です。
 層の内部の組成まで融合させることは不可能でしょうが、表面の積層痕を消せれば強度は増すかなと。

 先人の知恵には関心するばかりです。

#3D

2023年4月 この範囲を新しい順で読む この範囲をファイルに出力する

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 呼び径25のチーズを買ってみたのですが寸法に問題あり。
 規格の外形寸法は40mmですが、実測すると3口の内2口は40.2mmだけど1口が41.0mm。0.2mmオーバーは許容範囲だけど1.0mmオーバーには無理がある。
 カタログを見ると公差表記は内径だけ。本来の用途からしたら内径が重要であって外径はオマケ。型抜きしやすい寸法なのかな?
 さて、どうするか。TRUE1を取り付けるマウンタを1.0mmオーバーでプリントをしてもいいけど、規格値からは大きく外れているので今回買ったチーズがたまたまかもしれません。
 チーズの寸法を整えるのが良いと思われる。回転センターの補助金具を作ればミニ旋盤で削れると思う。塩ビは柔らかいからミニ旋盤にはサイズオーバー気味でも削れるし、エスロンで接着するなら0.2mmくらいの精度で収まっていればOK。

#器具の製作 #ガチ工作

2023年5月 この範囲を新しい順で読む この範囲をファイルに出力する

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 PICをプログラムするのに開発ツールのMPLABXと書き込み機のPICkitを使っています。
 最新のMPLABXでアセンブラファイルを作ったので書き込みのテストを始めたのですがPICkit4が正常に動かない。認識はされているのに書き込みをすると正常な通信が出来ないとエラーを出します。イロイロ試すものの一向に改善しません。
 こんな時はヴァージョンを落とすのも対策の一つです。原因がMPLABXにあるのかPICkit4にあるのかわかりませんので、開発ツールも書き込み機も世代を落とします。条件はXC8のアセンブラとPICkit3が使えることです。ver5.40、5.45、5.50が該当します。
 ダウンロード済みだったver5.40を試すとアッサリ解決。正常なログが出ました。試行錯誤の6時間はなんだったのでしょう。
 当面、ver5シリーズの最終版であるver5.50を使うことにします。

 PICが正しく動くかのチェックはこれからです。正しく書きこんだ顔をしているのにダメって可能性もあるので安心するのは早いです。
 PICkit4が動かないのは困りますが、こういった開発ツールではヴァージョンアップの過渡期によくあることです。気にしても始まらない。

#PIC
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 MPLABX-IDEv5.50、XC8_pic-as、PICkit3 の組み合わせでPICが動きました。
 今までは古い古いMPLABv8.92を主に使ってきましたが、MPLABXへの引っ越しが終わった感じです。出来るだけ新しいMPLABXを使わないと対応デバイスやら動作クロックの制限があって不便だったのです。
 PICに対して行う要点は同じですが、大事なところが微妙に違うのには難儀しました。特に、プログラムメモリアドレスの指定とコンフィゲエーションビットの設定という超重要項目の設定方法が全く違うのには泣かされました。先達の情報に感謝です。
 TMR1をコンペアモードで動かして所定の基底パルスが出ています。25fps向けの4,000Hzなので折り返しは250usec.です。オシロスコープにしっかりと波形が出ています。

 基本的なところがクリア出来ましたので、試行錯誤で散らかったソースコードを掃除して次のステップです。

追記
 音声信号に変換するプリアンプ回路が思った様になりません。
 アナログは苦手です。

追記
 先達の情報にこんなんがありました。
 単電源でアンバランス-バランス変換 その2
 単電源でオペアンプを使う際の注意点というか基本が読み取れる回路図です。自分は単電源での使い方を間違って覚えているかもしれません。
 試しにブレッドボードで組んでみましょう。
 つか、苦手な要素はテストしてから基板作れよっ・・

追記
 上記のサイトの回路を参考に、プリアンプ回路の修正基板を描いてみました。オペアンプを搭載するDIP8ピンのパターンに被せる基板です。
20230531131752-admin.jpg 20230531132020-admin.jpg
 全てを作り直してもいいのですが、無駄になる物が多いので、すでに入荷済みの基板にはこの手で使おうかなと。聴くものじゃありませんので多少ノイズが出ても支障ありませんし。
 オーダーするのはブレッドボードでのチェックの後にしますケドね。

#PIC #タイムコード

2023年6月 この範囲を新しい順で読む この範囲をファイルに出力する

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 このところサーバーを作っていました。設置場所は某劇場の舞台事務所です。
 インターネットにも行けるごく普通の館内LANを使うのですが、館内のフリーwi-fiと元を同じくする回線です。先の設定がどうなっているのかわかりませんが、ネットマスクの桁数から想像するにフリーwi-fiの回線そのものと思われます。無料で使わせてもらえるので贅沢を言ってはいけませんが、接続しているパソコンと共有しているフォルダは絶対に隠さなければなりません。
 となると、必要な通信は通って不必要は通信は遮断するゲートウェイサーバーを構成する必要があります。その他の課題は、ローカルLANをwi-fiにすることです。机の配置の都合でLANケーブルを敷設出来ないからです。
 サーバー機の構成は、機体がジャンクのPC、OSはdebian、データストレージはRAID1にしたHDDを2台とバックアップ用のUSB-HDD、wi-fiのアクセスポイントとしてUSBのwi-fiトングです。マザーボードにはLANコネクタが2個あるので、外向きLANと内向きLANを構成してwi-fiトングは内向きのLANとブリッジします。
 これまでにも近い構成を何度も組んでいますからすんなり終わるだろと思ったら大間違い。このところのdebianはヴァージョンが上がるごとにセキュリティ対策が増え、設定が微増するのは仕方ないとして、旧来のコマンドが使えなくなったり設定の仕方がちょっとだけ変わるのです。私からすればよくわからん方言となりますので調べるのに時間がかかりました。持った通りに組めましたが、思惑より2日間余計にかかって他の仕事がヤバイ。
 おまけというか蛇足ですが、VPNで本社にも繋がる様にしておきました。本社の共有フォルダにアクセス出来れば業務も楽だろうと。

