2023年5月31日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LTC Generator のPICのファームウェアを書いています。
 今日の課題は「バイトデータ送出モジュール(補正機能付)」です。信号を出す要の部分でしょうか。
 30fps、29.97fps、25fps、24fpsに対応する予定ですが、それぞれに適したパルス波長を作る部位です。
 1時間単位の計測方法が無いので精度の確認は出来ませんが、オシロスコープで確認する限りは適切なパルス長です。
 データ送信も確認しました。0x00と0xFFを繰り返し送出するテストですが、ちゃんと差動バイフェーズの波形が出ています。そこそこ面倒なアルゴリズムですが一発で動いてしまい嬉しいやら寂しいやら。
 データに応じた波形が出せる状態になったのでファームウェアは一旦お休み。
 この後は、プリアンプの手直し、パソコンからFT232RL経由でデータを送るテストプログラムの作成と続きます。

追記
 そういやFIFOモジュールを書いてない。
 これは先にやっておきましょう。

#PIC #タイムコード
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 MUSES02Dが入荷したので入れ替えてみました。
 率直な感想は素直で良い音なこと。成り行きでエージングした無改造品と比べても明らかです。
 音に迷いがなく自信に満ちている感じ。中域がシッカリしていて余韻も気持ちよく、全域に渡って耳に入ってきます。ネットには「今まで聴こえなかった音に気付きます」との評価がありますが大げさな表現ではありません。
 私個人としては5,000円なら納得の変化ですが、大事なのは商売道具としての価値です。エージングが済んだら音響チームに確認してもらいましょう。

#音の世界

2023年5月30日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 MPLABX-IDEv5.50、XC8_pic-as、PICkit3 の組み合わせでPICが動きました。
 今までは古い古いMPLABv8.92を主に使ってきましたが、MPLABXへの引っ越しが終わった感じです。出来るだけ新しいMPLABXを使わないと対応デバイスやら動作クロックの制限があって不便だったのです。
 PICに対して行う要点は同じですが、大事なところが微妙に違うのには難儀しました。特に、プログラムメモリアドレスの指定とコンフィゲエーションビットの設定という超重要項目の設定方法が全く違うのには泣かされました。先達の情報に感謝です。
 TMR1をコンペアモードで動かして所定の基底パルスが出ています。25fps向けの4,000Hzなので折り返しは250usec.です。オシロスコープにしっかりと波形が出ています。

 基本的なところがクリア出来ましたので、試行錯誤で散らかったソースコードを掃除して次のステップです。

追記
 音声信号に変換するプリアンプ回路が思った様になりません。
 アナログは苦手です。

追記
 先達の情報にこんなんがありました。
 単電源でアンバランス-バランス変換 その2
 単電源でオペアンプを使う際の注意点というか基本が読み取れる回路図です。自分は単電源での使い方を間違って覚えているかもしれません。
 試しにブレッドボードで組んでみましょう。
 つか、苦手な要素はテストしてから基板作れよっ・・

追記
 上記のサイトの回路を参考に、プリアンプ回路の修正基板を描いてみました。オペアンプを搭載するDIP8ピンのパターンに被せる基板です。
20230531131752-admin.jpg 20230531132020-admin.jpg
 全てを作り直してもいいのですが、無駄になる物が多いので、すでに入荷済みの基板にはこの手で使おうかなと。聴くものじゃありませんので多少ノイズが出ても支障ありませんし。
 オーダーするのはブレッドボードでのチェックの後にしますケドね。

#PIC #タイムコード
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 PICをプログラムするのに開発ツールのMPLABXと書き込み機のPICkitを使っています。
 最新のMPLABXでアセンブラファイルを作ったので書き込みのテストを始めたのですがPICkit4が正常に動かない。認識はされているのに書き込みをすると正常な通信が出来ないとエラーを出します。イロイロ試すものの一向に改善しません。
 こんな時はヴァージョンを落とすのも対策の一つです。原因がMPLABXにあるのかPICkit4にあるのかわかりませんので、開発ツールも書き込み機も世代を落とします。条件はXC8のアセンブラとPICkit3が使えることです。ver5.40、5.45、5.50が該当します。
 ダウンロード済みだったver5.40を試すとアッサリ解決。正常なログが出ました。試行錯誤の6時間はなんだったのでしょう。
 当面、ver5シリーズの最終版であるver5.50を使うことにします。

 PICが正しく動くかのチェックはこれからです。正しく書きこんだ顔をしているのにダメって可能性もあるので安心するのは早いです。
 PICkit4が動かないのは困りますが、こういった開発ツールではヴァージョンアップの過渡期によくあることです。気にしても始まらない。

#PIC

2023年5月29日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 DI-1の内部電源はDC9vと表記あり。オペアンプの電源端子を実測すると8.3v。
 MUSES01Dの定格電源は±9~±16v。単電源換算なら18~32vですから圧倒的電圧不足ぢゃね?ちなみにM5218やNJM4580Dは±2~±16v(4~32v)なので楽勝。
 エージングをすれば良い方向になると思い込んではいたものの、NJM4580Dに比べて価格差ほど良質なのかと腑に落ちない感じはありました。ひょっとしてコレ?
 MUSES02D、MUSES8820D、MUSES8920Dは±3.5~±16v(7~32v)です。DI-1向けならこれらを選ぶべきぢゃね!?
 MUSES02Dをポチリました。エージングも評価も全部やり直しです。
 MUSES02Dで納得いけば、MUSES02Dの廉価版ながらNJM4580Dより高音質と評判のMUSES8820Dも試してみましょう。安く済むに越したことはありませんので。

 正直なところ、ナゼMUSES01DとMUSES02Dの2種なのかイマイチ理解出来ませんでしたが、電源電圧の違いではないかと思ったところ。
 音質云々以前に、電圧低めの回路にはMUSESD01DではなくMUSES02Dを使うべきです。所定の電圧を突っ込まずに良い音が出るワケありません。
 メーカーの意図は想像の域を越えませんが、基本的な確認を怠ったことは大反省です。部品と販売店さんに謝らないといけません。

 オペアンプの評価はこちらを参考にしました。
 オペアンプの違いによる音質比較表
 ここの評価を真に受けるなら、DI-1にはMUSES02Dではないか!?

