タグ「器具の修理」を含む投稿[96件](10ページ目)
JANDS ESPⅡ 24ch が手元にあります。
シンプルで芸はありませんが、ちょっとした現場には便利な調光卓です。ただ齢30歳ともなりますと物理的に寿命です。フェーダーのスライドボリュームにガリが出てるのはもちろんですが、プリント基板の銅箔が腐食して断線しているところもあります。
不調のためここ数年使っていませんでしたが、苦楽を共にしてきた相棒ですので捨てるのは忍びなく修理というかリビルドしてあげようかなと思い始めました。
メイン基板には痛みはありませんので、主にフェーダー基板の再生です。使われている日本抵抗器製のスライドボリュームは随分前に廃番になっていますし、基板もやられているので、入手可能なスライドボリュームを使ったフェーダー基板を丸々新造するのが現実的な対策です。
問題は費用です。pcbgogoさんで見積もったら400x400mm(仮のサイズ)の両面基板が1枚52USDくらい。スライドボリュームは千石電商さんで580円くらいだけど、中華電機なら60円くらい。手間はともかく案外安く済みそう。
最近は一般照明卓の選択肢が少なくなり、手に入っても機械的に廉価な物ばかりなので、JANDS ESPⅡ が10万以下で復活するならアリですね。
#器具の修理
シンプルで芸はありませんが、ちょっとした現場には便利な調光卓です。ただ齢30歳ともなりますと物理的に寿命です。フェーダーのスライドボリュームにガリが出てるのはもちろんですが、プリント基板の銅箔が腐食して断線しているところもあります。
不調のためここ数年使っていませんでしたが、苦楽を共にしてきた相棒ですので捨てるのは忍びなく修理というかリビルドしてあげようかなと思い始めました。
メイン基板には痛みはありませんので、主にフェーダー基板の再生です。使われている日本抵抗器製のスライドボリュームは随分前に廃番になっていますし、基板もやられているので、入手可能なスライドボリュームを使ったフェーダー基板を丸々新造するのが現実的な対策です。
問題は費用です。pcbgogoさんで見積もったら400x400mm(仮のサイズ)の両面基板が1枚52USDくらい。スライドボリュームは千石電商さんで580円くらいだけど、中華電機なら60円くらい。手間はともかく案外安く済みそう。
最近は一般照明卓の選択肢が少なくなり、手に入っても機械的に廉価な物ばかりなので、JANDS ESPⅡ が10万以下で復活するならアリですね。
#器具の修理
ディナーショーの段取りをしていて思い出す。クセノンピンが不調なことを・・・。
症状はダウザーの動きが悪いこと。レバーが重く引っかかる。ダウザーでのフリッカーなど絶対無理なコンディション。ダウザーでフリッカーをするのが良いか悪いかはさておき。
バラすしかないのでバラしました。アイリスをバラすのは職人技なのでやりませんが、ダウザーならナンとかいけます。
で、バラして驚いた。正直不良です。購入したのは20年前ですから今更クレームは出しませんが、設計ミスと組み立てミスです。
不良部位は2つ。
1つ目はダウザーのブレード。1枚が2枚の鉄板をリベットで貼り合わせて構成されていますが、そのリベットがほんのわずかに出張っていました。アルミ製の筐体には擦れた跡というより溝が掘られており、クロームメッキしてある円盤にも擦れた跡がありました。リベットと削れたアルミ面をサンドペーパーで均し、クロームメッキされた円盤を清掃して解消しましたが、錆びて固着しないことを祈るばかりです。
2つ目は、ちょっと説明が難しいのですが、操作レバーと円盤を繋ぐアングルを止める皿ネジのアタマがアルミ製の筐体と干渉していたことです。円盤に皿穴が掘ってあるのですがコレがほんの少し浅いらしくネジのアタマがわずかに出張っていてアルミ製の筐体と擦れるのです。出張りはクロームメッキの塗膜分って感じです。擦れていたアルミ筐体側を削ることで解決しましたが、黒い塗装が剥げアルミがガッツリ掘られていました。これは設計不良としか言いようがありません。更に、2台の内1台はこの皿ネジの頭がナメてバリが出ていました。皿ネジはプラス穴ですが、初めてバラした部位にも関わらずです。これは明らかな組み立て不良です。
ウシオさんに喧嘩を売る気はありませんが、ここは正直に書こうと思った次第です。時間に追われていたので写真を撮ってませんから証拠はありませんケド。
追記
修理したダウザーは絶好調でした。
削ったところにサビが出てこないか今後の心配はありますが、ブレードはステンレスっぽいし、筐体はアルミ、円盤は肉厚のクロムメッキですから大丈夫かなと。
間違ってもブレードに塗っちゃいけませんが、円盤の外周と筐体が接する部分にはウェアグリスを少しだけ塗布しています。近所のホームセンターで手に入る最も耐熱性の高い(200℃)物です。グリスは温度条件を越えると柔らかくなって垂れるか固着するので選択や用法に注意が必要です。
一般的な印象としてはモリブデン系のグリスは耐熱性高いと思われがちですが、モリブデンそのものは耐熱性が高いものの、それを含ませている油分の耐熱性がそれほど高くない製品(120℃程度が一般的)が多いので注意です。モリブデングリスはモリブデンの粒子が球状のために細かなベアリングとなって面の間の平滑を行いますから一般的なグリスとは機能が違うのです。
ウェアグリスは耐熱性の割りに安価で汎用的に使えて便利です。高速回転系にはあまり向いていないようですけどね。何にしてもムービングライト等のスポットライトのメンテナンスでは汎用的に使えます。もちろん、受熱を考えずに油分を塗布するのはいけませんケド。
