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2灯ミニブルを修理する

 それなりに現場はあるものの、平日は比較的ヒマな閑散期です。このタイミングで器具を修理しましょう。

 LEDスポットの使用が増えてきましたが、現地照明ではPARや2灯ミニブルなどのオーダーも相変わらずです。
 シールドビーム球を使うこれらは丈夫で故障が少ない器具ですが、数年使えばケーブルなどに痛みが出ます。
 特に2灯ミニブルはケーブルの劣化による故障が増えてきました。この際ケーブルの総取り替えをします。

 2灯ミニブルの問題点はランプに接触するくらいの位置にケーブルが通ることです。通常のケーブルの耐熱温度は80度程度ですがランプの表面温度は120℃オーバーです。耐熱を考慮しないと短期間で被覆がボロボロになります。
 現場でイザって時に余計な手間を増やしたくないので、良い耐熱ケーブルがあればそれを使いたいかなと・・・。

 近所の電材屋さんから勧められたのが次の2品。

(株)福電 屈曲用耐熱電線 FEP-FRWR
 ・シース(外装被覆色):黒
 ・耐熱温度:200℃
 ・ネットでの実売価格:1.25SQx3C 1,980円/m
 ・堅さは一般的な2PNCT相当らしい

追記:上記のFEP-FRWRは受注生産らしく入手に少々問題があるらしいが、同等の性能でFFタフラという製品があるらしい。近所の電材屋で1,250円/mくらいでした。

二宮電線工業(株) シリコーンゴム絶縁キャブタイヤ電線 SRCT
 ・シース(外装被覆色):グレー
 ・耐熱温度:180℃
 ・ネットでの実売価格:1.25SQx3C 1,260円/m → 近所の電材屋で1,000円/mくらいでした。
 ・堅さは一般的なSVCT相当するらしいのでかなり柔らかい

 とても良いケーブルですが決して安価ではありません。悩むところですが、現場で不良が出て面倒な思いをすることを考えたら少し高くても良い物を使った方がいいかと。

 実用電流容量は1.25SQの3芯が150℃環境にて15.5A程度となります。今のケーブル(2CT)は耐熱を考慮して2.0SQを使っていると思いますが、使用条件を満たすなら細く軽くしたい。

 この他にも、

・シリコーンワニスガラス編組チューブ
 シースを剥いた内線に被せます。耐熱温度約180℃

・熱収縮チューブ(シリコン・耐熱・難燃)
 シースを剥いた内線や圧着端子のカシメ部に被せます。耐熱温度200℃

 なども使って厳重に組み直せばメンテフリーでしばらく使えるかと。

客席用のテーブルを試案する・・・3脚

 客席テーブルの設計がいい感じで進んでおります。
 課題は重量です。今のところ20kg強。ありがちな2x6テーブルと同じくらいの重さでしょうか。専用部品を多様すればもっと軽くできますが、価格的にこのあたりが落としどころでしょうか。

銀の安全ブレーカー

 元部下に息子ができました!!
 嬉しいねぇ、お祝いだねぇ。

 どうやら私が出会いのキッカケを作ったようなので、転職してもお知らせをくれるようです。
 嬉しいですね。

 そんな息子に何を贈ろうか・・・
 というのが今回の御題。

 ヨーロッパのどこかでは子供が産まれると「銀のスプーン」を贈る風習があるとかないとか。口に食事を運ぶスプーンに一生餓えることが無いようにと願いを込めるのだそうです。
 ならば、何か銀に関する物がいいような気がしてきました。

 元部下は電源関係に強いので今は電気設備工事の仕事をしていますが、スイッチ遊びのおもちゃとして子供に配電盤をプレゼントしたいとか言ってます。アホかと思いましたが、教育ってのはイロイロありますからいいんでないか?

 そこで思いついたのがタイトルの「銀の安全ブレーカー」です。
 「この子が一生電気に不自由しませんように」というコジつけ。

 実際に銀で作るのは素材も高価だしNC切削だろうが金型成型だろうが加工費も高額になります。下手すりゃ100万越えます。
 私のお財布では現実味がないので、普通の安全ブレーカーを鏡面仕上げにします。

 問題はブレーカーはフェノール樹脂で作られているのが多いこと。
 フェノール樹脂は最古のプラスチックとも言われ(20世紀初頭の発明らしい)、金型による整形がしやすく、耐熱性や絶縁性が高いので電気用品には今でも多く使われていますが、ABS並に塗装が乗り難い性質もあります。

