🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

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タグ「Art-Net」を含む投稿(時系列順)[93件](9ページ目)

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 同軸ケーブルに Ethernet を通す方法というか規格には「MoCA」(「モカ」と発音?)というのがあるらしい。テレビアンテナからの配線を含め、すでに施工されている同軸ケーブルに Ethernet を通そうという指向みたい。日本語の情報が少ない感じですが、次のサイトが参考になります。
「MoCA 2.5 を使用しTVの同軸ケーブルを使ってLAN構築」
 有益な情報が含まれていますが、ここの情報だけではMoCAの全貌は把握出来ません。諸々理解するには少し時間がかかりそうですが、1000mの配線長でG(ギガ)クラスのネットワークを構築できるという謳い文句は魅力的です。テレビアンテナに使える同軸ケーブルは安価で入手性がいいので尚更です。
 ケーブルには75Ωの同軸ケーブルを用いるそうです。推奨されるケーブルの規格の詳細やグレードは把握できていませんが、すでに施工されているテレビアンテナの配線を利用することも想定してるそうですので最上位グレードのケーブルが求められているワケでもなさそうです。家屋内の商用電源配線にLANを乗せるPLCと似ているとか思ったり。
 MoCAの規格は1.0からあり、小売りで手に入る製品では2.5が今のところ最上位みたいです。表記は「MoCA2.5」です。2.5は世代を表すのではなく、スループットの最大理論値が2.5Gbpsって意味らしいです。
 この名称で検索するとまぁまぁ出てきますので興味のある方は是非調べてみてください。

 具体的な例が見当たらないので人柱をしましょう。amazonに次の製品があったのでポチってみました。先日ポチったのは未出荷だったのでキャンセルです。
「TRENDnet Ethernet Over Coax MoCa 2.5アダプター (2個パック) TMO-312C2K MoCA 2.0/1.1/1.0 RJ-45ギガビットLANポート ネットスループット最大1Gbps対応 最大16ノード対応 ブラック」
 期待値は200mくらいの配線で8ユニバースの Art-Net を実用レベルで通せることです。10baseのLANでも可能な内容ですから、これが通らない様では話になりません。
 イマイチ不明なのは、上記製品の「同ネットワーク内にノードを16個設置出来る」という謳い文句を形にする配線方法です。会場のあちらこちらに安い線材でノードを置けたら便利だろうなぁ~というイメージはありますが、メーカのマニュアルを読んでも構築の具体例が見当たりません。MoCAに関する他の情報を見ますと分波器を使えば分岐出来るようですが、どんな分波器を意味しているのかがわかりません。上記のサイトを読みますと MoCA2.5 の変調周波数は 1,125〜1,675 MHz らしいので、テレビアンテナの分波器でいいなら 2400MHz まで対応する物を使えばいいのかな?とか思いつつも分からんことだらけです。
 入荷には2週間くらいかかるそうです。時間はあるので、空き時間にノンビリと調べを進めましょう。実機が入荷したら1対1接続から始めて分岐の方法も探ってみるつもりです。分波器は中華電機にオーダーしてみました。これも2週間くらいで入荷する見込みです。

 あと、設置済みケーブルのインピーダンスの測定方法は次のサイトが参考になります。同軸ケーブルはインピーダンスが合わないと能率が激落ちするので重要です。50Ωでも通るには通るでしょうが、スループットも信頼性もどうなるのでしょうね。
「特性インピーダンスを測定してみました!」
 測定にはLCRテスターが必須です。一般のご家庭は知りませんが我が家では常備アイテムです。テスターと繋ぐ先バラケーブルと末端をショートするコネクタを作れば既設の埋め込み配線も測定できると思います。

#[Art-Net]
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 同軸ケーブルにEthernetを通すMoCAを調べています。
 分波器と呼ぶべきか分配器と呼ぶべきか、splitterについて参考になったサイトがありました。
「HTEM5 – How do I know if my splitter is MoCA 2.5 compatible?」
 Google先生に翻訳して頂いて読むところ、
1)テレビアンテナ用の分配器を使う。
2)双方向通信が可能な物。<=追加
3)1000MHz以上に対応する物。
4)MoCA対応と刻印のある製品が望ましい。
 てなことが読み取れました。
 さらに、ケーブル配線の条件として、
5)経路中に増幅器(アンテナブースター)が無いこと。
6)メインの分配器からの配線は100ヤード(90メートル)以内にする。
 との記載もありました。
 既設のテレビ回線を利用することが主目的の様ですからその筋の用品が使えるのでしょう。