#音の世界 #電子工作
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 無改造のDI-1のエージングは150時間を経過しましたが、ここへ来て急に音が良くなってるんですよ。24時間毎に音が変わるので評価がアッチコッチします。
 良いの意味はDI-1特有の高域が尻つぼみする感じがなくなったことです。よくよく比べればMUSES01Dの方が透明感を感じますが、言われなければわからない違いです。実用上はどっちでもいいんじゃね?って感じ。
 MUSES01Dのエージングが300時間ならまだ数日ありますが、DI-1に感じていた問題が解決してしまったなら無理してMUSESD01D化する必要はありません。
 ただ、オペアンプよりもコンデンサの方が音に影響がある可能性もありますので、この辺りも試すつもりです。

#音の世界
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 MUSES01DのDI-1のエージングは230時間経過です。
 先日「シャー」ノイズが増えたと書きましたが、電池の電圧が落ちたことが原因みたいです。電池を交換したところノイズは無くなりました。ファンタム駆動なのに電池の影響を受ける不思議。その他、無改造品とは挙動が違うところがあり、正確な比較が出来ない感じもあります。
 音は良くなったと思います。高域の抜けが良くなり、特に残響音がストンと切れる感じはありません。しかし、一緒にエージングをしてきた無改造品も音質の向上が認められたために費用分の価値があるかというと正直微妙です。
 さて、どうすっかな。。。

#音の世界

2023年5月27日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LTC Generator のアルゴリズムを整理しています。
 これまで別々に考えてきた要素を一つにまとめて確認する作業ですが、潜在しているバグを見つけるのはパズルを解くような感じです。文法の間違えはアセンブラに怒られるのでわかりやすいのですが、アルゴリズムの間違えは自ら見つけないといけないからです。今は設計書の段階ですが、ソースを書く前に出来る限り潰しておきます。
 現地照明の仕事に来ていますが、他社さんのお手伝いですし、仕込み直し以外は楽屋待機なので暇つぶしに丁度よい作業です。

#タイムコード #PIC

2023年5月26日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 MUSES01DのDI-1のエージングは185時間経過です。
 無改造品は80時間時点から変化はありません。高域の詰まり感が減少して伸びる感じが出ているのでエージングは望ましいと思いますが、この辺りが限界なのかな?
 MUSES01Dの方は高域の明瞭度が更に良くなり、主旋の裏にある細い音が一層聴こえる様になっています。特に無改造品では聴き取れない高域のリバーブ音が存在感を持って聴こえます。無改造品とはすでに別物です。ただ、「シャー」ノイズが耳に付くような気もします。S/Nが悪くなったのではなく、高域が主張されるのに伴って音源からの「シャー」も大きくなったようです。
 良し悪しはともかく、改造によって別物になった意味では現状でもアリだと思いますので、この後はエージングの時間を決めることでしょうか。本番中に音が変わっても困りますからね。変化が落ち着くタイミングを知りたいところです。

#音の世界

2023年5月24日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 オレメモです。
 PICにおいてPORTx,nに対するbit反転方法。
 TMR1のコンペアで割り込みしてPORTの出力を反転すればパルスになりますから、差動バイフェーズで重要です。

; PORTAの3bit目だけ反転させる。
 MOVLW 00001000B  ; Wレジスタにフィルタ値を定義 3bit目だけ1
 XORWF PORTA,SELF  ; PORTAの3bit目だけを反転
 ※ 書式はXC8のPIC-as


 データシート読むとPORTxではなくLATxに対して計算を当てるのがいいらしいのですが、ここではわかりやすさのためにあえてPORT相手です。

 XORの計算は次の通り。
0 xor 0 = 0
0 xor 1 = 1
1 xor 0 = 1
1 xor 1 = 0

 PIC16系にはbit単位の反転命令がありませんので、反転させたいbitだけ1にしたフィルタ値をXORで当てます。
 左の値をPORTの現在値、右の値をフィルタ値とすると、2行目と4行目が反転になり、1行目と3行目は非反転になります。

 論理演算の基本ちゃ基本ですが、案外忘れてしまうのでメモメモ。

 アセンブラに限らずですが、出来るだけ簡単な計算で条件分岐を行うことが大事です。
 例えば処理を10回繰り返すとして、0から加算してカウンタが10になったことを判断するより、10から減算して0になったことを判断する方が好みです。PICのアセンブラの分岐処理は計算結果が0かで扱うのが自然だからです。
; 10回繰り返す
 MOVLW 10      ; COUNTに10を設定する
 MOVWF COUNT     ;
LOOP:
 ~ 10回繰り返す処理をここに書く ~
 DECFSZ COUNT,SELF  ; COUNTをデクリメント(-1)し、結果が0なら次行の処理を飛ばす
 GOTO LOOP      ; LOOPを繰り返す
 ~ 繰り返しの後の処理をここに書く ~

 DECFSZはDECFとBTFSSを組み合わせたマクロ命令みたいなものです。

 少し蛇足ですが、レジスタの現在値が0であるかを見るには、
; レジスタNUMの値は0か?
 MOVF  NUM,SELF  ; 自分自身へ値をコピー
 BTFSC STATUS,ZE  ; 計算結果がゼロかどうかで分岐
 GOTO  NUMisZERO  ; ゼロの場合NUMisZEROへジャンプ(CALLでもいいけど)

 MOVFで自分自身に値をコピーするとSTATUSのゼロフラグ以外変化しないので便利です。
 もちろんWレジスタにコピーしても同じ結果を得られますが、Wレジスタが変化しない方がスッキリまとまることが多いようです。

 てな感じで、PICのアセンブラのリハビリをしています。

#PIC
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 LTC Generator のファームウェアもボチボチ製作開始です。初期設定から整理を始めています。
 まずはPICとプリアンプの確認を兼ねてパルス出力のテストプログラムからでしょうか。これが思惑通りにならないと何も始まりません。
 30fps向けの2,400bpsと25fps向けの2,000bpsです。実際は倍の4,800Hzと4,000Hzのパルス生成です。
 生成にはTMR1をコンペアモードで使います。
 TMR1はタイマと呼ばれるもので、CPUクロックなどをキーにした自動カウンターです。時間の計測に使えます。
 コンペアとはタイマが指定の値になったらタイマの値を初期化しつつフラグを立てる機能です。一定の周期を得られます。
 周期を動的に調整して1時間あたりの総カウント数を出来るだけ正確にしようというのが今回の肝です。

#PIC #器具の製作 #タイムコード
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 MUSES01DのDI-1のエージングは135時間経過です。
 劇的ではないものの、時間経過と共に安定感と明瞭感が増しています。無改造品との違いも分かりやすくなってきました。
 今朝感じたことは、アコースティックギターのピックや指が擦れる音が一層明瞭に聴こえてきたことです。そういった音を主張したミキシングではありませんし、パルスに近い音が大きくなったワケでもありませんが、音の向こうの無音が以前より感じられる様になったとでも言えばいいでしょうか。聴こえるということは音が大きくなったかそれを隠す余計な音が無くなったかのどちらかですが、原因は定かでないものの、聴き取り難かった音が明瞭になったことは事実です。
 音作りは好みの世界で、低能率やノイズすら「味」や「色」とされることもありますが、ダイレクトボックスは楽器の音をPAに受け渡す入口ですから正確に次に渡すことが役目だと考えています。正確の意味は演奏者が作った音を足しもせず引きもせずということです。

