🗐 電装工芸日記 - 舞台照明機器の製作とか -

能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

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タグ「電子工作」を含む投稿(時系列順)[94件](3ページ目)

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 修理の話の続きです。

 電源モジュールがダメな機体もあります。
 起動しない機体、起動はするけど点灯させたり動かすと落ちる機体の2種類。

 起動しない機体は電源モジュールが単純に壊れています。大概FETが飛んでいますので交換すれば復活しますが、何故飛ぶかは原因究明が難しい。

 飛ぶFETがトランスより電源側の場合はサージ/スパーク対策の保護回路がダメな奴が多いようです。
 これらはコンセント挿すときに「パチッ!」と言うアレす。パチッとなるのはかなり高い電圧が流れるからですが、これがFETに流れたら一発で壊れます。こういった高電圧ノイズには大きく分けて二つあってサージとスパークです。どちらも定格以上の電圧が発生する現象ですが、前者が電源電圧の数倍で比較的時間が長いもの、後者は静電気の部類で電圧がとても高いのですがほんの一瞬のものです。似たような現象ですが、対策する回路が違います。
 サージ対策にはサージアブゾーバーを使うのが一般的です。ポリスイッチの一種で、高い電圧を受けると短絡してそれ以降の部品にかかる電圧を抑えます。サージ時間が長いと燃えますけどね・・・
 スパーク対策にはスパークキラーを使います。耐電圧が高く反応が速いコンデンサと抵抗をパッケージにした物で、コンデンサでスパーク電流を吸収します。スイッチではないので反応が速いのが特徴です。ただし、サージの対策にはいささか不向きです。
 飛ぶFETがトランスよりも出力側にある場合は原因究明が難しい。私は早々に諦めます。

 起動はするけど点灯させたり動かすと落ちる機体も電源モジュールの不良ですが、出力側のバッファコンデンサに異常があるか、出力電流を検知する回路が定格異常を起こして本来よりも低い電流値でプロテクトに入ってしまうことが原因に多いようです。

 修理は治った時の達成感はなかなかのものですが、その渦中は決して楽しくありません(笑

#電子工作
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 電源モジュールを見ていて不思議に思ったことがありました。
 基板に付いているサージアブゾーバーは680vの物です。計算値よりも少し高めの物を使うのはわかりますが、電源にほぼ直結のFETの定格は400v。守るべき部品の定格電圧よりもサージアブゾーバーのクリッピング電圧がこんなに高くていいのでしょうか。
 この電源モジュールはFETを何度か交換しています。交換する度に治るには治るのですが、使っているウチに同じ故障に陥ります。故障に陥るのは現場で最初に電源を投入する瞬間なので保護回路がダメなんじゃねーかと思っていましたが、アナログ回路が苦手な私でも被保護部品が400vで保護部品が680vでは意味を成していないように思います。FETは在庫を切らしているので入荷待ちですが、サージアブゾーバーは331K(クリップ電圧330v)が手持ちにあるので付け替えてみようと思います。FETは近しいスペックでスイッチング抵抗が半分以下の物で耐圧は500vです。

 中華電器の販売店さんに電源モジュールを売ってくれないかと相談中です。
 快諾してくれたのはいいですが、すでに廃盤品なので本体を作っていた工場では手に入らないとの回答。さらに探してみると言ってくれていますがどうなることやら。
 電源モジュールは汎用品ではありませんし、かなり小型なので同等品が見つかりません。販売店経由で新品を手に入れるか修理するかです。
 この調子では今後も電源モジュールの不調が発生しそうなので対策を確立しておこうと思います。

#電子工作
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 RaspberryPiが無い。世界中のどこにも無い。いわゆる転売屋系にはあるようですが、アホみたいに高いので余程のことが無ければ手を出したくありません。
 rpilocator.comってところに世界の正規代理店の在庫が一覧されていますが、RaspberryPi4Bは全く無い(2022年5月30日現在)。
 先日手に入りそうって話をしましたが、納品予定日に不達による納期未定とのメールがやってきました。そんで、改めて調べなおしたら・・・という話です。
 製作依頼があっても手に入らないか高値なのでこれまでの価格では作れないって話にしていますが、裸族のパイやArt-Netパッチを作るために今必要な数が揃わないのは困りものです。
 2023年には供給体制を戻せるって話ですが、財力があって数を使うところが優先されるでしょうから、下々のガレージメーカーにお零れが落ちてくるのはいつのことでしょう。

