🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

or 管理画面へ

タグ「照明器具」を含む投稿[41件](2ページ目)

Icon of admin
 持込卓のパッチをホール卓で行うことを現場の人は「パッチアウト」と呼び、メーカーの人は「インパッチ」と呼びます。「カレーライス」と「ライスカレー」みたいな話しですが、個人的には「インパッチ」が意味に合っている気がします。どちらも他の事柄と被ってはいませんし、方言と思えばそれまでですケド。

#照明器具
Icon of admin
 中華電機の小型ムービングライトで現場に出ていないのをチェックしましたが1台が変。
 主要部品のハンダを当て直して抵抗を替えると点くっちゃ点くのですが、しばらく休ませて再起動すると点かなかったりします。叩くと点いたりするので始末が悪い。必ずしも点かないワケではないので原因が絞れません。
 基板を外して裏側のパターンやハンダを見ても不審な点は見当たらないのですが、この際関係してそうな配線のハンダをすべて当て直してみました。
 すると、平滑コイルを着けるハンダからブクブク泡が出てきます。見た目は着いているのですが、天ぷらハンダ(ハンダの中に気泡が入っている状態)の一例です。気泡が入っているため、テスターで導通しても電流が多いと機能しなかったりします。コイルの導線のエナメル被覆がキチンと剥かれていない感じもしますけどね。
 放熱板が電源端子になっているスイッチングICは基板のパターンと放熱板の間からフラックスの泡が出てきます。これはハンダのフラックで着いているだけでハンダで着いていない可能性が高い症状です。一見動いても、過熱してくるとフラックスの気泡が膨らみ隙間を広げて接点が甘くなることもあるようです。昭和の白黒テレビが「叩けば映る」とされた原因でもあるようです。
 ハンダはどう見ても鉛入りで質は酷く、施工はヘタクソです。安いってこういうことだよねぇ~とか思いながら手直ししましたがお粗末です。
 これらの対策が功を奏したのか偶然なのかわかりませんが、不審な挙動は無くなり安定して点く様になりました。
 一晩冷まして明日再チェックです。

#照明器具 #電子工作
Icon of admin
 別な中華電機のムービングを修理しました。
 先日のはプロファイル系で明るさも芸もある中規模の機体ですが、今日のはPAR球1個と同程度の価格でお茶濁しとして使っている小型ビームライトです。
 MacAura1台の費用で30台以上買えますので使い方によっては費用対効果が高いのです。私は12台とか16台をエフェクトエンジン頼りでグループ使いしますが、思った以上にボリューム感のある照明が作れます。Auraは素晴らしい機体ですが1台で何が出来る?って話です。
 もちろん、Auraに比べたら極悪に精度が悪く光が貧相で、細いビームをブン回すしか能がありませんが、往年の応用工学スピナーが向きと色を制御出来ると思えば悪くありません。

 主な故障は4色のLEDのウチ1色が点かないというものです。
 基板を当たりますと点かない物はドライバICのハンダ付けが甘いようで、ハンダをし直すと回復するケースが大半です。中華電機がどうのではなく、価格相応といったところでしょうか。
 ハンダをし直しても治らない物はセンシング抵抗を着け直すと治ります。LEDに流れる電流を検出する回路の抵抗ですが過熱で抵抗値が狂うようです。この抵抗は1wクラスの様ですが3wに交換すると症状が出なくなるようです。中華電機の器具は設計に余裕がないのかこういった故障はよくあります。
 他には電源モジュールのスイッチングトランジスタが飛ぶケースです。これも設計がギリギリのようで、元のトランジスタよりも大きな定格を持つトランジスタに交換すると落ち着きます。電源の入力部の保護回路がダメな物もありましたが、バリスタを交換して落ち着きました。作った側は200v環境で開発しているためか、中華電機の製品を100vで使うとこんなこともあるのでしょう。
 日本国内の感覚では無償即対応の不良ですが、相手が中華ですし価格も価格ですから自力でナンボです。対策すれば使えるのですから、大陸的な感覚で扱いましょう。中華電機の照明器具は半完成のキットなんですよ。内部を探ってエラーを見つけて直すのも趣味的には楽しいしwww

 ですが、ハンダが甘い基板が多数見つかったので全数チェックしなければなりません。これがアベレージかもしれませんので。。。
 未チェック品が30台近くあるので、全ての基板をチェックして動作もチェックするにはそれなりの手間と時間がかかります。

#照明器具 #電子工作
Icon of admin
 故障した中華電機のムービングライトは回復しました。
 予想通りRS485のトランシーバーICがダメだったようです。
 ただ、治ったのはいいですが、そもそもナゼ壊れたのか。
 SN75176系が静電気に弱いのは事実ですが、基板間の通信ですから外部配線にさらされることはありませんし、同様のICを使っている受け側は壊れていいませんので、静電気が原因だとしてもどこから回り込んでナゼこれだけなのか。同じ基板に搭載されている他のICは壊れていませんので、起動時の瞬間的な電圧異常が原因だったとしてもナゼこのICだけなのか。他のICはサージ保護が施されているのかもしれませんけれど。
 原因不明なので再発の可能性は十分にあります。他の機体が同様の故障を起こすかもしれません。
 RS485トランシーバーICは10個単位の販売でしたので予備はあります。しばらく様子見です。