 どこからの情報かわからないのですが、MUSES01Dのエージングは300~350時間らしいので半分経過です。

 ちなみに無改造品の変化は止まった気がします。そのため改造品と差が開いた印象があるのかもしれません。途中参戦なので少し短いですが、ここまでのエージング時間は約80時間だと思います。
 今後も改造品と共にエージングを続けますが、無改造品のエージングは歪み限界から-3dBのピンクノイズを100時間当てる、としておきましょう。

#音の世界

2023年5月23日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 エージングの仕方を少し変え、これまでは抑えめの信号でしたが、歪まないギリギリのところから3dBくらい下げたレベルのピンクノイズを与えることにしました。
 海外の某メーカーのテクニカルノートにかなり高いレベルの信号を与えてエージングを行うとの記述があったためです。正解は不明ですが、メーカーが言うならやってみるべきです。
 これが功を奏したのかわかりませんが、3時間後にチェックしたところダイナミックレンジが明らかに広がっていました。MUSES01Dはエージングが済むと出力レベルが高めになりダイナミックレンジが広がるとのレポートもありますので、ちょうどそういう変化が起こるタイミングだったのかもしれませんけどね。
 これまでは無改造品に比べ少しだけ良い感じが続いていましたが、改造品が徐々に差を広げ始めています。

#音の世界
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 MUSES01Dに換装したDI-1はエージングが110時間ほど経過し安定してきました。昨日の中域が詰まった安っぽい音は解消しています。
 無改造品より良いのですが、手間暇お金をかける程の印象はまだありません。

 良い点を特筆するなら、生ギターの高音弦やハイポジションは圧倒的に良いことです。弦が擦れる音や細い響きに立体感があります。
 ダイレクトボックスの役目は楽器のレベル変換ですし、DI-1の不満点は高域の詰まった感じですから、これはこれで良いのかもしません。

 ただ、並列で音を通している無改造品も日に日に良くなってきている印象があります。
 上記の特筆点では改造品に負けますが、エージングしたら無改造品でもいいんじゃないか!?という予感もしています。

 ちょっと違う分野ですが、次の様なyoutube動画がありました。
「エイジングするとエフェクターの音はどう変わるのか」
 
 MUSES01D化したDI-1はもっと変わります。

#音の世界

2023年5月22日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LTC Generator の基板をハンダ付け。
 表面実装部品の取り付けはオーブントースターを用いたリフローです。手順が決まれば簡単です。
 リフローに関する過去記事
20230522221900-admin.jpg 202305222219001-admin.jpg
 当たり前ですが、KiCADで描いた3D図のままです。
 Windows11がCOMとして認識しましたので、Pythonでシリアル通信が出来るハズです。
 この後はPICのファームウェアを書きます。MPLABX-IDEも使えるようにしましたので地道に書いていきます。

 基板に書いた抵抗値が一部間違ってました。
 データは修正しましたが、次の製作では注意が必要です。

#電子工作 #器具の製作 #タイムコード
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 DI-1の音が小さくなった原因というか対策ですが、7vくらいになっていた9v電池を新品にしたら治りました。
 ファンタム電源で動かしていたので電池は無関係だと思ったのですが・・・。古い機体だから電池の扱いが違うのかな?オペアンプがよくない方向に行ったワケでないことを確認できたのでヨシとしましょう。
 現状の音ですが、DI-1特有の高域がモッサリする感じが無くなり、スッキリと上まで伸びて音像は明瞭ですが、どことなく安っぽい音に感じるかもしれません。高域が良くなった半面、中域が細くなって音の分離が弱くなった印象です。手間ヒマお金をかけて改造するレベルかは微妙。
 300時間として残り200時間。。。。

#音の世界
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 PICのファームウェアを書くのは久しぶりなので最新版のMPLABX-IDEをインストールしました。現時点でv6.10です。
 しかし、MPASMが入っていません。アセンブルするためのツールですが、これが無ければアセンブラソースが扱えません。
 こりゃ困った。
 ネットを徘徊したところ、MPASMが入っているのはv5.35までとのこと。v5.40以降はXC8(Cコンパイラ)のアセンブラを使えってことみたいです。

追記
 v5.35をインストールしましたが、MPASMは64bitOSでは使えませんときた。
 アセンブルは実行されるのに警告が出ます。
 今は動いても将来的に問題がありそうなので、XC8のアセンブラを使うことにします。

追記
 MPLABX-IDEはv6.10、XC8はv2.41、アセンブラはXC8のPIC-asにしました。書式が少し違うだけで要領がわかれば簡単です。MPASMをMPLABX-IDEで使っている方なら、細かい設定は先達のサイトを検索して頂けば解決すると思います。
 こちらのサイト「XC8 アセンブラの使い方 1(MPASM 移行)」が参考になりました。
 私が以前のソースを変更したのは次の3点です。
1)ラベル文字列の最後にコロン「:」を付ける。
2)数値書式を変更。
3)ORGで指定していた開始アドレスの指定方法を変更。
 PICの動作は確認していませんが、アセンブルは正常終了しました。
 コンフィゲーションビットの設定はソースコードに記述するのがXC8の流儀みたいです。

#電子工作
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 エージングについて先達のご意見を拝見すると、対象がプリアンプ、パワーアンプ、スピーカーによっても違いますが、概ね次の様な手順が多い感じがしました。
1)通電して無音状態を維持。
2)負荷に適切なノイズを当てる。
3)音源を通す。
 といった感じです。
 機械の慣らし運転という意味では納得できる手順ですが、悪い言い方をするなら俺様仕様で行うことですから正解があるようで無いのかもしれません。
 ただ間違いないことは、使い始めは時間と共に特性が変化していることです。劣化なのか仕上げなのかは扱う人の考え方次第ですが、特定の手段でその時間を経過させるとその後の安定期が良い状態になるならその方法は得たいものです。

 ここまで音楽を通してきましたが、ロジックな手段ならピンクノイズかなと思い、90時間経過で音源を差し替えてみました。
 途中で交換すると今後の参考にならないような気もするのですが、このまま音楽を通してもダメな気がするのです。

#音の世界
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 エージングは85時間経過。改めて無改造品と比べてみました。
 ところが、比べる以前に出力が弱くなっています。
 計測はしていませんが、聴感で半分くらい。ケーブル等の接続に異常ありませんし、無改造品に使っているケーブルと差し替えても改善しません。
 何が起こったのでしょう。
 かなり年数を経た機体ですのでエージングの連続運転で寿命が表に出たのか、MUSESはそういうモノなのか、現時点では何とも言えません。
 思い起こせば、昨晩のチェックでも出力が少し小さくなっていたかもしれません。