#電子工作 #RaspberryPi
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 間数マーカーのLEDの制御にはCL0117を使っていますが、この制御レギュレータが廃番で入手出来ません。
 100個パックを買っておいたので当面は大丈夫ですが、乾電池1個で使える物が見つからず、これを使い切ったらどうするか。
 と思っていたら、比較的近い特性を持った制御レギュレータがありました。
 YX8115です。
 CL0117よりも電流が多いようなのでインダクタの値を調整しないといけませんが、YX8115の扱い方はこのサイトが参考になります。
 今はCL0117に47uHを使い、LED2個並列で1個あたり30mA弱流れているハズです。LEDのスペックに合わせてインダクタを調整しますが、47uH、68uH、100uH、120uHあたりを試していけば良きところが見つかりそうです。

#舞台の小物 #電子工作
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 夢想妄想で電子回路を設計していたんですが、ほんの少しロジックICを使いたい。ANDが2個とORが1個。
 14ピンくらいのDIP-ICを2個使えばいいのですが大柄になるので避けたい。
 ちょっと前までは表面実装トランジスタと同じくらい小さなワンゲートロジックと呼ばれる物が秋月さんでも手に入ったのですが今は微妙。
 共立エレショップさんで何となく探したところ便利そうなロジックICが見つかりました。
 コンフィギュラブル マルチファンクションゲートIC 
 SN74LVC1G97DBV 

 これはワンゲートロジックの一種ですが、つなぎ方で様々なロジック回路になります。SN74LVC1G97DBVはANDもORもどちらも出来ます。電圧の対応範囲も広く、20mAくらいドライブ出来るので小さなLEDなら直接点灯も出来そう。これは便利。

 実は、WS2812Bというマイコン内蔵型のLEDをPICでドライブする方法を考えていたのですが、PICではほんの少しロジック回路が必要です。
 CLCと呼ばれる小規模GALが内蔵されたPICならこれを用いれば済みますが、表面実装のPIC16F1939を大量に在庫しているので出来ればこれを用いたいのです。

追記

 以前、DMX-512を入力できるWS2822Sのことを書きましたが、アドレス設定機を作れば便利に使えそうなものの、国内はおろか中華電器も含め、取り扱いが秋月電子さんだけになっていました。
 秋月さんに問い合わせればわかることですが、もし製造元で廃番になっていると将来的な入手に不安があります。WS2812やそれと近しい制御信号の製品はamazonでも中華電器でも手に入るので、どうせ作るならこの系統にしようかなと。
 PICのメーカーであるmicrochip社のサイトにWS2811を動かすアプリケーションノート(AN1606)があってそれを参考にしています。信号のプロトコルはWS2811、WS2812(前期型)、WS2812(後期型)、WS2815で微妙に違うのですが、PICの条件も含め、出来る限り互換性を持った方法を見つけてみようと思います。信号のレートが800kbps相当と速いのでPICには少し荷が重いのですが、出来るだけフルアドレスに対応出来る様に考えてみたいと思います。

#電子工作
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 LED-BARの修理で使おうと中華電器で買った本命の電源モジュールがようやく入荷。2ヶ月以上かかりました。
 ちょっと前に入ったのは本命が入荷しなかった時の予備。アホみたいに安いのてジャンク箱の肥やしになってもヨシとしています。
 製品は12vですが、機器の定格は10.8vなので改造です。センシング抵抗を変えるだけですから簡単です。
 センシング抵抗を計算しましたが、手持ちに無い物なので入荷までしばらく待ちです。

 中華電器で手に入る小型の電源モジュールはTL431を使っているモノが多いようです。TL431に与えるセンシング抵抗を変えれば電圧を変えられますが、純正状態の抵抗値でデータシートの計算式に合致するか検算してから改造した方がいいと思います。これが合わないと何か変化球な処理をしている可能性があるからです。
 また、変更後の電圧にその他の部品が対応するとは限りませんので、あまり大きく電圧を変えることは避けた方がいいと思われます。回路図が無いのですから無理は禁物です。