追記
 分波器の条件には「双方向通信」も必要らしい。アンテナから受信機へ一方通行で繋がるだけの物はダメという意味です。
 この点を明記した製品は少なく判断が難しいので、MoCA対応と謳われている製品を選んだ方が無難っぽい。
 MoCA対応品はMoCA2.0と刻印されている製品が多い様子ですが、MoCA2.0と2.5の違いは同時に通信されるチェンネル数らしいので、MoCA2.0対応品ならMoCA2.5にも使えるような気がします。

#[Art-Net]
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 MoCAに関する情報は youtube にもあります。
 視聴して思ったのですが、海外では家屋の各部屋にテレビを設置することが普通らしく電源コンセント並みに配線されているアンテナ回線を使えたら便利しょ、っといった発想みたいですね。MoCAは既存のアンテナと共存できるそうですから、スマートテレビを使いやすくするという発想も含まれているようです。テレビアンテナの回線にアンテナとインターネットが共存出来るからです。ただし、日本国内では衛星放送の送信周波数とMoCAの変調周波数が被るので注意が必要らしいです。クローズドな使用をすれば問題にならないと思いますケドね。

 今のところは手持ちの複合ケーブルを活かす目的で取り組んでいますが、普通に使えるならDMXの配信の標準にしてもいいのかもしれません。
 屋外のライトアップで効果を発揮しそうな予感もするので、パケージは屋外仕様で考えたいですね。

 ただ、調べを進めるとMoCAの最大ケーブル長は100ヤード(90m)の様な気がします。300m送れるという製品もありますが、逆に見るならMoCAで1000mは無理ともなります。
 事の真相やいかに。

「LINOVISION 同軸LANコンバーター POE対応 電源不要型 1000mまで配線可能 100Mbps最大通信速度 既存の同軸ケーブルでIPカメラ ルーターなどのネットワーク機器を配線可能」
 上記の製品は「EoC(Ethernet over Coaxial cable)」と呼ばれる規格らしくMoCAとは違います。こちらは100Mbpsながら1000m延長出来るとあります。推奨ケーブルはRG59ですが、これは3C-2Vの別名と捉えても支障なし。3Cですから特性インピーダンスは75Ωです。
 100Mbpsあれば8ユニバース以下のArt-Netには十分ですので、ピア・ツー・ピアな用法に限定したコレの方がいいのかもと想ったり。出来る限りの便利を目指すと制限を理解せずに使って「動かない!」とか騒ぐアホが湧きますので、100baseを安価な同軸ケーブルで1000m延長するだけの単機能な器具にするのがいいかもしれません。
 これもポチってみました。人柱をするのにケチなことを言ったらいけません。

#[Art-Net]
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 EoC のアダプタが入荷しました。翌日お届け恐ろしい。
 まずはパソコンで試していますがネットワークが普通に繋がります。
 購入品は次の2品。
● EoC トランスミッタ&レシーバ
「LINOVISION 同軸LANコンバーター POE対応 電源不要型 1000mまで配線可能 100Mbps最大通信速度 既存の同軸ケーブルでIPカメラ ルーターなどのネットワーク機器を配線可能」
● PoE インジェクター(普通の Ethernet を PoE にする電源アダプタみたいな物)
「REVOTECH ギガビット PoE インジェクター アダプター、IEEE 802.3af/at パッシブ PoE+ 、PoE 48V 0.5A 出力電力、10/100/1000Mbps ギガビット速度、IP カメラ/AP/PTZ/テレビ電話用、プラグ アンド プレイ (D05A-G)」
 主ケーブルはカナレさんの A2V1B の 50mです。3C相当の同軸回線×1、平衡音声回線×2の複合ケーブルです。

 接続は次の通り。

 [パソコン]
  ↓ Cat5e
 [PoEインジェクタ] ← <AC100v>
  ↓ Cat5e
 [EoCレシーバ]
  ↓ A2V1B(3C相当)
 [EoCトランスミッタ]
  ↓ Cat5e
 [Ethernetハブ]
  ↓ Cat5e
 [LAN]