 そんな作業で気づいたのですが、無改造品の音が良くなっています。この機体はNJM4580Dのエージングの際に比較用として一緒に12時間動かしたものです。
 私のバカ耳基準ですが、DI-1にありがちな高域の詰まりが減っています。総合的にはMUSES01Dの方が良い音ですが、現時点では出力が小さくなっていることもあり、無改造品の音質向上に耳が行ってしまいます。
 無改造品というか純正状態に連続運転というエージングを施すことで音が良くなるならそれに越したことはありませんので、これはこれで経過観察です。

#音の世界

2023年5月21日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 昨日オフでしたが、用事が終わらず趣味の工作は断念。

 現場へ出向く前にエージングの具合いを確認しました。約60時間経過。またしても音が変わっています。
 膨らみが上に伸び、音の質量を感じられるのは良点ですが、どこか歪んでいる印象を受けます。いわゆるオーバーロードで歪んでいるのではなく、倍音の質によって伸びたり詰まったりを繰り返すために歪んでいるように聴こえる印象です。
 全体としては良い方向に変化していると思いますし、ガットギターのソロの曲は特に良くなっていますが、今の状態が落としどころだったら微妙ですね。

追記
 現場から戻ってエージングを確認。70時間経過です。
 奇妙な歪み感は無くなり、高域が伸びてしました。肉厚な色っぽさが出始めたかも。

#音の世界

2023年5月19日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 丸一日現場でしたので新たなネタはありませんが、エージングの進捗など。
 30時間経過ですが、音が膨らむ周波数帯域が広くなってきました。12時間経過では500-700Hzくらいが膨らんでいましたが、それが上に広がり、今は1kHz近くまで伸びている感じです。特に印象に残ったのはウッドベースのゴリゴリ感が生々しさを増していることです。エージング開始直後のキラキラした感じも良い印象でしたが、今と比べたら青臭くて薄い音だったかもしれません。今は楽器の「香り」がしてきそうです。
 時間の経過と共に明らかに良い方向に変化していますので、300時間とも言われるエージングでどうなっていくのか楽しみです。
 
#音の世界
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 MUSES01Dのエージングを始めて12時間、中域が膨らみました。その影響なのか若干モコモコした印象です。輪郭や余韻が失われたワケではありませんので、高域まで膨らんでくれたらいいのかな。先の書き込みで「いかにもJRC」と表現した感じは薄まっています。

#音の世界

2023年5月18日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LTC Generator の部品も揃いました。
 次のオフでリフローをやって組んでみます。
 まずはFT232RLをパソコンで認識出来るところまで早々に確認したいです。

#電子工作 #器具の製作 #タイムコード
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 MUSES01Dが入荷したので我慢出来ず実験。
 エージングが済んでいないのにNJM4580Dよりも圧倒的に良い音です。良い音の基準は難しいですが、第一印象は重なって隠れてしまう音が一つも感じられないことです。今まで聞こえなかった音が聴こえるとか、音の向こうの無音まで聴こえてきそうだと書いたら大げさですがそんな感じ。ジャズっぽい音源で試していますが、主旋律は勿論、僅かに入っている伴奏の輪郭や余韻まで明瞭に聴こえ、NJM4580Dではあまり聴こえなかったスネアのブラシにまで存在感があります。粒立ちが良く透明感があるとでも書けばオーディオ評論っぽい?
 いかにもJRCの音なのは否定しませんが、これ以上は自分のバカ耳では評価不能かも。凄いの一言です。ちょっと聴いただけで「良い音ぢゃね!?」と思ってもらえるレベルだと思います。
 バンドモノの現場で楽器を繋いで試してみたいです。ベースはもちろん、キーボードの音も圧倒的に良くなりそうな期待感があります。
 本領発揮には300-350時間のエージングが必要とのこと。本当にここまで必要なのか疑問もありますが、やらないとわかりませんのでエージングを開始。2週間ガンバレ!

 ちなみに、どの比較情報を見ても「OPA627」が群を抜いた高評価。形はMUSES01Dと同じDIP8ピンですが、1回路物なので今の基板では使えません。
 実売価格は1個6,000円もします。DI-1に使うなら2個必要ですが、ここまでになると良質なダイレクトボックスを買った方が良さそうなので止めておきます。
 端っからDI-1の限界に挑戦するつもりは無く、部品代5,000円未満で改善出来るならアリぢゃねってプランですからね。
 予想以上に良い経過を得ているので更に上を試してみたい気持ちは捨てきれませんけどwww

 余談かもしれませんが、amazonや中華電機には刻印を書き換えた偽物が多いらしいのでご注意を。5,000円以下のOPA627は怪しさ満点だし、MUSESシリーズは秋月電子通商以外で買わない方がいいとのこと。真相を確かめる気はありませんので、ナンとも言えないところですけどね。

 オマケとして、今回の基板と外したM5218の記念撮影。
20230518210431-admin.jpg
 aitendoさんに同じ用途の基板がありました。
 0.65-2.54/8P★SIL変換基板(3枚入)
 DI-1の基板並みに太くて真っすぐな配線にグランドシールドが過剰にされている物が欲しかったので私には少し違うのですが、これを使えば同様の改造が可能だと思います。
 aitendoさんのアイデア商品は売り切りで終わりになる事が多いので、興味のある方はお早めに購入されることをお勧めします。
 3枚100円は安い!!

#音の世界 #器具の製作
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 秋月さんから「MUSES01D」が入荷。
 試したいけれど時間が微妙です。
 けど、モヤモヤするのでやりましょう!
 基本動作だけでも確認します。

#音の世界

2023年5月17日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LTC Generator の基板が入荷しました。
 今回はDHLを使ったこともありますが、オーダーしてから6日です。早し。
 送料を見ると発送後2-3日で届く業者の中でDHLが一番安い。今までならDHLが一番高いくらいだったのに不思議。通常使っている日数が倍以上かかる安い業者と比べると3ドルしか違わない。不思議だなと思いつつ、安くて早いならヨシでしょう。数日早いと日程的にリフローの研究をジックリやる時間が取れるので数百円の違いはアリアリです。

 組み立ては他の部品の入荷後ですが、リフローハンダの段取りを玉成することも含めての作業となります。

 PICのファームウェアはもちろん、PC側のプログラムもありますのでしばらくかかりそうです。
 今はFIFOのライブラリを考えています。これがまた簡単そうで難しい。

追記
 秋月さんから部品が発送されたそうです。
 次のオフにリフローの研究をジックリ出来そうです。

#電子工作 #器具の製作 #タイムコード
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 NJM4580を乗せたDI-1を鳴らしてみました。
 CDプレーヤー → DI-1 → スピーカー(Amp入り)
 こんな感じです。
 音源はVoの無いイージーリスニング向けの物です。

