🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

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全年全月27日の投稿[36件]

2024年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LED-Bar の修理というか改造も進めています。
 特定の色が弱かったり点かなかったりするのは電流検出抵抗のハンダ付けが甘いことが多いようです。1台そんなのがありましたがハンダを当て直して復活。低品質のハンダが使われていると見た目には着いていてもフラックスが邪魔して電流の流れが甘かったするのです。ハンダコテを当て直すと直ることが多いですが、部品を外してクリーニングし、良いハンダで付け直すとほぼ完治します。
 この他で多いのは電源モジュールが過電流保護に入って電源が落ちてしまうこと。壊れてはいないのですが、中華電機の電源モジュールは定格の表記が日本と違うのが原因のようです。例えばDC12v5Aと表記されているとして、日本製なら実用最大定格すなわち「5Aを延々と使い続けても大丈夫」ですが、中華電機では絶対最大定格すなわち「5Aを少しでも上回ったらダメ」みたいです。同じ製品でも特性のバラツキはありますので、絶対最大定格ギリギリで設計されていれば過電流保護が機能したり機能しなかったりのしきい値上にいて動くモノがあったり動かないモノがあったりするのでしょう。電源電圧を計ると起動直後は正常で、その後一瞬フル点灯すると出力が無くなり、再投入すると同じことを繰り返します。LEDの数を減らした状態(消費電力を減らした状態)にすると正常に動きますので、過電流保護が機能しているのは間違いありません。中華電機の電源モジュールは表記の6割くらいが実用最大定格だと思えばいいのでしょう。5Aとあれば3Aで使うってことです。中華電機の電源モジュールは特別良い作りでもないのにサイズが小さいなぁ~と思っていたのですが、この点で見直せば日本製と同程度のサイズです。
 製品スペックを絶対最大定格で表記するのも間違いではありませんし、大陸の人たちは話を盛る傾向にありますので、そういうもんだと思えばそれまでです。
 過電流保護が働いていると思われる機体は電源モジュールを追加して対策します。既設の電源はDC10.8vですが、この電圧の電源モジュールは皆無なのでDC12vのを改造して合わせます。±15%くらいの電圧調整ならスイッチングICに与えるセンシング抵抗を変えれば可能です。今回使っている電源モジュールのセンシング抵抗は2個並列のパターンですのでかなり正確な調整が可能です。10.81~10.83vで出力しています。

#器具の修理

2024年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 機材の補助としてバンジーコードを輪にしたモノを使うことにしました。
 バンジーコードとは周囲を繊維の編み込みで包んだゴム紐です。荷止めとして使われることが多いゴムです。
 輪にするには端を繋げないといけませんが、バイスバーサノットと呼ばれる結び方が良さそうです。

 少し難しい結び方ですが、ほどけ難いのは良いことです。

 と言いつつ、これも良さそう。


#舞台の小物

2024年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 PegasysG10 の修理は残すところ信号コネクタを付けるだけです。重作業はアタマを完全に入れ替えないと出来ないのですが、信号コネクタの取り付けなら空き時間に進めることも出来ます。部品や工具を仕舞って次の作業にかかります。

追記
 NG灯体は復活したのですが、これからは現役で動いている灯体のケーブルを付け直さないといけません。電源線を2PNCTのTRUE1、信号線を4E6SのSP13にするのです。
 これが約27台。NG品ではないものの、同様に全バラ再組み上げなのでそれなりに時間がかかりそうです。
 ここまでやれば10年、私が現役のウチは動いてくれるかな・・・。

 SP13は端子部、筐体、ケーブルクランプの3要素で構成されますが、それぞれの接続が捻じ込み式。使ってると緩んできますので固定を考えないといけません。
 願わくば、普段使いでは外れない、工具を使って頑張れば外れるというとても都合の良い性能が望ましい。完全接着ではない固定です。
 普通にイメージすると嫌気性のネジロック剤の塗布ですが、ロックタイトや3Mのネジロック剤には金属専用が多い。嫌気性とは空気に触れなくなると硬化する特性を意味しますが、金属イオンも併用して硬化する物が多く樹脂には不向きです。これは選ばないといけません。
 ネット検索によると、条件に合いお勧めされるのはロックタイト425。樹脂の弱接着に推奨されており、瞬間接着剤に分類されていますが数秒ではなく数分で硬化するタイプです。樹脂ネジのロック剤とも謳われています。
 ちょっとお高いですが試してみましょう。近所のホームセンターには置かれていませんのでモノタロウさんに発注。