 といった具合です。
 EoCトランスミッタには同軸ケーブルから電源共有されますのでPoEインジェクタは不要です。
 EoCのレシーバとトランスミッタの違いは電源を供給するデバイスがレシーバってだけみたいです、データに方向性は無く、途中に同軸ケーブルが挟まったLANケーブルと見なして良さそうです。
 BNRで計測するとキッチリ100Mbps出ています。今時からすれば速くはありませんがArt-Netには十分な速度ですし、いわゆるLANケーブルの制限長は100mなので、最大ケーブル長1000mには魅力があります。

#[Art-Net]
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 EoCは割り切った仕様で好みです。
 ただ、youtubeの視聴でテストをしていたのですが一度だけ通信が落ちていたことがあります。 原因はわかりませんが、十分に検証する必要はありそうです。
 原因はEoC、LAN、インターネット、パソコン、youtubeなどの構成するすべてとその組み合わせにまで可能性あるだけに絞り込むのは困難でしょう。何かに問題があっても実用レベルで動けばいいのですけどね。そもそも、即応性は二の次として開発されたEthernetでライブ制御をするのですから潜在的な問題だと思いますが・・・。
 現時点ではパソコンをインターネットに接続する試験でしたので、卓からのArt-Netでノードを動かす試験をします。パソコンがインターネットに繋がるなら動くと思いますケド。

 現時点のコストですが、設備用の5C-FBが19,800円/100m、カナレさんのA2V1Bが59,800円/100m、カナレさんのDMX203が19,800円/100mです。
 100mbpsでArt-Netを通せるなら実用域は8ユニバース以上です。何を基準に評価するかですが、仮に4ユニバースとして、DMX203を4本に対しArt-Net&EoCシステム、同軸ケーブルのコストを比較すると若干EoCに分があります。
 コストに大差がなく配線長に優位性があるならEoCを研究する価値があるように思います。

#[Art-Net]
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 EoCの試験の続きでArt-Netを通してみました。全く問題なく動きます。繋いだだけで動いたので試行錯誤は無し。
 接続は次の通りです。配線が汚いのはテストなのでご勘弁を。

20230823104137-admin.jpg

 [MAdot2]
  ↓ Cat5e
 [Ethernetハブ]
  ↓ Cat5e
 [PoEインジェクタ] ← <AC100v>
  ↓ Cat5e(PoEとして電源供給線も兼ねるので細いケーブルは非推奨)
 [EoCレシーバ]
  ↓ A2V1B(3C相当) 50m
 [EoCトランスミッタ]
  ↓ Cat5e
 [Ethernetハブ]
  ↓ Cat5e
 [Art-Net Node]
  ↓ XLR 5P
 [DoctorMA]
  ↓ USB2.0
 [パソコン]

 エフェクトエンジンのデータで半日くらい様子を見てみます。

 トランスミッタとレシーバは逆にしても動きます。
 DMXのモニターにはDoctorMXを使っていますが、信号の遅れなのかDoccorMXの遅れなのか、ほんのわずかに遅れを感じるかもしれません。

 しばらく先になりますが、現場で使えるパッケージも考えないといけません。これらを毎回組んでいたら面倒ですからね。
 箱の中にそれぞれの用品を固定し、パネルに取り口を付けようと思います。これにUPSやインカムのパワーサプライも同居させたら便利かなと。
 EoCのレシーバとトランスミッタはそこそこ熱を持つのでパッケージにおいては冷却を考慮した方がいいですね。こうったバラバラの物をパッケージする際はベース板を合板にした方が楽ですが、底板をアルミにした筐体放熱も検討の余地ありです。

#[Art-Net]
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 DMX Delay を発見!(知人に教えてもらいました)
 DMXdelayer (alpha version)

 同じことに取り組んでいる方がいらっしゃることが何より嬉しいです。

#Art-Net
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 「Open DMX USB」について考えていたのは移動中アタマが空いていたからです。
 学園祭への機材レンタルで搬送をしていたのですが、片道1時間半くらいかかるので考え事をするには丁度良い時間でした。

 そんな中で Art-Net Patch も思い出す。余りに難しく、数日アタマを全振りしないと進められないネタのために止まっています。
 ミキサー(マージ)、プリディレイ(入力に施す)、プリプロファイルカーブ、パッチ、ポストプロファイルカーブ、ポストディレイ(出力に施す)が主な機能ですが、これらの処理(エフェクターと呼称)は参照して計算、参照して計算、参照して計算をひたすら繰り返します。一つ一つはとても簡単な処理ですが、タイミング良く群のデータを短時間で処理しないといけないので構成が難しく、僅かな無駄が後からボディブローの様に効いてきます。