 音はかなり変わりました。私のバカ耳でもわかるのですから間違いなく変わっています。
 あくまで私の感想ですが、高域の分離が良くなりアンサンブルの各楽器の音像が明瞭になりました。無改造の物は高域の分離が弱くそれぞれが糊で貼り付いた印象なので良点だと思われます。半面、中域がかすれてオクに引っ込んだ印象があります。出るところがあれば抑え込まれるところもあるのかな?
 好みの分野ですから絶対値ではありませんが、私の感覚では良くなった印象です。
 ベースは周波数帯域が広く、特にスラッピング奏法では高域の明瞭さが重要だと思いますので、この変化は歓迎する物だと思います。

 今回使っているオペアンプの型番は細かく言うと「NJM4580D」で、4558互換のNJM4558の性能向上品です。安価なミドルレンジとしてはこれ以上望んではいけないほど優秀で、音声回路にもデジタル回路にも使える便利なオペアンプです。世の中のヘッドホンアンプにも多用されているそうで、以前、インカム関係の物に使った際も聞きやすい印象がありました。
 本命の「MUSES01D」はその遥か上を行く品質らしいのでイヤでも期待感が膨らみます。

追記
 約3時間経過。暖まったためか、エージングが進んだためか、中域のカスレが無くなり全域がバランス良く出ます。
 今回の課題はオペアンプを替えると何が違ってくるのかの実験です。違うことは実感できましたが、手間ヒマお金をかけて商売道具に施す価値があるか、オタクの蛇足で終わらせるか、しばらく様子見です。

追記
 約6時間経過しました。時間と共に明瞭感と安定感が増してきました。NJM4580のエージングは8時間前後と聞いたことがありますが、そういうことなんでしょうか。セミアコ、ウッドベース、バンドネオンの音は無改造品に比べ明らかに良くなっています。
 ただ、聴いた瞬間に違いがわかる程ではありませんので、手間ヒマお金をかけて改造するレベルかと聞かれると返答に困ります。本命ではないNJM4580Dでの話ですからMUSES01Dの入荷を待ちましょう。
 オペアンプによって音が違うことは確認出来たので、今日の実験は成功ってことで。

 ちなみに、改造に使っているのは20年以上前の品です。
 ヘタリが出ているので使わせてもらってます。

#音の世界

2023年5月16日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 ダイレクトボックスってのがあります。主に楽器の信号をミキサーで受けやすく変換する装置です。
 メジャーな普及機はBOSS(Roland)のDI-1でしょうか。安価で安定した製品ですが、可も無く不可も無く色気はありません。ダメではないけど物足りなさはあります。BassのLINE取りに使われることが多いように見受けられますが、音が丸くなってしまうというか何というか、当たり障りの無い音になってしまうような気がします。楽器の音は演奏者さんや音響さんの調整、何よりも好みに寄るので絶対値は無いと思いますが、某音響さん曰く「何を繋げてもDI-1の音になっちゃうよね」とのこと。もう少し楽器の個性を引き出せたらいいんじゃないかとか、今どきの高品質な部品を替えたら改善しないのかとか思ったり。
 アナログ音声回路は組み合わせのバランスが重要ですから一部を良い部品に替えれば単純に良くなるモノでもないと思いますが、オペアンプやコンデンサを交換したらどんな変化をするか凄く興味があります。
 DI-1の回路を見ますとオペアンプには4558直系のM5218が使われています。安定したとても良いオペアンプだと思いますが、可もなく不可もなくに徹したちょっと古い製品です。これを高音質とウワサのJRCのMUSES01やMUSES02に替えたらどうなるのだろうと数年前からモヤモヤしてました。MUSESシリーズはコストを度外視し理想を求めて作ったオペアンプらしいですが、オーディオ改造オタク界隈では評価が高く、並みの4558互換品が数十円で買えるところMUSES01は3,500円もします。100倍良い音(?)が出ることはないでしょうが、試したい酔狂な気持ちは抑えられません。
 ただ、DI-1に使われているM5218はSIP8PでMUSESシリーズはDIP8Pです。ピンアサインは同じですが形状は違います。単純に載せ替えは出来ませんので変換基板が必要です。連休明けに時間があったので基板を描いて中華基板に発注してみました。先ほど届いたので取り付け。取り急ぎは手元にあるNJM4580で動作テストをし、MUSES01が入荷したら付け替えてみようと思います。
 個性を持った高品質なダイレクトボックスは沢山ありますので、あえてDI-1を改造することに意味があるのかと問われそうですが、「純粋に興味によるもの」なので。。。
 もしオペアンプの交換で良い変化を得られるなら、INPUTの直下に使われている0.01uFのセラミックコンデンサを高品質な物に替えるのもアリです。実装されているのはベッタベタの普及品ですから、高品質でレスポンスが良いセラミックコンデンサに替えたらどうなるか「興味深々」であります。

#音の世界
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 オレメモです。
 LTCの差動バイフェーズのクロックをPICで起こす計算です。
 Fosc32MHz(8MHzPLLx4)にすると、Timer1でコンペアモードとするクロックは最速で8MHz。
 1時間は3,600秒。
 8MHzで1時間カウントすると28,800,000.000.カウント。
 1時間あたりの総カウント数をこれに近づける。

 CCPRxH/Lに与える値は次の通り。

● 30fps(2,400bps相当)
 ベース値は1,666.
 3回に2回、1,667.にする。
 (1,666count×2,400bps×2倍周期×3,600秒)
 +(((2,400bps×2倍周期×3,600秒)÷3)×2)
 =28,800,000,000.
 誤差無し

● 29.97fps(30÷1.001fps、約2,397.602bps相当)
 ベース値は1,668.
 3回に1回、1,669.にする。
 (1,668count×2,397.602bps×2倍周期×3,600秒)
 +((2,397.602bps×2倍周期×3,600秒)÷3)+0.25
 =28,800,000,000.004238...
 誤差 004238...
 水晶発振子の精度からして十分だと思う。
 ※ 最後の+0.25は4時間1回+1するって意味。タイムコードは24時間時計なので因数だからいいかな。

● 25fps(2,000bps相当)
 ベース値は2,000.
 (2,000count×2,000bps×2倍周期×3,600秒)
 =28,800,000,000.
 誤差無し

● 24fps(1,920bps相当)
 ベース値は2,083.
 3回に1回、2,084.にする。
 (2,083count×1,920bps×2倍周期×3,600秒)
 +((1,920bps×2倍周期×3,600秒)÷3)
 =28,800,000,000.
 誤差無し

 以前の計算と何か違うのだけど、まぁいいか。

#器具の製作 #タイムコード

2023年5月12日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 PythonでVLCライブラリを使った音源ファイルの再生は驚くほど簡単。
 インストールするべき諸々や音源モジュールの設定などもありますが、貴兄のサイトにいくらでもあるのでここでは割愛。
 VLCで再生が出来、Python本体とPython-VLCがインストールされていればいいと思います。