#照明器具 #電子工作
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 電圧を変更した電源モジュールはDC12vから10.8vに変わりました。計算通り10.86vを示します。後日、実機に接続して様子を見ます。
 12v物と一緒に買った24v物もセンシング抵抗を交換してみましたが電圧が脈動します。半分以下の電圧にするのは流石に無理があるのかもしれません。今回は10%程度の電圧変更ですが、改造はこの程度に抑えた方がいいのでしょう。
 今後の補修を考え電源モジュールは買い増しをしておきます。同じ物が手に入るウチに買っておいてもいいでしょう。

#照明器具 #電子工作
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 以前購入した加熱台ではリフローハンダがうまくいきません。
 専用の機械を買おうかと思いましたが、ネットの書き込みを読むと「TESCOM TSF601」がイイ感じとのこと。庫内に熱風を回すタイプのコンベクションオーブンです。これで成功されている例が多いようです。
 温度の管理は、盤面の温度設定だけでは不十分で、熱電対などでの実測が必要みたいです。手持ちで試して具合がいいなら専用の温度計を買いましょう。
 懸念するのはハンダペーストです。溶解温度138度の低温タイプを使ったレポートが多いので購入を考えましたが今は品薄で手に入りません。185度の物は手元にあるので当面はこれで試してみましょう。

追記

 帰宅して試しました。
 ストップウォッチを片手にやってみましたが簡単でした。本体のリレーのカチカチ音とヒーターの発光を参考に計測します。
 テストピースは3wのLED素子を秋月さんの六角アルミ基板に取り付ける作業です。
 ソルダーペーストはXG-50。溶解温度185度の物です。
 基板にソルダーペーストを塗ってLEDを置きます。
 基板を庫内に入れ160度設定で起動します。時間管理はストップウォッチなので、TSF601のタイマは作業中に落ちない15~20分くらいの設定にします。
 リレーが切れる音が鳴ってヒーターが切れたところからストップウォッチで計測します。予熱です。
 90秒予熱したら温度設定ダイヤルを230度まで回します。ストップウォッチもリセットします。
 温度が上がってソルダーペーストが溶け始めたところから20秒後に電源を切って網ごと取り出し冷却。
 部品の耐熱限界を考えると230度に切り替えてから90秒たってもソルダーペーストが溶けない場合は失敗と思ってよさそう。この場合はハンダゴテで誤魔化すしかありません。
 上記のレシピでLEDは正常に点灯しました。これでいいのかまだわかりませんが、LED素子が大丈夫なら他の部品でも良いと思われます。

さらに追記

 上記のレシピではLEDの透明カバーが変形しました。低融点のソルダーペーストを使ってリフローの温度を下げる必要があると思われます。
 リフローでハンダ付けしたLEDを5灯直列ツナギにし、DC24v電源のCL6807ドライブで問題無く点灯しました。電流値も設計通りです。
 長時間点灯を試すにはヒートシンクを取り付けないといけません。
 今日のところはヨシとします。

#電子工作
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 低融点ソルダーペーストを手配しました。入荷には1週間弱かかるとのことですが、手配ルートや在庫状況が微妙なので手に入るかは届いてみないとわかりません。
 TS391LT50
 50gでこのお値段はお高い感じもしますが、かなりの量を作らないと劣化するまでに使い切るのは難しい量ですし、低融点という特殊な性能を考えれば、1作あたりのコストは納得できる範囲だと思います。
 (たぶん、1g以上使うのはかなり大きな基板になると思います)
 この手の製品の消費期限は半年から1年間です。冷蔵庫等に入れて低温での保管が推奨されますが、使用の際には常温まで戻さなければなりません。この製品は常温保管も可とされているようですが、扱いや管理には注意が必要です。

#電子工作
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 LEDのデータシートを見直したところ、リフローのピーク温度は220度だそうな。最初からよく見ろって話ですが、完全にオーバーしてました。
 低融点ソルダーペーストを使えばピーク温度を160〜180度に抑えられますから大丈夫っしょ。

 ※ 参考ページ
 おうちリフローやってみた

#電子工作

■当面の課題

桜のライトアップの季節です。花粉症の季節でもあります。
自分は平気ですが、花粉症の部下は死にそうな顔をしています。

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2024年5月8日(水) 13時50分30秒