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客席用のテーブルを試案する・・・1脚

 ムービングの使用が増えるに伴って客席に卓を仮設することが増えました。ムービングを使わなくてもホール卓よりdot2の方が便利なので仮設してるかも。

 階段状の段差に椅子がズラリと並んだところに組むワケですが、会場ありモノの折り脚テーブルに卓の箱を重ねた物ではいい感じの台というかテーブルにはなりません。置けなくはないのですが、不自然な姿勢での操作になります。長時間だと腰にきますね(笑)
 ならば、客席に据えるのに特化したテーブルをこさえようと思ったワケです。

 以前からこの趣旨で試作をしてまして、いきなりキチンと作ると費用がバカにならないので粗造りですが、そもそも折り脚テーブルに卓の箱を重ねるより良い高さ良い広さ良い位置のテーブルは本当に必要か?という問いに対して試験をしてました。
 結論から言うなら「必要」です。少なくとも私は欲しいです。

 ですがね、軽くて安くて使いやすいテーブルを少量作るとなりますが、この条件は難儀なんです。
 30kg以上にしていいとか、1台に数十万円かけてもいいとか、最低1000台作るとかならハードルは下がるのですけど。

 では意匠デザインをしましょう。
 ある程度の範囲内ですが、一口に客席といってもデザインやらサイズが会場によってまちまちです。相手物に合わせて調整できることが必要です。
 特に背もたれが難物です。座席ごとに背もたれが別々で隙間があるならデザインの選択肢も多いのですが、背もたれが数席連結している座席ではどこに手前の加重をかければいいか。テーブル自体が背もたれをまたぐ手もありますが、背もたれが高いとテーブル面が高くなりすぎる。イスを高くすれば操作姿勢はバランスが取れますが、卓席の裏にお客が入る場合に問題となる。イロイロ試したところ、卓の上面と前の背もたれの上面が同じくらいになるのが良いみたい。
 自分なりにいろいろな条件をまとめてみましたが、先というかステージ側に伸縮して折りたためる脚を取り付け、手前側に高さが調整可能なバーを付けて座席のアームレストに加重をかける方針にしました(以後、アームレストバーと呼称します)。アームレストに加重をかけてよいか微妙な気持ちもありますが、座席の本来の相手物である人の重量(体重)からして今どき卓なら範囲内だと思います。
 アームレストに加重をかける用法が許されるかはホールさんの判断次第ですが、実験でお世話になったホールさんからは今のところ否定的なご意見はありませんでした。私のゴリ押しが大きいかもしれませんが、卓を無理やり置いて座席に変な力がかかるよりも垂直に安定した加重がかかる方がマシと歓迎してくれたホールさんもいたくらいです。

 課題は3つあります。

1)テーブル面を十分な強度にする
2)ステージ側の脚を伸縮し折りたためるようにする
3)手前のアームレストバーを伸縮し折りたためるようにする
4)工具不要で簡単に手早く組めるようにする

 もちろん、これらを軽く安価に構成することが何よりも重要です。

 テーブル面は高抗張力のステンレス薄板に特殊な加工と特殊な溶接を施せば条件を満たす良い物が作れますが単品では数十万いきます。ベニヤ板などの合板は安くて強度も期待できますが厚みが必要なので明らかに重い。アルミフレームで枠を組んで可能な限り薄い合板や金属板を張るしかありません。
 可動部分は金型射出成型で大量生産すれば軽量で使い勝手の良い物を安価に作れますが少量ではそうはいきません。射出成型では数十万から数百万する金型代を製作台数で割るので、汎用品や単純加工でこれらを構成しなければなりません。

 テーブル面についてはケース屋さんに相談してみましょう。そもそも卓のケースで強度は十分なのですから。
 可動部分はひたすら汎用品調べです。そのまま使える良い物があるかもしれませんし、様々なデザインからアイデアのヒントを得られるかもしれません。
 アウトドア用品のテーブルを応用するのも良さそうですが、条件を満たす改造が可能か、寿命はどうか。

 伸縮する脚は安価で良い物を見つけられたので幸いですけど、素材と汎用部品の知識と想像力がモノを言うパズルになっております。

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