追記
 RS485トランシーバーICはSN75176互換の3.3vSOP-8パッケージの品なら使えそうです。今回は全く同じモノを中華電機から仕入れましたが、秋月さんでも互換品が手に入ります。
 静電気にも過電圧にも強いLT1785の姉妹品に3.3vのSOP-8パッケージの物があればいいのですけどね。
 実験で電子ライターの火花を与えたことがありますが、SN75176は即死、LT1785は損傷しませんでした。

追伸2
 LT1785と同等の耐久性を持つ定格電圧3.0~5.5v品がありました。S8パッケージのLTC2862-2(max250kbps)です。
 過電圧耐性±60v、EMI(静電気耐性)1.5kvです。壊そうとしても簡単には壊せないかも。姉妹品のLTC2862-1は高スペックで20Mbpsまで対応しますがオーバースペックです。
 パッケージはS8とありますがSOP-8と同等の様です。
 ネット検索では国内小売りにもAliExpressにも見当たりません。入手性に難ありです。

#照明器具 #電子工作
Icon of admin
 Art-Net製品はほぼ趣味で開発しているのでいいですが、DoctorMXで有名なクワテックさんのラインナップは素晴らしいです。
 是非ゴングインターナショナルさんのサイトからご覧になって頂きたいですが、間違いなく世界レベルの製品ばかりです。業界内には国産のDMX関連製品を正しく評価していない気配があるように思いますが、DMX関連品の導入をお考えなら海外製品の前にクワテック製品を検討することをお勧めします。リクエストすると機能を追加してくれたりしますしね。
 最近多くなったライトアップに於いても、ショーコントローラーValenciaの導入を検討しています。半仮設用途に向いたDMXも扱えるマルチメディアシーケンサーは他に無いと言ってもよく、なんと言っても特定の日、特定の曜日でショーの実施を設定できるのは強味です。ダスライトの上位機種にも同様のカレンダー機能はありますが、そもそも明かり作りのツールとして個人的には嫌いです。
 余談ですが間違っても案件ステマではありません。ゴングさんから購入することは少なくありませんが、クワテックさん程の開発力があったらなぁ~と羨望の気持ちでカタログを眺めているだけですwww

#照明器具
Icon of admin
 そういや中華電機のムービングが故障しました。
 調光以外、起動後の初期化は正常にするけど卓の信号を受け付けない。画面やキー操作は正常。
 製品によりますが、ムービングライトは調光、PAN/TILT、その他の機能が別々の脳味噌で制御されていることが多いようです。タコみたいですね。
 内部を見ますと、DMXを受信している基板から調光ドライバにPWM信号が出ていて、PAN/TILTとその他の機能の脳味噌に向けて1本のRS485の信号が出ています。
 起動後の初期化が正常に出来て一部の機能だけ卓から操作が出来ないとなればRS485信号がPAN/TILTとその他の機能の脳味噌に届いていないとしか思えません。
 回転軸を通っているケーブルが断線するのはよくあることですが末端まで正常に導通しています。受信側の脳味噌基板は3枚ですが、初期化動作が正常なのに3枚とも壊れているとは考えにくい。
 DMXを受信して中向けのRS485を出している基板が怪しいとなるのですが、この基板上のRS485ドライバICをテスターで当たるとおかしい。3.3v仕様のSN75176互換品みたいですが、SN75176の故障でありがちな症状を示しています。SN75176は静電気にとても弱いので珍しいことではありませんケドね。
 このICを交換してみようと思いますが、レア品ではないものの日本国内では1000個単位でしか手に入らない製品なので中華電機に発注。2/15着ですからしばらく待ちです。

#照明器具 #電子工作
Icon of admin
 このところライトアップのご要望を多く頂きます。
 特定の日時に人集めることが難しいため、特に行政さんではイベント予算の消化のためにライトアップをお考えになる事例が多いようです。

 ただ、長くて2か月の半仮設に適したライトアップの制御システムは既製品にありません。電源は電気工事さんにタイマーとリレーを施工してもらえば何とでもなりますが、DMXを出力する制御盤はありそうで無いのです。5時間のライトアップをDMXレコーダーで現尺保存などしたくありませんし。
 ならば作ってしまえとなるワケです。時刻をトリガーにシーンをめくる簡素なDMXコンソールってイメージですが、どうせならIoT的な手法でインターネット経由の遠隔操作が出来たらいいんじゃないかと。制御の核にRaspberryPiなどのLinuxベースのマイコンを用い、ポケットwi-fiを介してVPN接続するのです。VPNによってローカルLANと等しい接続をしてしまえばJAVA-scriptとPythonのsocketで自由度の高い制御が出来ます。現地の装置との接続を仲介するサーバーが別途必要なので、インフラ整備に物と手間と維持費がかかりますし、インターネットサーバーを扱うスキルも必要です。ナンのことすか?って話ですけどね。
 未解決の課題は少なくありませんが、インターネットを介したVPNで遠隔操作する手段はとうの昔に獲得済みですから、ブラウザで操作できるコンソールをRaspberryPi上に構成すれば必要な要素は揃います。IoT照明コンソール(笑
 未解決の主な課題はC言語によるPython用の計算ライブラリを書くことです。調光データの計算(マスター値を当てるとか、複数のシーンのレベルをマージするとか)に特化したものですが、繰り返し処理が激遅なPythonを補完するだけですので、PtyhonライブラリをC言語で書く教科書を熟読すればいけると思います。もちろんnumpyでも出来ることですが、繰り返し処理を軽くするには専用ライブラリがいいかなと。特化しといた方が書きやすいし。この案件に限らず、いずれ獲得したいライブラリです。