#器具の修理

2024年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 工作部屋を片付けていると処分するべき古いパソコンも出てきます。
 分解して不燃ゴミで捨ててもいいのですがどうしましょう。マザーボード・電源・ディスク類を取り出し、ケースは切断してスクラップにすれば回収してくれるっちゃくれます。
 捨てるための処置を考えたらパソコン回収屋さんがあるのでそれを利用した方がいいような気もしないでもありません。梱包の手間を考えたら分解して不燃ゴミにしても同じかな?
 そういや、廃棄の段ボール箱が凄い量になりました。畳んで重ねて1.2m高。段ボール保管を止めたためでもありますがいい量です。可燃ゴミは45リットル袋で14ケ、不燃ゴミは20リットル袋で12ケ。どこに入っていたのかと思う程の量です。そりゃ汚部屋が御部屋になりますって。

#雑談

2023年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 ちょっとしたイベント照明は一人仕事がデフォになっている今日この頃。30代の頃なら楽勝でやったと思いますが、製造後半世紀も経ちますと体力的にシンドイです。
 コロナ明けで仕事が多すぎます。コロナが明けたからとそんなに一斉にやらんでもええがな。各所からの増員依頼を合算すると数十人なんて日もあります。
 余程の義理でも無ければ自社の仕事を優先して断わりますが、自分のメンツを立てようと安易な請負をする身内がいて面倒があったり・・・。返事は3秒、形にするのは3日ってバランスを考えて欲しいものです。
 ちょっと愚痴になりましたが、これは毎度のことなのでご勘弁を。

 1日に2~3現場をこなしていると工作は出来ません。今日もライトアップを仕込んで別件の屋外イベントを仕込んで夕暮れからライトアップのクライアント確認です。たまにならいいですが、こんなんが続くとアタマが混乱します。
 昨日のちょいと作業は気分転換になりました。工作、特に道具作りは楽しいですね。出来なかったことが出来るようになる道具作りは大好物です。加工手段が無くて四苦八苦することの方が多いのですが、形に出来た時は気分がスッキリします。

#ガチ工作

2023年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 アタマが空いた時のパズルとして客席テーブルの改修を妄想しています。
 課題は軽量化です。基本機能や耐荷重は実用レベルですが、1BOX車に積み込んだりカマチから客席後方まで手運びするには重い。
 現在の総重量は21kgです。長テーブルとしては格別重いワケでもありませんが、希望は12kg以下です。
 軽量化の方法は、
1) 材を薄く
2) 材の肉を抜く
3) 軽い材に変更
 とかでしょうか。
 一番単位重量があるのは天板です。平台に似た構造ですが、ここから見直しです。14kgありますが、半分を目指しましょう。

#ガチ工作

2023年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 今回の LTC Player と LTC Generator のパソコン側のシステムは全て Python で書いています。
 その過程でオブジェクト指向を世に出した先達の気持ちを垣間見ることができたワケですが、そうなるとC言語でやってきたこともC++にしてみたくなる。時間と脳味噌に空きが無くて1年近く止まっている Art-Net の パッチマシン も完成させたい気持ちがあるのですが、C++で書いたらスマートに書けそうな気がしてきています。
 C++と言っても ANSI の C言語にオブジェクト指向を追加して書きやすくしたモノとしか思えませんし、実際、ANSI の C言語の記述やライブラリが混在しても大半が動きます。記述の違いは少なくありませんが、標準語に対する津軽弁や鹿児島弁の違いより容易いと思われます。
 ただ、Art-Netパッチはデータベースや財務系の処理をするとの近い気がしますので、SQL や COBOL を勉強しておくと参考になりそうな気もします。これらは群のデータを扱うことに特化していますからね。C言語で SQL を扱うのは敷居が高そうですし、この時代 COBOL の情報を探すのは無理がありそうですから、Python で SQL を扱う勉強を少ししようと思います。