 たぶんミッチャクロンを下地にして鏡面塗料を吹き付ければ行けると思いますが、私は塗装が下手糞なので何個か試す必要がありそうです。

謹賀新年2020

 新年あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 年末正月という実感は親戚で集まってようやくでしたが、ともかく2020年、令和2年が始まりました。
 何がってこともありませんが、新年ってのはいいものです。

 さて、本業はそれなりにいたしますが、副業である電子工作はどうしましょうね。
 先日納品したウェブカメラは回路図やフローチャートを書かずに作りましたので仕様書と言えるものがありません。手直しやバージョンアップが想定されますから、細かいことを忘れてしまってもいいように資料をまとめておかないといけません。見直しにもなりますから丁度いいでしょう。・・・客先に仕様書や設計書を納めないといけませんしね。
 そんなことをしながら頭を整理しつつ次の製品に手をつけるつもりです。

 DMXスプリッタやDMXラインセレクタなどはリピート対応できる体制にしておきたいですし、DMX-DelayやDMXパッチ、DMXミキサーも完成させたい。ArtNet-nodeもカタチにしたい。DMX製品は卓以外なら求める製品の範囲は限られていますのでまとめてしまいたい。

 その他にも欲しいものやらリクエストされているモノは数知れずですが、ウェブカメラの仕様まとめから始まって客席卓テーブルとDMX用品からでしょう。

 開発に専念しても1年じゃこなせない量ですが、ボチボチいきいましょう。

 それにしても「チコちゃんに叱られる」は面白い。
 最近は自宅作業のBGVです。

トマトケチャップ

ファイル 2386-1.jpg

 年の瀬ですね。
 みなさま、今年はどんな一年だったでしょう。
 それそれの思い出を胸に晴れ々々と新年を迎えたいものです。

 さて、今期の年末年始はなんと8連休!!
 世の中の普通だって!?
 まぁそうなんですが、贅沢な気分になるのはナゼ?

 ただ、3日目の昨日までは風邪でダウン。
 いつものことですが、長期休暇の入り口は風邪で強制的に睡眠となります。熱が出ない風邪なので不思議ですけど、体が休めと言ってるんでしょう。
 4日目の今日は大晦日ですが、ようやく自宅の片づけをする気分になる。まずは普段程度の掃除をし、あらゆるものを洗濯。
 本格的な大掃除は年明けだなぁ~とか思いつつも飯は喰いたくなります。

 昼食にペンネを作りました。ナポリタン風に仕上げます。
 ナポリタンにタマネギとピーマンとウィンナーとトマトケチャップは欠かせませんが、最近お気に入りのトマトケチャップがこれ。

 デルモンテ リコピンリッチ トマトケチャップ

 いわゆるトマトケチャップにトマトピューレを足したみたいな味で美味しいです。
 既成のハンバーグを焼いたあとも、フライパンに残った脂にこのトマトケチャップとウスターソースをからめて調味すると美味しいソースが簡単に出来上がります。
 普通のトマトケチャップに比べて少し高いですが、結果的に美味しい料理が簡単に作れるのでコスパは良いと思います。

 ということで、、、

 今年も大変お世話になりました。
 良いお年をお迎えください。

客席用のテーブルを試案する・・・2脚

 そういやテーブルの重さをどの程度にするか。

 天板をチタンのハニカム構造構造で作ったり、超々々ジュラルミンの無垢材からDh7クラスの切削をしたり、そんな高価でオーバースペックな材料と加工を用いれば間違いなく軽くて使い勝手の良いものが出来上がることでしょう。

 量販店のチープ家具やホームセンターのアウトドアコーナーの10回も使ったら痛みが入りりそうなテーブルほどの安価は求めないものの、原材料費で5万が上限だと思います。かなり特殊な要求に応える製品ですから試作で5万は安いような気もしますけどね。

 さて、話は横道にそれましたが、テーブルの重さをどうするか。
 綱元機構の10kgシズと10kgのお米袋は持った感じが違います。私はシズの方が重いって感じます。3x6のコンパネも8kg前後ですが、10kgシズよりちょっとだけで軽いって意外な気もします。
 サイズは概ね決まっていますので、そのサイズでどの程度の重量にしたいか、体感的に決めないといけません。
 間違っても10kg未満に仕上げることは不可能でしょうけどね。

 なのでこれまでに作った試作品というか方向性を考えるために作った仮品の重量を計ってみます。ちょっと重いなぁって感じたので、それを体感的に何割減らすかイメージして落としどころを決めたいと思います。