#器具の修理
症状はダウザーの動きが悪いこと。レバーが重く引っかかる。ダウザーでのフリッカーなど絶対無理なコンディション。ダウザーでフリッカーをするのが良いか悪いかはさておき。
バラすしかないのでバラしました。アイリスをバラすのは職人技なのでやりませんが、ダウザーならナンとかいけます。
で、バラして驚いた。正直不良です。購入したのは20年前ですから今更クレームは出しませんが、設計ミスと組み立てミスです。
不良部位は2つ。
1つ目はダウザーのブレード。1枚が2枚の鉄板をリベットで貼り合わせて構成されていますが、そのリベットがほんのわずかに出張っていました。アルミ製の筐体には擦れた跡というより溝が掘られており、クロームメッキしてある円盤にも擦れた跡がありました。リベットと削れたアルミ面をサンドペーパーで均し、クロームメッキされた円盤を清掃して解消しましたが、錆びて固着しないことを祈るばかりです。
2つ目は、ちょっと説明が難しいのですが、操作レバーと円盤を繋ぐアングルを止める皿ネジのアタマがアルミ製の筐体と干渉していたことです。円盤に皿穴が掘ってあるのですがコレがほんの少し浅いらしくネジのアタマがわずかに出張っていてアルミ製の筐体と擦れるのです。出張りはクロームメッキの塗膜分って感じです。擦れていたアルミ筐体側を削ることで解決しましたが、黒い塗装が剥げアルミがガッツリ掘られていました。これは設計不良としか言いようがありません。更に、2台の内1台はこの皿ネジの頭がナメてバリが出ていました。皿ネジはプラス穴ですが、初めてバラした部位にも関わらずです。これは明らかな組み立て不良です。
ウシオさんに喧嘩を売る気はありませんが、ここは正直に書こうと思った次第です。時間に追われていたので写真を撮ってませんから証拠はありませんケド。
追記
修理したダウザーは絶好調でした。
削ったところにサビが出てこないか今後の心配はありますが、ブレードはステンレスっぽいし、筐体はアルミ、円盤は肉厚のクロムメッキですから大丈夫かなと。
間違ってもブレードに塗っちゃいけませんが、円盤の外周と筐体が接する部分にはウェアグリスを少しだけ塗布しています。近所のホームセンターで手に入る最も耐熱性の高い(200℃)物です。グリスは温度条件を越えると柔らかくなって垂れるか固着するので選択や用法に注意が必要です。
一般的な印象としてはモリブデン系のグリスは耐熱性高いと思われがちですが、モリブデンそのものは耐熱性が高いものの、それを含ませている油分の耐熱性がそれほど高くない製品(120℃程度が一般的)が多いので注意です。モリブデングリスはモリブデンの粒子が球状のために細かなベアリングとなって面の間の平滑を行いますから一般的なグリスとは機能が違うのです。
ウェアグリスは耐熱性の割りに安価で汎用的に使えて便利です。高速回転系にはあまり向いていないようですけどね。何にしてもムービングライト等のスポットライトのメンテナンスでは汎用的に使えます。もちろん、受熱を考えずに油分を塗布するのはいけませんケド。
#器具の修理
カムロックケーブルが故障です。ユニットのレセプタクルから外れなくなってしまいました。固定ネジが折れて樹脂製のシェルが空回りするのです。
バイスグリップで挟んで外せましたが交換しないといけません。カムロックの取り付けは何度もやっているので問題ありませんが取り外すのは別です。
固定ネジがダメになっているので樹脂製のシェルは廃棄です。遠慮なくカッターで割り、端子を外して新品に付け替えます。丈夫な物を壊すのは一苦労ですが無事に交換完了です。
外れなくなった原因は潤滑不足による捻じ込みトルク過多です。カムロックは最大180度、最小でも120度捻じ込まないといけませんが、強引な捻じ込みを繰り返しますと固定ネジに負担がかかって破損するようです。KURE556(666)やWD40、シリコンなどを塗布して接点のロックピンが必要以上に噛まない様に管理しなければなりませんが、コロナでしばらく使っていなかったのでメンテナンスを忘れていました。
接点の洗浄を兼ねてKURE556の塗布をするすることを定期メンテナンスの課題にします。また、固定ネジも緩むことがありますから塗布の際に締め付けを確認することも追加です。
#器具の修理
バイスグリップで挟んで外せましたが交換しないといけません。カムロックの取り付けは何度もやっているので問題ありませんが取り外すのは別です。
固定ネジがダメになっているので樹脂製のシェルは廃棄です。遠慮なくカッターで割り、端子を外して新品に付け替えます。丈夫な物を壊すのは一苦労ですが無事に交換完了です。
外れなくなった原因は潤滑不足による捻じ込みトルク過多です。カムロックは最大180度、最小でも120度捻じ込まないといけませんが、強引な捻じ込みを繰り返しますと固定ネジに負担がかかって破損するようです。KURE556(666)やWD40、シリコンなどを塗布して接点のロックピンが必要以上に噛まない様に管理しなければなりませんが、コロナでしばらく使っていなかったのでメンテナンスを忘れていました。
接点の洗浄を兼ねてKURE556の塗布をするすることを定期メンテナンスの課題にします。また、固定ネジも緩むことがありますから塗布の際に締め付けを確認することも追加です。
#器具の修理
防滴のLEDスポットを使っていますが、本体に直接彫り込んである雌ネジがバカになっています。
雌ネジを再生しなければなりませんが、肉が無くなっていますのでタップを当てただけではダメです。となると、何かで肉盛りして雌ネジを再生します。
こんな時、インサートが便利です。