 本題のような余談ですが、PythonはC言語より100倍楽に書けるけど100倍遅いイメージです。Pythonは変数の型に自由度があること(整数の除算の結果が自動的に浮動小数点なるとか)が書きやすい特徴の一つですが、Pythonのコアが変数の「型」を推測するのに時間がかかるのだそうです。代表的な例がfor文を多用した際の激遅っぷりです。for文は繰り返しのステップ毎に扱う変数の型を推測しますから遅くなるのは当然です。C言語は変数の型が厳密に扱われて気難しい反面、優しさ全開のアシスト機能が無いので速いのです。あちらを立てればこちらが立たず。処理内容に寄ると言ってしまえばそれまでですが、単精度で単純な計算を延々と続ける調光卓みたいなシステムでは繰り返しが多い計算をC言語によるライブラリとして書くメリットは多大なのです。どうやら、Pythonというシステムはそんな使い方をするようにデザインされているとのこと。PythonはC言語で書かれたガチなライブラリを出来るだけ楽に使うための踏み台だとイメージすると良いようです。

 懸念されることは、世の中がコロナ前の状況に戻ってしまうと、ライトアップの件数も元に戻ってしまうことです。作っても使わないと意味ありません。

#照明器具 #Python
Icon of admin
 分岐カバーは様々な形を試しています。取り急ぎは中華TRUE1用です。ケーブルかレセプタクルかの組み合わせとなりますが、コストや手間を考えるとナカナカ決めきれません。
 今のところ、40×80のアルミ角パイプにプリントしたフタを取り付けるのが良さそうです。すべてをプリントすると割れやすいのもありますが、アルミ角パイプを使った方がコストを抑えられそうだからです。4m材からの切り出しですと1個あたり320円程度です。コストは全てをプリントした際のフィラメントと大差ありませんが、プリント時間を考えればアルミの方が安いと言えます。浸水しない接着が課題ですが、ABSとアルミの接着なのでどうしたものか思案中です。

#照明器具 #ガチ工作
Icon of admin
 分岐カバーを9個同時にプリントしています。
 これが欲しいというよりプリンタの試験です。プラットホームの場所によって仕上がりが違う気がしたのですが、プラットホームに3×3の9個乗ったので試験に丁度いいかなと。
 分岐カバーも1個や2個では試験にならないので、ついでに作れるなら丁度いいかなと。
 CAM曰く2日と14時間かかるそうです。明日の夕方には終わるかなと。

 全天候型のLEDスポットに中華TRUE1を取り付けて使っていますが、水没さえしなければ思った以上に雨風に耐えてくれるので便利です。直電源のケーブル類はすべて中華TRUE1にしてもいいかなと思ったりしているのですが、分岐が出来ないと不便です。防滴の分岐も中華電器で手に入りますがちょっと高価だし、中華電器ではコピー品以外の製品は同じモノを継続的に入手することが期待できませんので二の足を踏んでいるのです。
 分岐はリングスリーブで繋げた部分に機械強度を与えて風雨から保護できればいいので、シンプルを極めた機能的な物を模索しています。

#3D #照明器具
Icon of admin
 こんなん試作ってみました。
20221127203406-admin.jpg
 ケーブルをリングスリーブで接続した際のカバーですが、防滴のブンキーになったらいいなと。
 3Dプリンタの精度確認をしたかったので、現場で待ち時間が長かった時に描いたデータをプリント。精度確認の目的でもありますが、外皮をかなり肉厚にしてインフィルも細かくしたので強度はありそうです。バイスに挟んでハンマーで叩いたり、コンクリ目掛けて投げつけて壊れなければ使えるかなと。どのくらいで壊れるかを試すのも大事。いや、試作の醍醐味(笑
 水没に耐えられる完全な防水は目指してはいませんが、雨風を受けてもへっちゃらならOKです。

#3D #照明器具

■当面の課題

桜のライトアップの季節です。花粉症の季節でもあります。
自分は平気ですが、花粉症の部下は死にそうな顔をしています。

編集

■全文検索:

複合検索窓に切り替える

■複合検索:

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

■日付検索:

■カレンダー:

2023年3月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031

■カテゴリ:

■最近の投稿:

最終更新日時:
2024年5月4日(土) 05時49分51秒