 ここで登場するのは体重計です。数十kgの物体の重量をザックリ計るには丁度いいでしょう。厳密な重量ではなくおよその重さが知りたいので。

 それではと自宅にある古いアナログ体重計を使おうと思ったら凄い汚れ。買ってから20年くらいですし、置いたまま持ち上げることはありませんので汚れに気づきませんでした。

 何はともあれ分解掃除です。分解して水洗いし乾燥させますが、乾いたら要所要所にグリスを塗らないとだめですね。内部にサビも出ていますが、ブラシで洗う程度にしてサビにグリスを塗りこみます。
 見た目は古臭くて落ちない汚れもついていますが、整備すればまだまだ使えそうです。

客席用のテーブルを試案する・・・1脚

 ムービングの使用が増えるに伴って客席に卓を仮設することが増えました。ムービングを使わなくてもホール卓よりdot2の方が便利なので仮設してるかも。

 階段状の段差に椅子がズラリと並んだところに組むワケですが、会場ありモノの折り脚テーブルに卓の箱を重ねた物ではいい感じの台というかテーブルにはなりません。置けなくはないのですが、不自然な姿勢での操作になります。長時間だと腰にきますね(笑)
 ならば、客席に据えるのに特化したテーブルをこさえようと思ったワケです。

 以前からこの趣旨で試作をしてまして、いきなりキチンと作ると費用がバカにならないので粗造りですが、そもそも折り脚テーブルに卓の箱を重ねるより良い高さ良い広さ良い位置のテーブルは本当に必要か?という問いに対して試験をしてました。
 結論から言うなら「必要」です。少なくとも私は欲しいです。

 ですがね、軽くて安くて使いやすいテーブルを少量作るとなりますが、この条件は難儀なんです。
 30kg以上にしていいとか、1台に数十万円かけてもいいとか、最低1000台作るとかならハードルは下がるのですけど。

 では意匠デザインをしましょう。
 ある程度の範囲内ですが、一口に客席といってもデザインやらサイズが会場によってまちまちです。相手物に合わせて調整できることが必要です。
 特に背もたれが難物です。座席ごとに背もたれが別々で隙間があるならデザインの選択肢も多いのですが、背もたれが数席連結している座席ではどこに手前の加重をかければいいか。テーブル自体が背もたれをまたぐ手もありますが、背もたれが高いとテーブル面が高くなりすぎる。イスを高くすれば操作姿勢はバランスが取れますが、卓席の裏にお客が入る場合に問題となる。イロイロ試したところ、卓の上面と前の背もたれの上面が同じくらいになるのが良いみたい。
 自分なりにいろいろな条件をまとめてみましたが、先というかステージ側に伸縮して折りたためる脚を取り付け、手前側に高さが調整可能なバーを付けて座席のアームレストに加重をかける方針にしました(以後、アームレストバーと呼称します)。アームレストに加重をかけてよいか微妙な気持ちもありますが、座席の本来の相手物である人の重量(体重)からして今どき卓なら範囲内だと思います。
 アームレストに加重をかける用法が許されるかはホールさんの判断次第ですが、実験でお世話になったホールさんからは今のところ否定的なご意見はありませんでした。私のゴリ押しが大きいかもしれませんが、卓を無理やり置いて座席に変な力がかかるよりも垂直に安定した加重がかかる方がマシと歓迎してくれたホールさんもいたくらいです。

 課題は3つあります。

1)テーブル面を十分な強度にする
2)ステージ側の脚を伸縮し折りたためるようにする
3)手前のアームレストバーを伸縮し折りたためるようにする
4)工具不要で簡単に手早く組めるようにする

 もちろん、これらを軽く安価に構成することが何よりも重要です。

 テーブル面は高抗張力のステンレス薄板に特殊な加工と特殊な溶接を施せば条件を満たす良い物が作れますが単品では数十万いきます。ベニヤ板などの合板は安くて強度も期待できますが厚みが必要なので明らかに重い。アルミフレームで枠を組んで可能な限り薄い合板や金属板を張るしかありません。
 可動部分は金型射出成型で大量生産すれば軽量で使い勝手の良い物を安価に作れますが少量ではそうはいきません。射出成型では数十万から数百万する金型代を製作台数で割るので、汎用品や単純加工でこれらを構成しなければなりません。