 以下、sound.mp3を再生するPythonのコード。

import vlc

if __name__ == '__main__':
 p = vlc.MediaPlayer()   #vlc.MediaPlayerのインスタンスを作成
 p.set_mrl('sound.mp3')  #インスタンスに音源ファイルを関連付け
 p.play()         #再生開始


 こんだけです!
 vlcのインスタンスを宣言し、音源ファイルを設定し、再生を指示するだけ。
 再生はバックグラウンドで行われるので、マルチスレッドを使うことなく再生中に他のことが出来るのも良点。
 ちなみに「p」はインスタンス名なので自由に定義して良いようです。

 Python-VLCはC言語などが使うlibVLCをPythonから呼び出せるようにしているので、libVLCで出来ることの大半が出来るようです。
 以下基本的なAPI。
p.set_mrl('sound.mp3')  #インスタンスに音源ファイルを関連付け
p.play()         #再生開始
p.pause()         #再生中なら一時停止、一時停止中なら再生再開
p.get_time()       #開始からの経過時間を取得(msec.)
p.set_time(1000)     #指定した秒数(msec.)にセット
p.audio_set_volume(100)  #0=mute,100=0dB(パーセント指示だと思っていいみたい)
p.stop()         #停止

 やりたいことはこれだけで済んでしまいそうな気もする。

 python-vlcのドキュメント
 沢山の事が出来るようですが、
 vlc.MediaPlayer
 の項を読むと上記のことがわかります。

#Python

2023年5月11日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 頭の区切りが付かないので、LTC-Generatorの回路図を描いてみました。
20230511184545-admin.jpg
 FT232RLを使ってPICにUARTを送る
 → PICで所定のbpsの差動バイフェーズ化する
 → PICの出力を分圧して約1vp-p(要は2v)にする
 → オペアンプの1:1ボルテージフォロア回路で音声信号化
 → 出力
 といった簡単な構成です。
 1vなので音声信号としては約+3dBです。
 グランドループさせない様にした方がいのかな?

追記
 気分が乗って描いてしまった基板の3D図も揚げます。
20230512123739-admin.jpg 202305121237391-admin.jpg

 折角なので発注しました。
 本体価格は10枚で$19です。1枚300円しないのですから安いですねぇ~。

#器具の製作 #タイムコード
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 タイムコードの使用にあたり卓(MAdot2)の挙動で重要となるのは次の点です。

・入力されたタイムコードがCUEに設定された値になると、エグゼキューターのON/OFFに関わらずCUEが走る。とにかく走る。

 取り溢しが起こらないので安全という見方もありますがどうなんでしょう。
 注意点が2点あります。

1)CUEに与えるタイムコード値はシーケンス内で重複してはいけない。
2)卓に入力されるタイムコードの有効無効を操作出来なければならない。

 (1)については、卓よりもタイムコードを出す側の課題かもしれません。例えば20曲ある演目として、それぞれの曲が同じタイムコード値から始まってはいけないのです。プレイリスト内の通し値、もしくは曲ごとに開始値を設定する必要があります(1曲あたり10分割振りとか)。
 (2)については、直しなどでタイムコードを受けたくない状況が想定されるからです。音響さんのチェックと照明の直しが同時進行するなど普通のことですからね。必要な時に有効にし、外したい時には外すのです。少し蛇足ですが、音響さんとは無関係に照明ローカルでチェックしたいこともあります。手元の音源でのチェックという意味です。もちろん音源にはタイムコードも伴う前提ですので、複数のタイムコードから選択出来ればいいのかなと。

 一番の問題は(1)でしょうか。ここまでタイムコードの扱いに特化した音源再生アプリなんてあるのかな?
 その筋に詳しい音響担当に相談していますのでしばらく待ちです。

 ・・・専用アプリ「LTC Sound Player」は作らないとだめかなぁ~。

#タイムコード #器具の製作

2023年5月10日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 秋月電子通商さんからFT232RLが入荷しましたので、Windows11に接続してチェックしてみました。
 ドライバは自動でインストールされますが、ネットからドライバを引っ張ってくるためかCOMとして認識されるまで数分かかります。
 RaspberryPiにシリアルコンソール接続して試してみましょう。

#電子工作 #器具の製作
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 TRUE1のY分岐とT分岐の試作は繋ぎ目にコーキングを入れて終わりました。
 数日放置してコーキングが固まったら水バケツに入れて具合いを見ます。
 求めるのは防水ではなく防滴ですから浸水チェックは不要と言えば不要ですが、これでOKなら防滴性能があるとしていいでしょう。

#器具の製作
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 MIDIのビットレートは31,250kbps、8MHzの256分の1です。
 ほぼUARTであり、スタートビット0/1bit、データ8bit、ストップビット1/1bitです。
 これならPICのUARTで誤差無しで扱えます。

 送信回路は電源5vとTTLレベルのUARTに220Ωを入れたシンプルな物。受信回路がフォトカプラ前提なので信号自体は反転しています。
 信号経路がGNDショートすると23mAほど流れます。PICなら耐えられますが、UARTのI/Oがオーバーロードになるならバッファートランジスタ(2SC1815でもスピードアップコンデンサを入れればキレイな波形が出るハズです)を入れた方がいいかもです。

 凄くシンプルなMTCジェネレーターならすぐ作れそうです。

#タイムコード
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 パソコンの音声再生アプリにはタイムコードを出す物があるらしい。
 様々なアプリがあるので一概に言えませんが、タイムコードはLTCではなくMIDI-TimeCode(以下、MTC)ではないかと思われます。というか、それらのアプリの用途を考えたらMTCが自然かと。
 LTCのメリットは音声信号であるため配線の選択肢が多いことです。仕込みの効率が良いのでLTCを望んでいるのです。
 ですが、既存のアプリが使えるならその流儀を優先させた方が良いかもしれません。LTCを扱える調光卓はMTCも扱えますし、音声再生の視点ではMTCの方が汎用性が高いからです。
 LTCのメリットでありMIDIの弱点となるのは音声信号として扱えるかと配線長です。この辺りを対策すれば音声再生側も調光卓側もMTCでいいんじゃないかと。

 さて、どうしましょう。
 LTCのメリットとMTCのメリットを足して、MTCを音声信号として送れるようにすればよくね?
 MIDI全般に対応する気はありませんから、MTCに特化して音声信号(差動バイフェーズ)として送るのです。

 参考
 MIDIタイムコード規格
 MIDIタイムコード(MTC)について調べてみた
 有志の方のサイトです。
 ここで言うMTCは記事にある「クォーター・フレーム・メッセージ F1 dd」のことです。