管の表と内側にそれぞれネジが切ってあります。今回は止ネジがM6ですので、表がM8(ただし細ピッチ0.75)の物を使います。
M8の下穴(ネジピッチが0.75ですのでΦ7mmくらい)を空けてタップを切り接着剤を塗布してネジ込みます。接着剤は密閉状態でも硬化する2液式のエポキシを使います。もちろん仕上がり性能は脱脂に大きく左右されます。
面倒ですが、溶接等で肉盛りするワケにはいきませんので、こんなことをするしかありません。
#器具の修理
雌ネジを再生しなければなりませんが、肉が無くなっていますのでタップを当てただけではダメです。となると、何かで肉盛りして雌ネジを再生します。
こんな時、インサートが便利です。

管の表と内側にそれぞれネジが切ってあります。今回は止ネジがM6ですので、表がM8(ただし細ピッチ0.75)の物を使います。
M8の下穴(ネジピッチが0.75ですのでΦ7mmくらい)を空けてタップを切り接着剤を塗布してネジ込みます。接着剤は密閉状態でも硬化する2液式のエポキシを使います。もちろん仕上がり性能は脱脂に大きく左右されます。
面倒ですが、溶接等で肉盛りするワケにはいきませんので、こんなことをするしかありません。
#器具の修理
中華電機の小さなムービングライトが全数戻ってきたので修理をしています。これまでの修理で確認すべき点が出ているので全台予防修理です。
作業は主にハンダ付けの確認です。正常に動く機体でもハンダコテを当てると故障機体と同じ症状が見られますのでやっておいた方がいいでしょう。1年生部下でもここまでヘタには出来ないよねってくらい酷い施工なので念には念をです。
一度にやりきれない台数ですからヒマを見てボチボチと。
#器具の修理
作業は主にハンダ付けの確認です。正常に動く機体でもハンダコテを当てると故障機体と同じ症状が見られますのでやっておいた方がいいでしょう。1年生部下でもここまでヘタには出来ないよねってくらい酷い施工なので念には念をです。
一度にやりきれない台数ですからヒマを見てボチボチと。
#器具の修理
中華電機ムービングの筐体が割れています。アッパーボックスの樹脂パネルです。これを修理します。
樹脂の補修は材質を把握するのが第一歩です。材質によって治し方が違うからです。
材質の判断は匂いで見当を付けて溶剤もしくは接着剤で溶解具合いを見るのが基本です。今回のはABSでした。
ABSどうしの接着ならコレが基本でしょう。セメダインの「ABS用」です。
接着には様々な方法がありますが、これは「溶着」です。材を溶かして結合させます。
面積のあるABSどうしの接着ならコレを両側に塗って貼り合わせればほとんど場合十分です。