 突っ込んだ話ですが、DHCPサーバー、DNSサーバーとしてdnsmasqを使ってみました。簡易的なモノというイメージがありますが、私が組む小規模サーバーにはisc-dhcp-serverやbind9よりも等身大です。複雑な振り分けやルーティングはしませんので機能は十分ですし何よりも設定が分かりやすい。これらはサーバーを作り始めた当初に難儀したところですからこの使い勝手は感激レベルです。一つ問題を上げるなら、起動後、wi-fiトングと内向きLANとのブリッジが完了する前にdnsmasqが起動すると正常に動作しないので、dnsmasqの起動に待ちを入れる必要があったことです。これを見つけるのに少し時間がかかりました。
 /etc/resolv.conf を dhcpcd に書きかえらない対策が必要なことも気付くのに時間がかかりました。dnsmasq は自分でルートファイルを持たないために設定が簡単ですが、dhcpでアドレスを受け取る際に得たDNSサーバーの情報で /etc/resolv.conf を書き換えてしまうのです。これをされると自分でDNSサーバーを持っている場合に不都合が出るので、/etc/resolv.conf は書き換え不可にしなければならないのです。dnsmasq にも書き換えしない設定があるようですが、何度やっても書き換えられてしまう。ならば、/etc/resolvconf をOSレベルで書き換えられてない様にすればいい。同様の問題を抱えた先達がいましたので有難くパクらせて頂きました。パーミッションを400にするのかと思いきや、パーミッションより上位のフラグがあって、それを設定するのがいいらしい。# chattr +i /etc/resolv.conf とのこと。+i は書き換え不可のフラグを立てるスイッチです。外すなら -i だそうな。
 あと、DHCPクライアントをdhcpcdにしました。RaspberryPiで慣れているのもありますが、旧来の /etc/network/interfaces だけで設定するより何をしてもスムーズ。特にwi-fiトングをアクセスポイントにする hostapd を使うなら dhcpcd 一択と思えるほど快適でした。

 書き始めたらキリがありませんが、都度の感想も書き入れた設定記録を残したので、次の製作では参考にしつつ読んで楽しもうと思います。

 サーバーの設定は server world さんを参考にしています。
 server world
 ここの通りにすればちゃんと動きますので、私はここのレシピで基本設定をしてから好みに変更する様にしています。
 ただし、セキュリティについては別です。基本はフォルダやファイルのパーミッション、ルーティング、IPフィルタリングですが、ここはそうった解説を書かない方針と見受けらえます。それらについては別途勉強しなければなりません。

#サーバー
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 そんなこんなで LTC Player の製作は止まっています。進めたいのですが時間だけでなくアタマの容量も不足してます。
 PysimpleGUI を筆頭にプログラム環境でどこまで出来るかを探りながらなので、自分でもどう仕上がるかわからんという本音もあります。
 最近気づいたのは、sg.FileBrowse() などのボタンとしてレイアウトしなければならない機能は、不可視設定した column に入れ込んでしまえば表示しなくても使えること、ボタンオブジェクトを押したことにする .Click() を使えば他の event から(もちろんメニューからも)読み出せるというものです。PysimpleGUIを使ったことがないとピンとこないことですが、これは PysimpleGUI のレイアウトに自由度を与えてくれます。

追記
 .Bind() を使うと細かいキーボード操作を event として取り込むことが出来るらしい。
 キー操作をプレスにするかリリースにするかを選べるハズです。この辺りも研究課題です。

#Python

2023年7月 この範囲を新しい順で読む この範囲をファイルに出力する

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 バレエ発表会で道具だけ。転換は休憩の時だけなので緩い現場です。

 Python の記述エディタを VSCode に変更しました。
 インストールするべき拡張機能は次の通り。
1)Japanese Language Pack for Visual Studio Code(VSCodeを入れたらまず入れるべき拡張機能)
2)Python Extension Pack(拡張機能が3つ6つ入る。この中のPythonだけでもいいらしいけど、全部入れた方が便利だと思う)
 こんだけでいいならもっと早く使えばよかったなと。

 VSCodeはいいっすね。「オイラ便利だろ!」という主張がほぼ無くサラッと便利。
 軽いし、無駄な装飾は無いし、わかりやすいし、こんなバランスが良くてスマートなツールが microsoft 発祥とは意外だったりして。
 VSCode はお勧めです。

 LTC Player のソースコードを整理しようとしていますが、import した自作ファイルの変数の有効範囲などを改めて確認しています。スマートな記述のためには大事なことです。
 試してシミジミ実感したのですが、出来るだけ class で記述した方が可読性が高いですわ。

#Python

2023年8月 この範囲を新しい順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LTC Player は「オイラ、最初からこうだよ」と言わんばかりの顔で動いています。嬉しいようなちょっとムカつくような。

#タイムコード #Python

■当面の課題

花粉症シーズンも一段落したようで重傷者にも笑顔が戻ってきました。私は原始人なので花粉が酷い日でも鼻の中が埃っぽいなぁくらいにしか感じませんけど。
気温の変化が激しいようですので、みなさま健康管理には注意してください。

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2024年5月17日(金) 11時57分19秒