 MTC(コマンド0xF1)はMIDIの回線をタイムコードで占有しないために2フレーム分の時間を使って送信するようです。
 バイト送信のタイミングはMTCを出す側に依存するとしても、1フレームの時間で8バイト送れればいい。MTCに完全特化してコマンド0xF1を省けば4バイトです。
 4バイトなら1フレームの時間内で40bit送れればよく、最もビットレートが速い30fpsでも1,200bpsあれば事足ります。差動バイフェーズで音声信号化しても問題無しです。
 受信側はバイト受信の度に0xF1を付けた2バイトをMIDIとして送出するだけです。
 この方法は僅かな遅れを生じますが、MTCは2フレーム遅れるのが前提の規格ですし、遅れが一定ならば実用上の問題は無いと考えます。
 分解能が1/12~1/15秒であることもMTCの前提ですが、卓や灯体の遅延はもっと大きいし、これが見える人もそうそう居ないでしょう。

 自画自賛ですが悪くないアイデアです。

#器具の製作 #タイムコード

2023年5月9日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 LTC音源で卓が動きました。「MA dot2 core」です。
 トリガータイムは手打ちも出来ますが「TC Record」機能を使えばLTCを受けながら「GO」を押すことでタイムが取れます。タイムの修正も現在値に対するプラスマイナスで行えます。
 ただし、LTCが走り出してから認識するのに0.3sec.程度かかります。また、エグゼキューターをOffにしておいてもその時刻が来るとCUEが走ってしまいます。
 装置を構成するには卓の挙動をよく観察しないといけませんが、一度覚えさせればその通りに再現してくれる感覚は良いですね。

追記
 LTCの認識は同じ値を送り続けたら解決出来るかもしれません。スタートするまで1フレーム前のデータを繰り返し送り続けるのです。1:00:00.00からスタートするなら0:59:59.29(29.97fps)のデータを送り続けるのです。試すしかありませんが、アクティブな一時停止が実現出来れば手段が広がるように思います。

#器具の製作 #タイムコード
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 「LTC Sound Player」を本格的に製作する前にLTCによって生産性が上がるのか検証しなければなりません。本番操作が楽でも結果的に作業量が増えたら本末転倒だからです。
 音源を加工せずにLTCを出すことが目標ですが、まずはテスト音源を作成。花火屋さんに倣い、L-chに音楽、R-chにLTCです。今回は29.97fps(NDF)と25fpsの2種類を作ってみました。
 LTCはここで作ってもらいました。便利なサイトがあるものです。
 1時間目から本編開始とし、マイナス2フレーム(29.97fpsなら00:59:59.28)からのLTCです。2フレームは01:00:00.00を確実に掴んでもらうためのノリシロですが、普段の音源編集でも0.05秒程度のノリシロ(余白)を付けているので問題無いと思います。

 吉と出るか凶と出るか。

 そうそう、VLCをベースにするなら映像を元にしてもLTCが出せそうです。

#器具の製作 #タイムコード
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 オレメモです。

 LTCジェネレーターの制御は、パソコンやらRaspberryPi(以下、母艦と呼称)でLTCのバイナリを生成し、PICで所定のbpsの差動バイフェーズに変換することにします。
 PICにはFIFOバッファーを構成しようと思っていますが、母艦からPICへの送信がバッファオーバーフローか遅延にならない様にタイミングを考慮しないといけません。PICから母艦へデータ送信要求(許可)をする方法が必要でしょう。FT232RLはフロー制御も出来ますからそれを使ってもいいのですが、RaspberryPiのUARTにはフロー制御がありません。GPIOを直接制御してその様な信号を作ってもいいのですが、フロー制御を持ちなくても済むならそれに越したことはありません。UARTはデータを双方向でやり取りできますので、PICから母艦へデータ送信要求を送ることにしましょう。
 SMPTE12Mのフォーマットを8bit(1byte)区切りで見ますと、バイナリグループのビットを常に0にすることが条件ですが、上位4bitは0x0,0xB,0xF,(0x3)のどれかにしかなりません(0x3は逆再生した際にシンクワードで発生する値)。これ以外の値ならば制御コードとして使えます。ASCIIテキスト制御ではありませんから0x00と0xFF以外なら何でもいいので、双方で使える制御コードにしておけば後でわかりやすいかなと。
 この場合、上位4bitは0x5か0xAが一般的でしょうか。2進数ならb0101またはb1010です。0x7F以下のASCII文字になる値がデバックしやすいかもしれないので0x5かな。
 例えばですが、

0x50 初期化(LTC送信停止・バッファクリア)
0x51 これに続くデータは設定データ(設定はfpsとDF/NDF)
0x52 これに続くデータは送信データ
0x57 データエンド
0x58 データ受信要求
0x59 データ送信要求
0x5F データ(動作)エラー


 こんな感じ?

 後はbpsの精度をどこまで求めるかです。
 タイムコードの項に延々と書いていますが、波形周期を得るタイマー割込みのコンペア値を動的に変化させることで長周期の精度を水晶発振子の精度ギリギリまで出すことは可能です。ですが、どこまでの精度が必要なんでしょうね。

#器具の製作 #タイムコード
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 連休が終わってしばらく現場がありません。開発やらメンテナンスをする余裕が出ました。

 LTCジェネレーターの研究を進めてみます。
 これは「LTC Sound Player」で使うタイムコードジェネレーターで、UARTで受信したデータをPICで送出する物です。間にFT232RLを繋げばパソコン等からUSBでも制御出来るハズです。
 FT232RLはUSBシリアル変換ICです。比較的簡単な回路で動き、ドライバは最近のOSなら予め入っているか自動でインストール出来ます。
 FT232RLのいいところはMacでもWindowsでもLinuxでも使えることです。アプリケーションからは極々シンプルなシリアルデバイスに見えるので、大半の開発言語の標準ライブラリで扱うことが出来ます。
 当初C言語で開発しようと思ったのですが、音源再生やらLTCジェネレーターの構成を考えていくとPythonを用いるのが良さそうです。巧く書けばMacでもWindowsでもLinux(RaspberryPi)でも使えるモノになるからです。

#器具の製作 #タイムコード

2023年5月7日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 昨日に引き続きバレエ発表会です。
 道具の転換だけですからリハ中の今はヒマなのでアイデアを整理しています。

 課題は「LTC Sound Player」です。
 wavやmp3の音源プレイヤーですが、再生している音源と並列のLTCも出力します。先日も書いたネタですが、折角の空き時間ですから改めて整理しています。
 音源再生にはVLCのライブラリであるlibvlcを使います。もっと直接的にOSとやりとりする方法もあるようですが、フォーマットやコーデックの違いをVLCが吸収してくれるので頼った方が間違いありません。記述はC言語系ならC++ですから勉強が増えますが、Pythonなら比較的簡単に書けそうです。
 LTCの出力にはPICを挟みます。LTCの変調は差動バイフェーズですが、RaspberryPiには専用モジュールはありませんし、ソフトウェアで波形を起こすよりPICを使った方が自分には簡単です。RaspberryPiとはUARTやSPIで通信します。
 レイテンシーを管理したガチの業務用ならC++記述しなければなりませんが、とりあえず作ってみようならPythonでイイと思います。