#C言語
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 とある中堅企業さんの労働組合さんの納涼祭でした。お盆もとうに過ぎているのに納涼祭?とか思ったりしますが、中堅の工場はお盆前後が忙しいので時期をずらすのはアリアリでしょう。勤務日数が少ない8月を乗り切ったぞー!ってヤツも含まれていそうです。
 そんな現場でしたが、MAdot2 を使ったので LTC Player のランニングテストも同時に実施。本番でこんなことをするのは不謹慎ちゃ不謹慎ですが、LTC が途切れることなく受信されるかを確認するには丁度よい。普段なら卓をずっと眺めていることは難しいですが、目の前の卓を操作するのが仕事なら無理はありません。LTC で卓を動かすのでははく長時間の認識のテストですから時計を表示するのと同じ。LTC のデータが間違っていたり途切れたりして卓が止まることはまずありません。なんでかんで MA の製品ですから。
 8時間ほど実施しましたが問題は発生セズ。バグではなく設計(デザイン)のミスを見つけたので今後対策しますが、音源に沿った LTC で止まることなく卓がカウントを刻むのは気持ちがイイ。
 プレイリストの保存機能も構成しなければなりませんし、修正もまだまだありますが、間違いなく β版 に昇格しています。この達成感と安堵感は暑さという調味料以上にビールを美味しくしてくれています。オタク冥利とはこのことでしょうか。

#タイムコード #Python

2023年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 まだまだ途中ではあるものの使えるっちゃ使える LTC_Player で本業の音源チェックをしています。
 思いっきり自画自賛ですが、コレ、便利です。
 作った本人だからってのが81%くらいありそうですけど、こうやって実務で使うと完成イメージが具体的になります。
 今は設定変更のロックを機能別にしていますが、Play_Mode という括りで良さそうです。本番モード、リハモード、机上作業モード、プレイリスト編集モードって感じです。各種設定のロックの組み合わせがモードの違いとなりますが、機能単位でロックを掛けられるようにしていますので変更するのは簡単です。

 私のプログラムの書き方を整理しますと「状態を把握」「処理の振り分け」「パラメータとフラグの設定」「パラメータとフラグを見て最終処理」ってのを1フェーズ単位にして管理しています。バグが多く発生する書き方は処理を振り分ける際に一部の最終処理までしてしまう書き方だったので、幾重にも重なったふるいにかけて粉を落とすイメージでフラグを立て、最後に落ちて来たフラグを見て最終処理をするのです。その都度結果を求めると整合性を取るのが大変になり、それこぞバグの原因になるのでした・・・私の場合ですけどね。完全独学ですから王道の書き方なんて知りませんが、一本筋の処理フェーズしかないPICのアセンブラで染みついた構築の仕方です。ガチガチで汎用性が狭い感じがしますが、発展させると疑似的なマルチスレッドも構成出来ます。PICではタイマー1個でポーリングによる複数の時間分岐を得る書き方をレギュラー化していますが、これって精度は低いけどRTOSっぽくね?とか思いながら使っています。タイムスレッドと勝手に呼称している書式ですが、余程のレスポンスを求めないなら割込みを使わずタイムスレッドとモジュールの割込みフラグによるポーリング処理で複数の処理をPICの中で実現出来ています。特別なレスポンスを求める要素にだけ割込みを使い、高級言語で言うところの sleep を絶対に使わない方針です。
 ソフトウェアは時間の管理が一番大事だと思う今日この頃。適切に時間が管理されていればインプットもアプトプットも整合性を持って管理出来ます。

#Python #PIC
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 Table のカラム幅の自動調整で少し悩む。
 初期サイズからウィンドウ枠をドラックするサイズ変更を1回でもやれば問題ないのですが、初期サイズからいきなり最大化(フルスクリーン)するとカラム幅が期待値にならない。一見良いのですが全体的に平均的な幅になろうとします。
 ウィンドウサイズが初期値以下になると初期値に戻る機能を付けていたので、サイズ変更後にこの機能が1回余計に発動する騙しを入れたところ解決。上記のウィンドウ枠をドラックしてサイズ変更することが自動的に起こる様にしたワケ。ウィンドウサイズを変更をした後の画面復帰が少し遅くなりますが、頻繁に行われる操作ではないのでいいかなと。フラグを使えば起動後一回だけの動作に出来るので書き換えてみます。
 PySimpleGUI はこういった騙しみないなのを入れないと期待値を得られないことがあるようです。

 あと、列ごとに左寄せ、センタリング、右寄せの指定が出来ないのがシックリこない。
 調べたところ次のバージョンのPySimpleGUIでは対応するとのこと。GitHubにあるバージョンを手動インストールすれば今でも出来るらしいですが、pipで入手するにはもう少し待たなければならないようです。
 フォントの指定も列ごとに出来るといいのですけどね。

#Python

■当面の課題

桜のライトアップの季節です。花粉症の季節でもあります。
自分は平気ですが、花粉症の部下は死にそうな顔をしています。

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2024年5月4日(土) 05時49分51秒