今回のブツは肉薄なので肉盛りして補強した方がいいみたいです。破断面がキチンと嚙み合いませんので歪みというか応力がかなり残っているようです。今回の破損も衝撃が引き金だとしても応力のために割れやすくなっていたとも思われます。加熱して応力を取ることも出来るそうですが、職人技なので私には無理です。
こういう時にはプラリペアです。樹脂材全般に使えますが、ABSとは相性が良いので裏側に盛って補強にします。

ただ、単にプラリペアを盛るより接合面に谷を掘って盛るのがお勧めです。
こんな時、ミニルーターが便利です。私はPROXXONのミニルーターを使っています。

ABS用で形を戻し、裏側の目立たないところにプラリペアを盛って補強します。
#器具の修理
樹脂の補修は材質を把握するのが第一歩です。材質によって治し方が違うからです。
材質の判断は匂いで見当を付けて溶剤もしくは接着剤で溶解具合いを見るのが基本です。今回のはABSでした。
ABSどうしの接着ならコレが基本でしょう。セメダインの「ABS用」です。
接着には様々な方法がありますが、これは「溶着」です。材を溶かして結合させます。
面積のあるABSどうしの接着ならコレを両側に塗って貼り合わせればほとんど場合十分です。

今回のブツは肉薄なので肉盛りして補強した方がいいみたいです。破断面がキチンと嚙み合いませんので歪みというか応力がかなり残っているようです。今回の破損も衝撃が引き金だとしても応力のために割れやすくなっていたとも思われます。加熱して応力を取ることも出来るそうですが、職人技なので私には無理です。
こういう時にはプラリペアです。樹脂材全般に使えますが、ABSとは相性が良いので裏側に盛って補強にします。

ただ、単にプラリペアを盛るより接合面に谷を掘って盛るのがお勧めです。
こんな時、ミニルーターが便利です。私はPROXXONのミニルーターを使っています。

ABS用で形を戻し、裏側の目立たないところにプラリペアを盛って補強します。
#器具の修理