 テーブル面についてはケース屋さんに相談してみましょう。そもそも卓のケースで強度は十分なのですから。
 可動部分はひたすら汎用品調べです。そのまま使える良い物があるかもしれませんし、様々なデザインからアイデアのヒントを得られるかもしれません。
 アウトドア用品のテーブルを応用するのも良さそうですが、条件を満たす改造が可能か、寿命はどうか。

 伸縮する脚は安価で良い物を見つけられたので幸いですけど、素材と汎用部品の知識と想像力がモノを言うパズルになっております。

CPUをトランジスタ作るとな

「当たり前」のレベルがさらっと高過ぎますが、トランジスタの挙動をようやく理解出来始めてきた私にとってはとても勉強になります。
「トランジスタでNOT回路を構成する」ことに感動と共感を覚えない人には無縁なネタですが、量子コンピュータ云々の話をするならノイマン型コンピュータの動作構造を理解することも大事だと思われます。
せめてTTL使えよって声も聞こえそうですが、TTLで実装するならFPGAを使えよって話でもあるので、あえてトランジスタで実機を作るこのウプ主はイサギ良い。

たぶんウプ主はインテル4004くらいのことをしようとしているのでしょう。
ちなみに、汎用型CPUの祖である4004は日本の電子機器メーカーからの依頼でインテルが作ったCPUです。その名称からもわかりますが4bitのCPUです。電卓用の処理コアとして発注されたものです。
この4004を発展させて8bitCPUの祖である8008が産まれ、8080や8085に進化し、8080の上位互換としてザイログが名機Z80を作ったのはCPUのプチ歴史です。
さらにその発展系として16bitの8086が産まれたことが今のコンピューティングの大きなブレイクスルーでした。これを用いたIBMのPC/ATとMS-DOSの登場はその象徴でしょうか。日本ではPC-9801の存在が大きいですね。

今のパソコン用CPUは8086の直系の子孫です。命令セットなどは進化しつつも8086を踏襲しています。
80386からの純32bitのCPUがx86系と呼ばれるのは8086の直系である証です。80286は8086に対し32bitレジスタも持った16bitなので少し違いますので過渡期製品ですね。TRONの出発点は80286ですケド。
64bitの命令セットはインテルではなくAMDがx86を拡張したものなので、インテル系列から外れてx64系と呼ばれているのもCPUのプチ歴史。
MMX以降の命令セットの進化は少し違います。インテルだけでなくGPU系のメーカーの諸々も被さってきますから。

量子コンピュータ・・・3Qbit

 「量子コンピュータは正しい確率を求める」と書きましたが、条件によっては確率を得る作業を複数回行うらしい。
 結果に求めたい確率が条件を満たさない場合、一定の確率以上の候補に絞って希望の確率に至るまで繰り返すらしい。

 ある意味「なるほど」であるが、古典コンピュータ(いわゆるノイマン式の2進数コンピュータ)の発展形というより、大脳のシナプスの挙動に近い気がする。
 いや、今までの価値感で考えるなら、「コンピュータ」と分類していいのか疑問もある。ソロバンと計算尺ほど計算方法が別の指向である。

 人がコンピュータに求めることは、人が処理するより手軽に手早く計算や比較の結果を得ることです。
 公式通りの計算は今のところノイマン型の古典コンピュータに利があると思いますが、ノイマン型が不得意な「比較や評価やソート」は量子コンピュータに利があるように思います。
 ここが量子コンピュータは万能か?という問いの原因ですが、短絡的に「量子コンピュータは凄い!」とするのではなく、適材適所で考えるのがいいと思います。

 装置としての課題はQbitを物理的に動作させるには絶対零度に近い低温が必要らしいことです。
 これは大量のエネルギーを必要としますが、素材に強い日本としては常温に近い温度でQbitを動作させる発明を目指すのがよろしいかと。

 量子力学における謎のヒトツであるエンタングルメントを用いた通信は数十年先において物凄く大事な技術だと思いますが、中国においてはその理論を用いて人工衛星との通信に成功したのだそうです。これは凄いことです。
 エンタングルメントとはペアとして設定した電子がそれぞれ逆の表現をする現象だそうです。片方を1にすればもう片方は0になるのです。しかも距離に関わらず(光速すら無視して)瞬間の伝達が可能らしいのです。論理回路的に考えるならペアがそれぞれNOTの関係のBitを持つだけですから処理は簡単。これを用いれはどんなに遠くてもタイムラグの無い通信が可能かもしれないって技術なのです。

 ここ5年先の通信の核は「エンタングルメント」だと予言します。

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