#器具の製作 #タイムコード

2023年5月6日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 今週末はバレエ教室の発表会です。
 舞台監督でも照明でもなく道具屋です。ガチ公演ではありませんから、リノを敷いてジョーゼットを主にした飾りを休憩転換するだけで忙しくはありません。
 以前も書いたような気がするのですが、リノの掃除方法をオレメモ。
 基本は水拭きですが、重曹を少し入れると松ヤニやスモークオイルが落ちやすい様です。1リットル当たり大さじスリ切り1杯の割合です。いわゆる床掃除に使う濃度に比べたら薄いのですが、このくらいだと乾いても白く粉を噴きませんので中和拭きをしなくてもいいかなと。施工は農薬散布器で軽く噴霧して乾いたモップで拭きます。散布量の目安はリノを2-3本拭いてモップがやや湿る程度。乾くまでは少しヌルヌルしますが、乾けば本来のグリップに戻ります。松ヤニやオイルの付着が気にならなければ重曹の使用は3回に1回くらいにした方が良さそうでもあります。
 スモークオイルが落ちない場合は重曹の濃度を3倍程度にしてオイルを落とし、クエン酸溶液で中和拭き、水で仕上げ拭きと進めます。

#本業

2023年5月5日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 TRUE1のT分岐は完成した感じです。
 ケーブルをハウジングに通してからレセプタクルに取り付けるのでケーブルの余長を押し込むことになりますが、この際の捩じりやコジる力がタブ端子にかかって半抜けになることがあるのです。組んだ後に中を確認することは出来ませんから対策が必要でした。前の書き込みでハンダ付けを試しますなんて書いたのですが、ハンダが馴染む温度ではTRUE1側が溶けてしまい使い物になりません。
 ちょっと発想を変え、ハウジングに収まる範囲でケーブルを出来るだけ長くしてみました。ハウジングの中で余裕を持ってトグロを巻ける様にしたらタブ端子に負荷がかからないのでは?というアイデアです。チーズを太くしたために可能になった方法です。
 結果から言うとビンゴです。組み上げてから数日おいて分解してみましたが半抜けの気配すらありません。
 TRUE1の取り付け部に水漏れ防止のコーキングを挿して本組みです。

 ちなみに、求める水対策性能は「防水」ではなく「防滴」です。水に浸すのはNGですが、水がかかるのはOKという意味です。
 防滴を考える上で気を付けなければならないのは狭い隙間です。毛細管現象で水が吸い込まれていくからです。明らかな水の進入路をコーキングで塞ぐのはもちろんですが、こういったところも気を付けるべきです。

 先に製作していたアルミ角パイプを使う方法も進めています。あとはコーキング処理だけだったのでお休みしてました。
 これも分岐ですが、ケーブルの方向性からY分岐と呼びます。

#器具の製作

2023年5月3日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 今年の連休はちょいと忙しい。
 難しい物件はありませんが、事前準備が多い依頼が続いています。準備は一通り終わっているので気は楽ですけど。
 今日は午前中にリノ敷きだけなので午後は休もうかな。

 作りたい物(=欲しけど市販品に無い物)のネタが溜まっています。早く形にしたいのですが、製作経験のある物とは限りませんので何かと手間がかかります。
 限られた時間の中で何を優先するか悩ましい。
 Art-Netパッチやタイムコードプレーヤーも進めたいのですが、アタマを全振りしないと太刀打ち出来ないこれらの品物は空き時間にちょっと進めることは出来ません。
 今のところ片手間に進められるTRUE1分岐を試作っていますが、連休中にこれらの仕様が固まればいいかな
 次をどうするかは連休が明けてから考えましょう。

#雑談

2023年5月2日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 触ったことはないのですが、最近のAIの進化は凄いですね。
 重箱の隅を突けばダメなところもあるでしょうけど、その結果を自らの手で作り上げることに比べたら圧倒的に簡単な作業(キーワード(呪文)を入力するだけ)で作ってくれます。
 今のところ目立つ成果は文書、イラスト(創作写真)、プログラミングですが、動画も作り始めています。一般の人が試せるようになったのはほんの数か月前からですが、その間にもすさまじい進歩をしています。使う人が増えたために情報も増えたというのもあるでしょうが目を見張るばかりです。

 以前から書いていますが、照明のプラン・オペをしてくれるAIも出てくれませんかねぇ~。
 凄い照明ではなく、曲に合わせてチカチカ・グルグルしてればいい照明の生産性を上げたいのです。フィクスチャーに内蔵された音調でもチカチカ・グルグルはしますが流石にそれではねぇ~。
 今も連休最後の土日に開催されるストリートダンスの照明打ち込みで部下が四苦八苦しています。CUE割りしたら900くらいあるそうですが、1曲平均15場面60曲としたら計算が合います。
 それが仕事だと言えばそうなんですが、AIを門前払いしたらムービングなど使わずに人の手によるサイドピン・バックピンにしろって話と同じですから、ご時世の技術を使ってより良い演出効果を低コストで求めるのは間違っていないと思うのです。

#雑談
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 呼び径25のチーズでTRUE1の分岐を試作ってみました。
 チーズは10mmほど切り詰めています。
20230502171802-admin.jpg 202305021718021-admin.jpg 202305021718022-admin.jpg
 チーズとプリントしたマウンタの両側にエスロンを薄めに塗ってハメ込んでいます。ハメ合わせた直後に少し回して馴染ませて位置決めをします。固着が早いのでノンビリしていると動かなくなるので注意です。
 いい感じなので、マウンタにはジクロロメタンを塗布して目を潰し、全体を塗装して仕上げます。塩ビやABSは塗装が苦手ですが、シリコンオフで拭き上げ、ミッチャクロンを塗布して本塗りすれば十分に強い塗装に仕上がります。

 配線のためにチーズを太くしたワケですが、吉と出るか凶と出るか。
 手で扱う器具は小さくて軽いのがいいのですが、見た目は太ましくなったものの、計測すると重量も外寸もそれほど違わないのでいいかなと。

追記
 落下防止ワイヤー用の金具を付けたので写真を差し替え。

#器具の製作

2023年5月1日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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 チーズを削ろうと思ったら呼び径25のチーズは手持ちのミニ旋盤には入りませんでした。枝が引っかかるのです。
 ならば違うアプローチの工夫です。3D-CADのデータをチーズに合わせて変更しやすくしました。チーズと噛み合う寸法を現物に合わせてプリントするのです。
 数を作ることになればネットでまとめ買いすると思いますが、近所のホームセンターの物と寸法が違う可能性への対応です。

#器具の製作 #ガチ工作