 年齢が年齢なので経験量に対し学習量が少ないなぁ~と思いつつも、オブジェクト指向やマルチスレッドなどが普通に使える様になってきますと今までと違った構成がアタマに浮かんできます。全体を一度に見ると難しい処理ですが、構成を分解・整理すれば分割したライブラリとして進められるんじゃないかと。
 厄介なのはミキサーとディレイですが、これらを実現するには最大遅延時間分の過去を送信元分保存しておく必要があります。このデータ構成を良く考え、エフェクターの出入りを一般化して進めれば機能単位での製作が可能になりそうな気がします。

 目的に対しその環境や言語をどう使えばいいか具体的な見込みを付けてからデータ構造と処理アルゴリズムの本構成を考えることが大切だと思う今日この頃。
 開発のプロからしたら当たり前過ぎることなんでしょうけど。

#[Art-Net] #C言語 #器具の製作
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 ここ数か月全く進んでいませんが、Art-Netパッチを作っています。
 で、思い付く。
 回路名のプロファイルを使えたらどうかと。パッチ画面に回路の名称も併記するのです。パッチ操作ではDMXアドレスだけより名称もあった方が扱いやすいと思うからです。仮設現場でも回路名が表示されていればメンテナンス性がいいでしょうし。
 あと、パッチマシンはC言語で全部書くのではなく、受送信パッチ処理はC言語で書き、ユーザーフロントエンドの部分はPythonで書いた方が良さそうです。C言語でドライバを作りPythonで操作する感覚です。繋げる部分の記述は面倒っちゃ面倒ですが、C言語とPtyhonで得意分野を分けた方が生産性がいいかもしれません。

#[Art-Net] #器具の製作
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 今週末はホール管理の増員です。これといってやる事のない置きダヌキです。
 Art-Netパッチの処理構造を妄想。
 C言語でドライバ部、Pythonでユーザーインターフェース部を作る棲み分けですが、今はドライバ部の構成を整理しています。
 これまでの試行錯誤から処理フローを図式化。基本の流れは見えたと思います。
 ただ、C言語の構造体を用いた配列処理をもっと突っ込んで覚える必要があります。Art-Netのデータは、レベル値だけでなくメタデータとも言えるインデックスが重要で、カード型データ構造と言ってもいいでしょう。これの追加、削除、抽出、修正を延々と繰り返すので構造体配列を自在に扱えることは必須技能です。
 C言語での配列は少し不器用で、私の理解が間違っていなければ、配列をデータベースに見立てたとしてレコードの追加や削除は出来ません。出来ると言えば出来るのですが、特定のレコードを除いた配列全体を新たな配列としてコピーするような操作が必要です。追加も似た様な操作になります。
 少しややこしいのですが、次のサイトでは面白い事を書いてます。
C言語 構造体を使ってリスト構造を作るプログラム
 C言語の配列に頼らずリスト構造を構成してます。言うなれば手作業で配列操作をするのです。
 また、変数名を使わずメモリ領域を確保してポインタで管理しています。一見不合理な使い方に見えますが合理的かも。アセンブラっぽいので私には違和感はありません。
 オレメモ
C言語:構造体のメンバのアドレス
C言語 ポインタ同士の引き算
 配列が格納されるアドレスとピッチがわかればポインタで配列にアクセス出来ます。処理の内容によってはこの方が速いかも。
 この他にも、以前はどうも理解しきれなかったC言語のマルチプロセスや共有メモリ(mmap)のことが理解できた。
Linuxプロセスの生成と実行 fork/exec
C言語でmmap()を用いてプロセス間で変数を共有する
 以前の試作でイマイチだったところが解決しそうな期待感。

#[Art-Net]

■当面の課題

花粉症シーズンも一段落したようで重傷者にも笑顔が戻ってきました。私は原始人なので花粉が酷い日でも鼻の中が埃っぽいなぁくらいにしか感じませんけど。
気温の変化が激しいようですので、みなさま健康管理には注意してください。

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2024年5月17日(金) 11時57分19秒